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【RIZIN54】捲土重来の佐藤将光戦、パッチー・ミックス「本当に良い相手だから、失神させたい」

【写真】究めてクールに、シンプルな言葉を続けるなかで――ダニー・サバテロに厳しかったパッチー (C)MMAPLANET

11日(火・祝)に東京都江東区のTOYOTA ARENA TOKYOで開催されるRIZIN54で、パッチー・ミックスが佐藤将光と対戦する。
Text by Manabu Takashima

3月のRIZIN52に、6年3カ月振りのRIZIN出場を果たし秋元強真と対戦も、日本の新鋭の打撃に自分の試合に持ち込めず、最後はサッカーボールキックで完敗を喫した

「あのパッチー・ミックスは何だったのか」という声が多く挙がったのは、それだけ評価が高いファイターだからだ。そんなパッチーが、バンタム級に階級を戻し捲土重来の再来日を果たす。

秋元に負けた言い訳は決していない。階級がフィットしないという事実のみ触れ、RIZINでの再出発。佐藤将光のキャリアを認めているうえで、なぜか異様な敵意を現RIZINバンタム級王者ダニー・サバテロに向けていた。


135ポンドが適正な階級だと分かった

――10日後に佐藤将光選手との一戦が控えていますが、まず3月の秋元強真戦をパッチー自身はどのように捉えているのか、教えてもらえないでしょうか(※取材は1日に行われた)。日本では「あの試合は本当のパッチー・ミックスの姿ではない」という声も聞かれました。

「いや、あれは本当のパッチー・ミックスだ。凄く良い状態で、試合に臨んだ。これまでより11ポンド重いクラスで戦ったけど、そこもしっかりと考えていた。ちゃんと自分の名前を賭けて戦った」

――結果、2RにTKO負けを喫したのですが、フェザー級の戦いはどのように感じましたか。

「あまり良くなかった。だからバンタム級に戻す。体重も150から152ポンドぐらいまでしか戻らなかった。135ポンドまで減量する方が良いと思った。筋肉量も少なかったし、フェザー級で戦うには小さかった」

――MMAはこれだけ進化しているのに、四半世紀前に定められた階級だと、1階級の体重差が多き過ぎるようにも感じます。バンタム級では減量苦、フェザー級では小さい。ではスーパーバンタム級を制定してほしくならないものでしょうか。

「特に若い選手と戦う時は、な。俺はクレベル・コイケと戦ったわけじゃなくて。15勝1敗のキョーマが相手だった。彼が経験した1敗も、判定負けだ。彼のような新世代のMMAファイターと、俺はこれまでより12ポンド重いクラスで戦った。135.5と147では、まるで違う。そこに飛び込んで、新しい世代のMMAファイターと戦ったんだ。やはり違いはあった。そして135ポンドが適正な階級だと分かった。

ただプロモーションは、これ以上階級は増やさないだろう。それよりも、キョーマが新しい世代のMMAファイターということが大きい。MMAは君の言っているように進化している。そういう相手と戦ったんだ。

対して今回の相手ショーコー・サトーは、55戦も戦っている39歳のベテランだ。彼はキョーマのように、新しく進化したMMAを戦うファイターじゃない。だから、丸裸にできる。誰もが練習を続け、成長しようとしている。それでも若いファイターと……いや、もう前の試合のことを話題にするのはやめよう。

終わったことを振り返るのではなくて、これからの試合のことを考えたい」

――ここは前回の試合にも、そして今回の試合にも関係してくるのですが、RIZINルールとリングという環境はどのように感じていますか。

「まぁ、ルールも舞台も最高だ。でも、やられる方になるのはこりごりだ。サッカーボールキックを蹴るのは良いけど、蹴られたくはない。ただ前よりRIZINルールに向けて調整をしてきたし、少しは適応できるようになっている。12日後にはこれまでの経験をサトーにぶつけるつもりだ」

――打撃でダウンを奪い、試合を終わらせるサッカーボールキックとは別に、グランドのヒザなどユニファイド特有の攻撃はグラップラーにも強力な武器になるかと。

「いや、別にグラップラーだけに恩恵があるルールセットじゃないだろう。ダウンしている相手を蹴ることができる。これはUFCや多くのMMA大会にはない珍しい攻撃手段だ。サイドコントロールからのヒザ蹴りもそうで。マウントから直角のヒザが認められた時と同じで、MMAが変わってくる。

RIZINルールセットはPRIDEルールを思い起こさせる。そこには日本らしい、米国とは違ったマーシャルアーツとの向き合い方がある。米国人にとってのフットボールみたいなものだ(笑)。いずれにせよ、俺はRIZINルールを楽しんでいるよ」

――日本ではRIZINルールを想定して練習するファイターと、ユニファイドで戦う選手の練習内容が根本的に違ってくるようになってきました。ほぼ練習仲間がユニファイドを想定しるパッチーは、どのようにRIZINルールに則した練習を行っているのでしょうか。

