【ONE FN02】初代ONE組技王者に輝いたマイキー・ムスメシは、リスペクトの気持ちからDJの名前を挙げる
<ONEサブミッショングラップリング世界フライ級(※61.2キロ)王座決定戦/12分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
Def.3-0
クレベル・ソウザ(ブラジル)
すぐに座ったマイキー、足首を掴んで圧をかけるクレベルの足を取りに行く。体を捩じって足を抜いたクレベルは、腰を引いて足首を振ってパスを狙う。左足を取り、後方回転から足首を取ったマイキーだが、クレベルは逆に足首を掴み足を抜ききる。マイキーは内ヒールへ。ここからバック狙いのマイキーに対し、クレベルが胸を合わせてトップに戻る。頭をつけてパス狙いのクレベル、腕を取られても引き抜く。
パスを狙われては、足を取っていくマイキーが、外ヒールからトーホールドを狙う。ここも足を抜いたクレベルは足を果敢にマイキーの方に持っていく攻めを見せ、ここでも右足を取らせて抜いていく。立てというクレベルの挑発に乗らないマイキーは、果敢なパス狙いにも足を掴む──その刹那クレベルが足を抜くという攻防が繰り返される。
とマイキーは、足でなく腕十字から足を取りにく。クレベルの担ぎに、右腕から右足を取りサドルのマイキー。クレベルがこれを抜いてついには正座状態に。残り2分強、右足を取り、トーホールドのマイキーにキャッチが入る。
キャッチの基準が曖昧で、足関節のキャッチは掛け逃げを助長するというグラップリング界の定石を守る──スレイマン・レフェリー。試合は残り1分を切り、足関を凌いで担ぐクレベルだがパスを取り切れず、側転パスにシンガポールの客がわく。最後も足関スイープでの仕掛けにアームロックを狙ったクレベルだが取り切れず、時間となった。
笑顔でベルトを肩にかけたマイキーは「本当にタフな相手で、ウォーだったよ。虫垂炎の手術から戻って、ハードに練習してきた。このタイトルをとるために練習し、22年の柔術人生はこのタイトルを獲るためにあったんだ。ずっとサブミッションを狙っていたし、キャッチもあったから判定をモノにする自信はあったよ。全ての瞬間、攻撃し続けた。一本を取れなくて申し訳ない。でも皆が楽しんでくれたらと思う。次? マイティ・マウスとケージをシェアしたい。コールアウトじゃない。尊敬しているから名前を挙げたんだ」と話した。