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【DWCS S10 Ep06】13連勝、13フィニッシュ。完全無欠のアクバル・アブドゥラエフ from キルギス登場!!

【写真】これまで入場時に「NARUTO-ナルト」にインスパイアされたヘアバンドを巻いていてが、コンテンダーシリーズではどのような出で立ちで現れるか(C)Zuffa/UFC

15日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのメタ APEXで、DWCS S10 Ep06が行われる。
Text by Manabu Takashima

2026年のコンテンダーシリーズも後半戦に突入し、そのコンテンダーシリーズを飛ばしてダイレクト契約でも良いかと思われるファイターが出場する。それがエジニウソン・サントスと対戦するアクバル・アブドゥラエフだ。

キルギスといえばRIZINフェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフ。先のSUPER RIZIN05でPFL世界バンタム級のベルトも巻き、キャリア20連勝を達成した一方で、初の判定勝ちを経験した。そのシェイドゥラエフを血のつながっていない弟と呼ぶアブドゥラエフは13連勝ながら(というのも、おかしな表現だが)、13試勝全てがフィニッシュ勝利と完全無欠のレコードを誇る。


アブデュラエフは半生は、日本では想像がつかない苦難の連続だった。とはいっても、戦火の下で生まれそだったわけではない。幼少期から貧困という経済的な問題の前に、母国を離れ異国で育つという人生を歩んできた。

4歳の時、彼の両親はより良い生活を求め母国キルギスを離れ、ロシアのウラル地方チャイコフスキーに移り住む。深い森林に囲まれた人口7万人の街で、10歳になったアブドゥラエフ少年はムエタイを始めた。その一方で、異国に移住しながら彼の一家の経済状況は改善されず、一度はキルギスに帰国を決意する。しかし、直後に彼は母とロシアへ戻る。今度の移住先はモスクワだった。ロシア最大の都市でムエタイだけでなく、ボクシングの練習をするようになったアブドゥラエフは数々のトーナメントで優勝し、ムエタイのジュニア選抜ナショナル・チームの一員となる。

欧州選手権、世界選手権への出場権を得たアブドゥラエフだが、彼の格闘技人生にこれらメジャー・トーナメントに出場した記録は残っていない。アマのこれらのトーナメントの渡航費は自己負担、アブドゥラエフ家には金銭的な余裕はなく、代表の座をナンバー2に譲り、代替出場選手が欧州選手権で優勝したという。

18歳になり、プロに転向したアブドゥラエフだが、二部練を課す一方で夜に工場で働く生活が続き、競技生活を軸に置くことはできなかった。妻を娶り、子を授かった彼は格闘技でより高いファイトマネーを稼ぐことを目指し、MMAに転向する。

と同時に軍に入隊し、ハンド・トゥ・ハンド・コンバットのトレーニングを始めた。打撃の腕前は問題ない。道着あり、パウンドはボディのみのモディファイドMMAと言っても過言でない打撃中心のハンド・トゥ・ハンド・コンバットで実戦経験を積み、加えてコンバットサンボで投げや関節を身に着けた。

さらにハンド・トゥ・ハンド・コンバットのコーチがフリースタイルレスリング出身で、ピュアレスリングの指導を受けることができるという幸運が重なる。2025年4月の取材で、アブドゥラエフは「あの時、しっかりと下地ができた。アマMMAの試合に出ることなく。プロの試合出た時、この世界でやっていけると確信した」と話している。

MMAデビュー後は8連勝、3戦目からキルギスに帰国し7試合が初回フィニッシュというレコードを引っ提げ、ONEと契約するや、44秒、続いて41秒と衝撃的な2連勝を飾る。3試合目はヒールフックで一本勝ちし、2025年1月にONE世界フェザー級王者タン・カイに挑戦。が、ハイドレーションをパスできず、水を飲んで体重超過という魔のONE計量・負のスパイラルに陥り計量失敗。5R1分21秒パウンドアウトで勝利を収めたものベルトを巻くことはできなかった。

その後、9月に11勝1敗のイブラヒム・ダウエフを3R TKOで葬り、キャリア13連勝& 13連続フィニッシュ勝利を達成する。ここでアブドゥラエフはONEと契約更新はせず、長いブランクが経験するが、今年の6月にOPEN FCと契約という話も聞かれたのちに、今回のコンテンダーシリーズ出場となった。

前述した昨年4月のインタビューで、アブドゥラエフはシェイドゥラエフのことを「血のつながっていない兄弟」と話し、同時期の取材でシェイドゥラエフも「兄のよう」だと発言している。

そのアブドゥラエフは当初はA-1Combatでキャリアを積んできたアンソニー・フィゲロアと対戦予定だったが、欠場。戦績14勝7敗のサントスと戦うことに。1週間前のショートノーティス出場となったサントスだが、もともとは10月23日にLFAに出場予定だったこともあり、156ポンドでしっかりと体重も創ってきた。

アブドゥラエフは抜群の当て勘を誇るストライカーである一方で、非常に柔軟な体の動きで抜群のテイクダウン防御力を誇る。アブドゥラエフにとっても、ハイドレーション無しで初めての155ポンドでのファイトなる。それでも不安はない。如何に高度なパフォーマンスを魅せるか――ひたらすら楽しみでしかない。

■視聴方法(予定)
9月16日(水)
午前8時00分~UFC Fight Pass
午前7時45分~ U-NEXT


■DWCS S10 Ep05対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
マイトン・ペレア(エクアドル)
ゼヴァン・ハント(米国)

<ミドル級/5分3R>
イゴール・カバウカンチ(ブラジル)
オスカル・ラヴェーヨ(ペルー)

<ライト級/5分3R>
アクバル・アブドゥラエフ(キルギス)
エジニウソン・サントス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ユゴー・ギヨン(フランス)
ルイス・ヘルナンデス(米国)

<フェザー級/5分3R>
アントニオ・モンテイロ(ブラジル)
タイション・ウィリアムス(米国)

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