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【PFL2026#08】AJ・マッキーJrと対戦、10戦10勝10F=サラマット・イスブラエフ「ダンスをやっていた」

【写真】RIZINの中央アジア系ファイターは、最近しっかりと話せるファイターが増えてきたので、久しぶりの感覚でした (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)、カリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナでPFL2026#08「San Diego」が開催され、メインでサラマット・イスブラエフが、AJ・マッキーJrと戦う。
Text by Manabu Takashima

(C)PFL

2月のドバイ大会で、2023年PFLフェザー級世界王者のヘスス・ピネドをクルスフィックスからのエルボーで破り、一躍注目を浴びるようになったイスブラエフ。キャリア10戦10勝、6KOと4サブミッションというパーフェクト・レコードの持ち主が、また中央アジアから現れた。

Bellator時代から非UFCフェザー級でトップに君臨し続けたAJとの対戦に、突如出現した未知強に話を訊いた。


バスに間に合っていたらMMAをやっていなかったかもしれない

――サラマット、今週末にAJ・マッキーJrとの大一番が控えています。今の調子はいかがですか。

「全て上手くいっている。いつも通り、全てプラン通りに進んでいるよ。米国で試合をするのは初めてで、最初の10日間は時差ぼけもあったけど、もう大丈夫だ。全て上手く調整できている」

――最初の10日間は時差ぼけがあったということは、いつから米国に?

「5月20日だよ。だから、もう1カ月以上もいる。それも全て予定通りだ」

――2月のヘスス・ピネド戦で世界を驚かせたサラマットですが、あの勝利をどのように捉えていますか。

「あの試合は僕の実力を世界に、世界中のプロモーションに見せる格好の機会となったよ。最高だった。でも、ピネドが僕より上にランクされているのは分からない(ピネドが3位。イスブラエフは4位。AJは2位)。僕は彼より上にいるべきだ」

――そこは……その通りだと思います。ところで日本のファンはサラマットのことをほとんど知りません。ただし、カザフスタンや中央アジアはMMAのパワーハウスであることは間違いないです。そのカザフスタンで、サラマットはどのような格闘家人生を送ってきたのでしょうか。

「今はカザフスタンのパスポートを持っているけど、もともと生まれたのはロシアなんだ。オレンブルクの郊外にある小さな村で生まれ育った。MMAのトレーニングを始め、アマチュア時代から、カザフスタンのアクトべにあるジムでよく練習をしていて。2022年にアクトべに拠点を移し、国籍もカザフスタンに変えたんだよ」

――ロシアもMMAの練習環境は整っているかと思うのですが、何かカザフスタンで練習するメリットがあったのですか。

「オレンブルクには、MMAで強くなるための環境が整っていなかった。それにアクトべは、オレンブルクから300キロほどでしか離れていない。何より僕の両親は揃ってカザフスタン人だし、ただ生まれた場所がロシアだっただけで。移り住むことも、国籍を変えることも何も悩むことじゃなかったよ」

――なるほどです。国籍を変えるほどのめり込んでいるMMAを始めたのはいつ頃だったのでしょうか。

「15歳の時だよ」

――それまでに他の格闘技の経験は?

「ない。ダンスをやっていた」

――えっ? ダンスを??

「そう、ダンスだ。僕が住んでいた小さな村では、格闘技の練習ができる施設はなかった。いくつかスポーツができるなかで、僕はダンスを選んだんだ」

――では、なぜダンスからMMAに??

「学校のクラスメートの皆が、ボクシングが始めたからだよ。だから僕はコンバットスポーツの一つであるMMAをやることにした」

――スミマセン。ちょっと状況が分からないです(苦笑)。友人がボクシングを始めたから、MMAをやるいうのは?

「ちゃんと何か練習するには、近くの街までバスで行かないといけなくて。で、皆と一緒にボクシングのジムに行こうと思っていたけど、バスに乗り遅れてしまったんだ。他のバスに乗ったら場所に着いて、そこにあったMMAのジムで練習をするようになったんだよ。あの時、バスに間に合っていたらMMAをやっていなかったかもしれないね(笑)」

――なんとも……。格闘技の経験がなくて、いきなりMMAの練習を始めるのは厳しくなかったですか。

「う~ん、格闘技の経験はなくてもストリートファイトはいくらでもやっていた。そういう村だったんだ。だから、MMAの練習を見た時に、『これだっ!』って思った。技術的にはともかく、メンタル的には問題なかった。結果MMAを始めると、もう楽し過ぎて。それから、めったに外で喧嘩をすることはなくなったよ。全てのエネルギーをトレーニングに費やすようになったんだ。

何より今となっては、MMAからコンバットスポーツを始めたことが、僕のアドバンテージになったと思っている。最初からMMAを戦うつもりで、打撃もレスリングも寝技も考えていたから。それぞれ別の競技として、捉えたことがないからMMA IQがボクサーやレスラーよりも高い。MMAだからね。スタンドも寝技もない。どっちもMMAだ」

――アマチュアではロシア選手権で優勝し、IMMAFではシニアで世界大会も出ていますね。

「その前にIMMAFの欧州選手権で優勝した。世界大会では準優勝だった。アマチュアでの経験は本当に大きくて、プロになった時には、世界のトップを目指せる自信があったよ」

もうAJの時代は過ぎた。これからは僕の時代だ

――では今回の対戦相手AJ・マッキーJrの印象を教えてください。

「良いファイターだ。ただ彼がどんな風に戦うのかは、しっかりと分析できている。どう戦えば良いのかも、もう十分に分かっている。何より、彼よりも僕の方がハングリーだ。もうAJの時代は過ぎた。これからは僕の時代だ」

――オフィシャル・アナウンスはないですが、ジョン・マーティンCEOはフェザー級1位のチムール・カイズリエフがケージに戻ってくるという発言をしています。

「そうだね。とにかくAJ・マッキーに勝って、前に進む。PFLがどういう相手を当ててくるのかは分からないけど、ベルトが僕の目標だから」

――PFLはRIZINと交流がありますが、日本のMMAには興味がありますか。

「RIZINにはカザフスタンのファイターもいて、良いプロモーションだと聞いているよ。ただ、これからどうなるかという話よりも、今、PFLにいて確実に存在しているベルトを目指す。今はPFLのベルトを巻くことに集中しているから、それ以外のことはチャンピオンになってから考えるよ」

■視聴方法(予定)
6月28日(日・日本時間)
午前8時45分~ U-NEXT

■PFL2026#08対戦カード

<フェザー級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
サラマット・イスブラエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
ヴィヴィ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アレクサンデル・シャブリー(ロシア)
アルフィー・デイヴィス(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エイブラハム・バブリー(英国)
ロブ・ウィルキンソン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
ハサン・マゴメドシャリポフ(ロシア)
ジョシュア・ウィームス(日本)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ・ダ・シウバ(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジャスティン・ウェッツェル(米国)
サルバツホン・ハミドフ(タジキスタン)

<ライト級/5分3R>
ゲイミット・カイズリエフ(ロシア)
ロレンゾ・パレンテ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
シャノン・クラーク(カナダ)
イララ・ジョアニ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コビー・フェア(米国)
ダニエル・ビジダジアン(米国)

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