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【ONE100】序盤の打撃戦を凌いだアンジェラ・リーが残り12秒でRNCを極めて、リベンジ&王座防衛

Angela【写真】5RTKO負けの次は5Rでタップアウト勝ち。前回に負けない激闘をアンジェラが制した(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
アンジェラ・リー(米国)
Def.5R4分48秒by RNC
シィォン・ヂィンナン(中国)

いきなり接近戦で右フックを当てたヂィンナンが、その後は大きな振りの左右のフックをヒットさせる。組みに行ったアンジェラをいなし、バックを伺ったヂィンナンは間合いを取りなおし、勢いのあるワンツーを打ち込む。ワンツーを続けたヂィンナンに組みついたアンジェラがケージに押し込む。体を入れ替え、離れたヂィンナンが左から右を当てる。打撃でアンジェラを圧倒するヂィンナン。アンジェラはハイを見せるが、組みつくことができない。一発でなく、つねにワンツーとコンビネーションを来る出すヂィンナンが左ストレート、さらにフックでアンジェラの顔面を打ち抜く。

ややオープン気味のパンチで、外からパンチを入れるようなヂィンナンは、組まれても離れて、ボディから顔面とパンチを回転させる。それでも組んできたアンジェラを押し返す際に左を打ち込み、初回をリードした。

2R、ボディに蹴りを入れたヂィンナンは組まれてケージを背にする。ここでアンジェラに小内刈りからの小外の連係で崩されたが、背中はつけずに立ち上がる。逆にアンジェラをエージに押し込んでから距離を取ると左フックを打ち込む。打撃で疲弊しそうなアンジェラだが、残り80秒でついてテイクダウンからヂィンナンを寝かせることに成功する。ハーフで抑えようとするアンジェラは足を畳ませてパスすると、ヒザを顔面に2発蹴り込んでタイムアップを迎えた。

3R、ワンツーを入れ、アンジェラのテイクダウンを下がってかわしたヂィンナンが、左フックを伸ばす。低いダブルも、しっかりと受け止めケージまでのドライブを許さず離れたヂィンナンが、続くシングルにヒザを合わせる。クリンチの攻防でボディロックを取ったヂィンナンを腰の乗せて投げたアンジェラは、袈裟でパンチを入れる。さらにストレートアームバーを仕掛け、腕を抜かれてもアームロックのクラッチを支点にバックに回り込むことに成功する。

両足をフックし、ヂィンナンの背中を伸ばしにかかるアンジェラは背中に座るようにパンチを打ち込む。嫌がり体を起こしたヂィンナンをRNCに捕らえようとしたアンジェラは、残り20秒で再びRNCをセットしたが極め切ることはできなかった。

4R、ボディを殴りローを蹴ったヂィンナンは、仕掛けは減ってきているか。それでも
左からの右フックでアンジェラに尻もちをつかせると、そのまま顔に当たるかのような勢いで蹴りを繰り出す。立ち上がったアンジェラは、ヂィンナンのパンチを受けても距離を詰めて組んでいく。体を入れ替えケージにアンジェラを押し込み、スッと離れたヂィンナンが続くテイクダウン狙いを切って右を当てる。

さらに左ジャブに左を合わせたヂィンナンが低いクラウチングの構えを取る。ハイで上体を起こさせたアンジェラはボディを殴られても前に出る。スーパーマンパンチに背中を見せて距離を取り直したヂィンナンは左右のフック、アンジェラの跳びヒザに左オーバーハンドを合わせようとした。

最終回、ローにフックを被弾しつつ、組みついたアンジェラはケージにヂィンナンを押し込む。ワキを差し、ダブルに入らせないヂィンナンが離れると、続くシングルを切ってパンチを連打する。アンジェラは起き上がってボディロックからバックへ大きな投げを繰り出す。立ち上がることができずバックを許したヂィンナンは両足をフックされ、懸命に崩されるのを防ぐ。残り1分、フックをリセットしたアンジェラが右のパンチを入れリアネイキドチョークから背中を伸ばす。残り12秒、ヂィンナンが左手でマットを叩き──アンジェラが、3月の雪辱を果たすとともに自らの持つONE世界女子ストロー級王座を防衛、さらに連敗を2で止めた。

「まだ夢を見ているみたい。起きて、これから試合があるみたいね。最後のラウンドは私だけじゃない、チームの皆で戦ったの。昨日の夜は大変だったのに、皆ここにいてくれて、ありがとう」とアンジェラは喜びの声をファンに伝えた。


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