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【Road to ONE03】ジョシュア・パシオに訊く、猿田洋祐✖内藤のび太─01─「ナイトウは本当に我慢強い」

【写真】ジョシュア・パシオだからこそ、語ることができる猿田とのび太がいる (C)MMAPLANET

10日(木)、東京都渋谷区のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTで猿田洋祐✖内藤のび太が組まれている。

ONEストロー級のトップランカー対決は、元世界王者の激突でもある。その両者と過去に2度ずつ世界戦で戦い、共に1勝1敗というイーブンの記録を残しているのが、現ONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオだ。

ここではバギオにいるパシオに、両者との戦いを振り返ってもらい、注目の一戦の予想をしてもらった。


──こうしてインタビューの機会を創ってくれて、ありがとうございます。

「こちらこそ、ありがとう」

──ジョシュアの住んでいるバギオは、新型コロナウィルス感染はどのような感じでしょうか。

「ハードな状況だよ。毎日、沢山の人がコロナに罹っているよ」

──セブやマニラでなくて、バギオがですか。

「そうなんだよ。1日で警察官が46人も感染したりして」

──そのような状況で、チームラカイでの練習は問題ないですか。

「少しずつ良くなって来て、今では1年前と同じように練習ができるようになったよ。それでも今も毎日、どうやって練習するかを模索し続けている感じだね」

──これから何が起こるか誰にも予測は出来ませんが、今どのようにしてモチベーションを保っていますか。

「そうだね、モチベーションを常に保てるようにトライしている。僕は世界チャンピオンだし、ずっとベルトを持っていたいから。だからこそ、コロナの感染状況が悪化しても、日々1パーセントでも良いから進歩していけるようにしたいんだ」

──さすがジョシュアです。今回、ABEMAと一緒にジョシュアのインタビューをお願いしたのは、9月10日のRoad To Oneというイベントで、内藤のび太選手と猿田洋祐選手が対戦するからに他ありません。

「えっ? サルタとナイトウが試合をするの? 知らなかったよ!! 凄いじゃないか!!」

──ONEストロー級でタイトル挑戦者候補の2人が戦うことについてどう思いますか。

「いやぁ、凄く楽しみだよ。ナイトウとサルタは違うスタイルのアスリートだからね。サルタは爆発力があって、ナイトウよりも打撃ができる。対してナイトルはテイクダウンが強い。何よりも……我慢強いんだ。例えパンチを被弾しても積極的にテイクダウンを狙って寝技でフィニッシュして来ようとする。

でもサルタも高いテイクダウン能力を誇っているし、フィジカルが強い。いやぁ、どんな試合になるのか凄く楽しみだよ」

──ジョシュアは過去に2人と2度ずつ戦い、揃って1勝1敗です。まずはのび太選手と最初に戦ったのは2016年10月で、ジョシュアはキャリア11連勝中でした。

「ナイトウは本当に我慢強い。1Rで劣勢になっていても、全く怯まないで攻めてきた。あんな風に攻めてきて、ケージ際でもの凄い圧力を感じたんだ。最終的にはRNCを極められてしまった。とにかくナイトウは我慢強かったよ」

──あの試合から何を学ぶことができましたか。

「それはマナブが考えてよ(笑)」

──いやいや、ジョシュアの言葉で返答をください。

「ナイトウに負けて……自分自身の足らないことに気付かされたよ。コンディション創りであったり、寝技やレスリング。本当に多くのことを見直すことができた」

──のび太選手との最初の試合から2年後、2018年9月にリベンジを果たし、ONE世界ストロー級王座を獲得しました。こ2年間でジョシュアが手にした変化は何だったのでしょうか。

「一番の違いは自信を持って戦えたということ。最初の試合では寝技に自信がなかった。でも2度目の試合では何も怖くなかったんだ。テイクダウンされても、スクランブルで立ち上がることができると思っていたから。そこが一番大きな違いだったよ。ナイトウと初めて戦った時は、ストライカーがMMAを戦っていたようなものだった。でも、再戦の時にはMMAファイターとして、どの局面でも戦えるようになっていたからね。

2016年の試合はテイクダウンに対して、ディフェンス一辺倒で、僕の攻めは打撃だけだった。でも、2018年の再戦ではナイトウがテイクダウンをしてきても、寝技を凌ぐことができた。最初に試合の敗北から学んだことを生かすことができたんだ。

とにかく徹底的に打撃で攻めて、テイクダウンされても防ぐことができた。そういった場面を想定して、スクランブルの練習をたくさんしていたから。バックを取られたり、テイクダウンされることを想定して練習していたんだ。もちろん、実行するのは難しかったけどね」

──ジョシュア✖のび太選手は、ケビン・ベリンゴン✖ビビアーノ・フェルナンデスと同じ戦略なのでしょうか。

「そうは思わないよ。確かに2018年11月のシンガポールの試合では。ビビアーノに対してスクランブルに持ち込んでいた。あの時はバックキックを多用して、ビビアーノを削ることだったんだ」

──ジョシュアはケビンよりも、ガードワークに自信がありますか。

「ノー、ケビンより僕の方が上手いとは思っていないよ。僕とケビンはスタイルが違うから。ケビンは爆発力があり、打撃も切れがある。その辺りはバンタム級とストロー級の違いでもあると思う」

──なるほどぉ。のび太選手が奪ったベルトの初防衛戦は2019年1月でした。当初の予定では鈴木隼人選手と対戦予定が、猿田選手に変更となりました。

「そうだね……サルタに負けた試合も厳しかった。僕は下がるだけで、まるで最初にナイトウと戦った時のようだったよ。ただ下がって、打撃はカウンター狙いだけで。アグレッシブさが欠けていたんだ」

<この項、続く

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