【ONE171】王座統一。蹴りをキャッチしてTD、動きを止めたブルックスをパシオがパウンドアウト!!
【写真】ベルトを統一したパシオと、日本大会で青木真也と対戦するフォラヤン(C)ONE
<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
ジョシュア・パシオ(フィリピン)
Def.2R4分22秒by TKO
ジャレッド・ブルックス(米国)
大きくステップを踏むブルックスが、飛び込んで右を伸ばす。反応したパシオは、続く展開で左ハイを狙う。ブルックスがキャッチしてテイクダウンを奪うと、バタフライガードにワキ差しパスを合わせて足を一本抜く。残った足を抜きつつ、マウント狙いのブルックスに対し、パシオがハーフに戻す。上体を起こしたブルックスは、レッスルアップのパシオをギロチンに捕らえる。シングルを狙い続けるパシオは、頭が抜けずハーフで足を絡める。
頭を抱えた状態でヒザを入れるブルックスが、ダースにスイッチする。腹ばいで耐えようとしたパシオは、ハーフで抱えられ再びヒザを顔面に受ける。パンチに切り替えたブルックスのがぶりにパシオは、ここもシングルレッグへ。再度ギロチンに取ったブルックスはクローズドに取って絞めるも、パシオが頭を抜くことに成功する。大歓声が起こった館内、パシオが鉄槌を落としたところで初回が終わった。
2R、パシオが右前蹴り。初回とは逆にブルックスの蹴り足をキャッチしたパシオがテイクダウンを決める。クローズドの中でワキ腹を殴るパシオが、顔面にヒジを落とす。さらに左のパンチを顔面に、右でワキ腹を殴るパシオのトップの展開が続く。クローズドを続け、スクランブルに持ち込まないブルックスは下エルボーを狙う。
上体を起こしてパンチを2発入れたパシオが、ボディを連打する。さらに右のヒジを顔面に落とし、執拗にワキを殴るパシオをブルックスは、懸命にガードの中に収めようとする。鉄槌の連打にガードを固めるようになったブルックスは、ついには半身でパンチを受け続ける。左の連打を打ち込むパシオ、ついにレフェリーが両者の間に割って入り、因縁に終止符――ストロー級王座を統一した。
「皆が僕のことに疑問を感じていた。でも、僕は自分を信じていた。ライオン・ネイションMMA、家族に感謝している。カタール、ありがとう。世界中で頑張るフィリピンの皆、ありがとう」というパシオは、ボーナスを得て「5Rを戦うつもりだった。また、僕らは戦うことになるだろう」と話した。