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【ADCC2019】無差別級─04─準々決勝で実現したダナハー門下、同門対決はライアンがトノンに一本勝ち

Gordon vsTonon【写真】弟弟子とはいえ体重差は20キロほどあることを考えると、順当な結果といえる (C)SATOSHI NARITA

9月28日(土・現地時間)と29日(日・同)の2日間、米国カリフォルニア州アナハイムにあるアナハイム・コンヴェンション・センターでアブダビコンバットクラブ(ADCC)主催の世界サブミッション・ファイティング選手権が行われた。

2年に1度、ノーギグラップリング世界最高峰となるこの大会のプレビュー27弾は夢の対決が次々と実現した準々決勝からジョン・ダナハー同門対決となったゴードン・ライアン✖ゲイリー・トノンの一戦をレポートしたい。
Text by Isamu Horiuchi


Gordon vsTonon 01<無差別級準々決勝/10分1R・+ExR5分>
ゴードン・ライアン(米国)
Def. by リアネイキッドチョーク
ゲイリー・トノン(米国)

ダナハー門下を代表する両者による同門対決。いつものようにスタンドでアグレッシブにテイクダウンを仕掛けるトノンに対し、ライアンは落ち着いてシッティングからニーシールドを作る。そこでトノンが足を狙う素ぶりを見せると、すかさずライアンはトノンの腰を背後から掴んで引き寄せる。

Gordon vsTonon 02バックを取られたくないトノンは前転してマットを背中に付けるが、そこでライアンも前転してトノンの背中とマットの間に体を入れる形で背後に。そのままボディロックでトノンの背中に密着したライアンはあっさり両足フックを入れてみせた。

Gordon vsTonon 03トノンはライアンの足のフックを外して体をずらそうと幾度となく試みるが、ライアンは足の組み方や腕の組み方を変えて対処してバックをキープし続ける。やがてライアンは4の字フックをしっかりと入れてトノンの体勢を固定。

Gordon vsTonon 04そのまま自らの左足でトノンの左腕を押さえつけてフックを入れ、右腕はワキから差し込んでトノンの右手首を固定したライアンは、無防備となった首に自らの左腕をこじいれる。そのままトノンの肩を掴んで片腕で絞め上げた──無差別級決勝で極めたのとまったく同じ形だ──ライアンが、わずか3分少々でタップを奪ってみせた。

同門対決は弟弟子のライアンが完勝。勝ち気にはやるトノンの動きに冷静に対処し、ポジションを進め、段階を踏んで相手のディフェンスラインを全て無効化した上で一本勝ち。詰め将棋を見ているがごとき理詰めの戦いぶりだった。

Buchechaなお準々決勝のその他の試合では、ブシェシャことマーカス・アウメイダがテックス・ジョンソンの下からの仕掛けを巧みに潰してマウントを奪って3-0で快勝。またモハメッド・アリーがティム・スプリッグスのギロチン狙いを潰して上を取り、引き込みのマイナスポイントによる勝利。最重量級の大物柔術家二人が準決勝に進出している。

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