「そこまでルールに捉われて練習することはない。逆にセルジオ・ペティス戦、マゴメド・マゴメドフと戦った時もユニファイドルールを考えて戦っていたわけじゃない。眠らせることを考えて、試合をしていた。今回も同じだよ。サトーを相手に、バックを制して自分の戦いをする。アキモト戦で、俺は評価を落としたかもしれない。でも、次は134.5ポンドという俺の階級での試合だからな」

――バンタム級に向けて、減量は順調ですか。

「今、152ポンドから153ポンドの辺りだ。14ポンドから15ポンドを落とすけど、それほどハードなことじゃない。減量もMMAを戦う一部だ。来週、しっかりと体重を落として試合に備える」

――その減量中に長いフライトがあるのは、やはり大変ですね。

「どういう風に説明すれば良いか分からないけど、両隣に誰かが座って、リクライニングもできない状況でなければ問題ない。俺はフライトや時差とか、そういうことは気にしないようにしている。試合で、本当のパッチー・ミックスを見せる。そのために日本に行く。それだけだ。だから、他のことはあまり考えないようにしている」

――では佐藤選手の印象を教えてください。

「ギャングスター、タフな奴さ。俺とキョーマが戦った日に、ジョン・スウィーニーを相手にえげつない試合をしていた。エルボーでカットさせ、マウントから三角絞めを極めた。本当に良い相手だから、試合が楽しみでならない。ああいうヤツを失神させたいんだ」

――あのマウントの取り方は、サイドコントロールから立ち上がってヒザを落として取るというユニファイドルールでは絶対にない流れでした。

「気にしていない。俺より経験があるということだ。38勝という彼の戦績をリスペクトしている。でも17敗しているということは、17人が彼に勝っているわけだ。そして、俺がショーコー・サトーを倒した18人目の男になる。ヤツは3度、フィニッシュされている。ただし、失神したことはない。俺がショーコー・サトーを初めて落とした人間になる」

ダニー・サバテロはよくやっているけど、正直なことを言えば俺と比較すると超レベルの低いファイターだ

――佐藤選手のMMAファイターとしての長所は、どういう点だと考えていますか。

「う~ん、どうなんだろうな。ストロングポイントがあるのか……。まぁ何か飛び抜けて強いということでなく、どの局面でも戦えることだろう。でも、そこに気を配ることはない。スタンド、レスリング、柔術、俺がどの局面でも上回っている。同時で、あれだけMMAを戦っているから駆け引きには長けているはずだ。彼のような経験値の高いファイターを相手に戦うと、どういうチェスゲームになるか。凄く楽しみにしている」

――パッチーのアドバンテージは?

「全てだ」

――押忍。佐藤選手はRIZINルールに則した戦いという点において、ダニー・サバテロ戦で見せたハイキックなど見事でした。ただし、レスリングで押し切られた試合でもありました。グラウンドでドミネイトできる自信のほどは?

「俺としてはサトーではなく、ダニー・サバテロをイージーにグラウンドでドミネイトできると思っている。まぁ、ダニー・サバテロはよくやっているけど、正直なことを言えば俺と比較すると超レベルの低いファイターだ」

――!! バンタム級に戻したということは、将来は彼のタイトルを狙うことになると思いますが……。

サトーとサバテロの試合は、サトーが勝っていた。あの内容で、ファイトとして勝ちはない。完全に効かされて、動きが止まったじゃないか。アイツはラフェオン・スタッツ、マゴメド・マゴメドフに負けているけど、俺はヤツに勝った2人をフィニッシュしている。ダニーは俺のことを恐れているはずだ。ただ、今はダニーでなくサトーとの戦いに集中している。57試合も経験のある相手だし、本当に良いファイターだから。そんなサトーを相手に、ダニーができなかった試合をする。今、ダニーはRIZINのチャンピオンかもしれないが、アイツは俺が(Bellator)世界チャンピオンだったとき、指をくわえて眺めている立場だった。

ダニーを倒して、ベルトを持ち帰る日がやってくる。アイツと戦うことになっても、勝負にならない。あっという間に試合を終わってしまう。でも、今はダニーじゃない」

1000パーセントの俺を見せる

――その言葉に信憑性を持たせることができる……ようになる、100パーセントのパッチー・ミックスに期待しています。

「1000パーセントだ。俺は自分の立場が分かっている。ただこの階級ではアマチュア時代も含めると31勝2敗だ。判定で2度負けているけど、バンタム級では背も高く、大きい。ダニーは同じような体格かな。サトーはそうじゃない。ユーキ・モトヤと戦った時のような試合(97秒ギロチンで一本勝ち)になるだろう」

――パッチー、インタビューの時間を割いてもらいありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「イチバーン。ナンバーワン」

――以上ですか。

「そうだ。イチバーン。ナンバーワン。次のチャンピオンは、俺だ。いつだってニューチャンピオンになれる。サトー戦では1000パーセントの俺を見せる」

■視聴方法(予定)
8月11日(火・祝)
午後1時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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