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【ONE FN02】初回に猛攻のヂィンナンが、アンジェラの反撃に押し切られず──判定勝ちで3度目を制す

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/5分5R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
Def.3-0
アンジェラ・リー(米国)

前に出てジャブを伸ばすアンジェラ。右をかわしたヂィンナンに右ローを蹴っていく。左ローから右をヒットさせたアンジェラに対し、ヂィンナンが右を返す。ボディから左を打ったヂィンナンは、距離を詰めてきたアンジェラに組ませないように戦う。ワンツーボディから左フック、続く右でダウンを奪ったヂィンナンはシングルを切ってヒザを頭部に入れる。さらにパンチからヒザにつないだヂィンナンは、立ち上がったアンジェラにパンチを纏める。

アンジェラは下がりながらよろめいて倒れて、シングルレッグへ。下になり三角狙いのアンジェラは、これを防がれパウンドを被弾する。さらにヒザを受けながらアンジェラはシングルで起き上がると、頭を固めてヒザをボディに入れヂィンナンを離さない。右を差しあげたアンジェラだが、小手を決めたヂィンナンが上を取る。寝技に行かず、立って待ち受けるチャンピオンを見てレフェリーがアンジェラを立たせる。それでもパンチで前に出るアンジェラは、腹と顔面を殴られながら前進を続ける。アンジェラはミドルで距離を詰めてクリンチ、右腕を差してヒザをボディに入れ初回を生き延びた。

2R、右前蹴りから右を伸ばし組んでいったアンジェラ。ヂィンナンが切って離れ、しっかりとアンジェラの攻撃を見て右をヒットさせる。まっすぐダブルに出たアンジェラが右を差しあげて、ボディロックから後方へ投げ切ったアンジェラに対し、ヂィンナンがスクランブルへ。アナコンダで固定し、ヒザを入れたアンジェラは後方回転でアナコンダを続ける。立ち上がって、ヒザを頭部に突き刺すアンジェラがアナコンダで引き込む。上を取り、アナコンダを解いたアンジェラはガードの中からパウンドも、蹴り上げからスタンドに戻られる。

ヂィンナンも疲れた感のあるヂィンナンはケージを背負う状態で右からダブルに入られる。シングルに移行したアンジェラを殴るヂィンナン。チャレンジャーは左腕を差し、ボディロックに。ヂィンナンは肩パンチを突き上げられ、左のパンチを被弾する。離れたヂィンナンが右フックを入れ、アンジェラが前蹴りを放つ。ボディショットを入れたヂィンナンは、呼吸を整え、アンジェラもラウンド終了を待った。

3R、既に心身ともに疲弊している両者──ダメージはアンジェラの方が大きいが、ヂィンナンも疲れが見える。飛び込んだアンジェラはすかされ、姿勢が乱れたところで反対のケージまでヂィンナンがパンチを振るって追いかける。ボディから左フックを当てたヂィンナンに対し、アンジェラがハイキックから殴る。ヂィンナンもディフェンス無用の殴り合いに応じ、組んだアンジェラがヒザからヒジを入れる。

ここで離れたアンジェラはボディを殴られても、右ミドルから右を打ち込む。左右のフックを返したヂィンナンは右を当てて組みながら姿勢を乱す。鋭い前蹴りをかわしたヂィンナンは、左から右オーバーハンドを届かせアンジェラの右をかわし、右ボディを決める。アンジェラのシングルは背中を見せて足を抜いたヂィンナンは、走って距離を取り直す。飛び込んで右を当てたアンジェラだが、ローに右を合わされる。残り50秒、蹴り足を掴まれも右で殴るヂィンナンは右ボディにもハイキックから前蹴りを返す。右ハイから右を当てたアンジェラがパンチを纏める。アンジェラは左ヒジから飛び込んで、組み&ヒザでラウンドを終えた。

4R、笑顔を浮かべたヂィンナンは左に右を合わされる。蹴りからパンチに繋げるアンジェラは、左を殴られても右を返して首相撲へ。ヒザ蹴りを顔まで突き刺すアンジェラが、勢いに乗るとヂィンナンのパンチを被弾しても前に出る。アンジェラが右を入れ、ヂィンナンも右を返す。前に出るアンジェラ、回ってカウンターに蹴り&パンチのコンビネーションで攻める。アンジェラは左ミドルを入れ、ボディをかわすと足を使うようになる。誘うアンジェラに対し、左を当てたヂィンナンがシングルを切る。続くクリンチでヂィンナンを押し込んだアンジェラのヒザ蹴りにも、ヂィンナンは右を振るう。

ヂィンナンの右オーバーハンドがヒットし、ボディから左フックにつなげる。アンジェラは全く怯まず右で前に出ると、ヂィンナンも右を返す。右ローから組んだアンジェラは左ヒザをボディに入れ、ヂィンナンが苦しそうな表情を浮かべる。左エルボーを空振りしたアンジェラはレベルチェンジから、ダブルレッグも時間となった。

最終回、前に出るアンジェラが右を当てる、左を返すヂィンナンは左ジャブをヘッドムーブでかわす。とアンジェラは右ストレートから組んで、ボディロックへ。ここでテイクダウンを奪う。ついにマットに背中をつけたヂィンナンに対し、パスから顔面にヒザを入れたアンジェラがスクランブルでバックへ。立ち上がったヂィンナンは金網を使って、足のフックを許さない。

着地したアンジェラに対し、手首を掴んだ状態のヂィンナンが胸を合わせる。離れた両者、残り2分を切り、ヂィンナンが左を当てる、待ってカウンター狙いのチャンピオンは、左を見せてアンジェラを誘う。前蹴りから右を伸ばすアンジェラだが、ワンツーに右をカウンターで受ける。右ハイ後に、右を受けた挑戦者。ヂィンナンは足を使い、ケージを意識した位置取りでやはりカウンターを狙う。

左ハイのアンジェラは右の蹴りを見せて、両手を広げる。飛び込んで左を当てたアンジェラだが、押し込み切れずに時間に。両者、勝利をアピールもニアフィニッシュでいえば初回のヂィンナンが優勢なことは間違いない。その後の展開で、前に出る攻撃とテイクダウン、ヒザ蹴りやダーティボクシング、ヒジ打ちという攻撃でアンジェラがどれだけ盛り返したことになるか。

結果、ジャッジは3者揃ってヂィンナンを支持。初回のダウン2度をアンジェラは取り返すだけの状態に戻せず──この世界戦はONEの判定基準通りの試合結果となった。

「観客は違う考えがあるかもしれないけど、私はこの試合に全てを掛けてきた。ちゃんと分かってくれるファンに感謝している。チームと私はこれまで何をすべきか分かってやってきた。ファンが何を想おうが関係ない。アンジェラとはMMAでもキックでも──4度目を戦っても構わない。今日は中国73回目の国慶節、母国にハッピーバースデーと言いたい。アンジェラ、最高の試合をしてくれてありがとう。進化したアンジェラと戦えて、私はハッピーだった」とチャンピオンは話した。

「皆、喜んでくれたら嬉しい。初回、ヂィンナンは力強い攻撃をした。でも、そこからは継続的に私は攻めていたと思う。この判定は理解できない。全てをこの試合に全てを賭けて戦った。彼女と立ち技で殴り合い、ヒザを入れて戦え楽しかった。皆、愛している。ありがとう。4度目? 一進一退の試合だけど私は勝っていたと思っている。私はやるべきことやるだけ。なるようになるわ」と笑顔交じりで、悔しさをにじませたコメントを残した。


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