【Lemino Shooto TORAO】上田将年、15年振りの修斗公式戦で打威致と激突「今回の試合はバーサス自分」
【写真】漢・上田将年。自分に勝つ戦いへ(C)MMAPLANET
28日(日)、福岡市のアクロス福岡イベントホールで開催されるLemino Shooto TORAOで、上田将年が15年振りのプロ修斗公式戦出場=打威致と戦う。
Text by Manabu Takashima
まだ福岡で定期的にMMA興行が行われる以前から、首都圏に出向いて戦ってきた。そんな上田の15年に及ぶプロMMAファイター人生のスタートは、実は修斗公式戦だった。
対戦相手を選ばない。誰とでも、戦う。少しでも強い相手と戦いたい。消防士という職を持ち、家族との人生を守りながらMMAを続けてきた漢・上田は、一方で試合になると「なりたい自分になれない」という想いも抱き続けてきたという。
13歳若い相手と戦う今日の試合。なりたい自分になる――そんな戦いを貫き通すことを誓い、上田将年はケージに上がる。
――上田選手、日曜日が試合で土曜日が計量。今は木曜日の午後6時半なのですが、夕方まで仕事を?
「ハイ。スミマセン、雨で渋滞していて。戻りが遅くなってしまって。仕事は今日の17時15分までであがりでした」
――明日など台風が来ているではないですか。仮に計量前日で、体カラカラになっている時に大きな災害や火災が起こると消防士の上田選手は出動しないといけないということなのでしょうか。
「それは試合の日でも同じですが、よほどのことが起きて人手が足らないとなればそうなりますね。川が決壊したりすると、大会があっても試合には出ることはできなくなるでしょうね。でも、そういう災害になると致し方ないです」
――よほど大きな災害が来たら、ということですね。そのようなことがないままでいきたいものです。そして日曜日のLemino修斗で2010年全日本アマチュア修斗バンタム級3位の上田選手が、実に15年振りにプロ修斗公式戦を戦います。
「そうですねぇ、ハハハハ。プロデビュー戦は修斗の北九州大会でした。TORAOが福岡に来る前ですね。あの時は何年かぶりの修斗のプロ大会が九州で行われて。サステイン興行でなく、真流会館が主催してくれた大会だったと思います」
――このタイミングで、修斗で戦うことになったのは?
「4月に試合があるかどうかという状態が続いていたのですが、それがなくなって。その時に6月にTORAOがLemino修斗で開かれると聞いて……国際戦を組んだり、日本人が削り合っているLemino修斗に興味を持っていたので、松根(良太)さんに連絡を取って『出してくれませんか』と伝えさせてもらいました。そうしたら『ぜひ』と言っていただけで、決まった形です」
――昨年11月のBloom FCのイ・ギュヒョン戦から、7カ月ほど時間が空きました。
「コンスタントに練習はできていたので春前か、春先に試合をしたいと思っていました。それだと5カ月のインターバルですよね。自分も年齢的に2、3カ月のインターバルで試合をつづけるのは、精神的にも肉体的にも厳しくなってきたというのはあります。
だから4月に試合ができれば一番良かったですけど、そこで決まらなかったので今回、6月になった形です。最初は松根さんに話をさせてもらって、それからTORAOの山本(陽一)一)さんと連絡を取りあってきました」
――正直、Lemino修斗ということもあり外国人選手と戦いたいという気持ちはなかったですか。
「最初は正直、ちょっとありました。海外勢、修斗のトップランカーや古株の選手と戦いたいというのは。なので打威致選手の名前を聞いた時は、彼が所属する有永道場の宮崎(清孝)代表は昔から知っている方ですし、東京の選手とか繋がりのない相手にならないかなと正直思いました。
ただ去年の12月に打威致選手が中村優作選手と戦った試合を会場で見ていて、『凄く良い選手だ』と思った選手だったんですよ。あの試合を思い出した時に、勢いがある良い選手だし、『OKです。試合を見させてもらって、凄く良い選手だし。ぜひやりましょう』と」
――年下の選手は当然として、一回り以上若い。そして山口となると同じTORAO圏内。地元の若い選手と戦うようなものだと思います。
「やはりここまで来ると、誰と戦うのかということは凄く大切になってきています。だから去年の12月の試合を見ていなかったら、断っていたかもしれないです。でも、勢いがあって強いと思った選手です。そんな選手とのオファーがあって、名前がないとか、年下だかとかっていう理由で断るっていうのは、やっぱり嫌なんですよね。
自分が福岡から東京に行くようになった駆け出しの頃、僕と試合をしてくれた先輩方がいたわけで。そして、そこを越えてきた。なら自分もここから逃げちゃいけない。そこで名前のある選手、海外の強い選手と戦わせてくださいと言うのは、道として違う。打威致選手と戦わないなんて、ファイターとしてダメだっていう気持ちになりました。
もちろん、ここで勝って上の選手、海外勢と試合をさせてほしいと言いたいですし。それは修斗で、ということではなくて。パンクラスでも他の大会でも、チャンスがあれば戦っていきたい。僕もキャリア終盤を迎えているので、契約は守って団体にはこだわりなく。そんなスタンスで、強いヤツと戦っていきたいです。もちろんここで勝ってLemino修斗さんから『次は外国人選手と』と言ってもらえれば、ありがたく受けさせてもらいます」
――そのためにも、今回の打威致戦は落とせないですね。
「ハイ、そこはそうなんですけど……もちろん勝敗は、大切です。同時に15年間戦ってきて、1回も自分がなりたい自分になれていない……。だから、これだけ長い間続けてきたと思います。今回の試合は自分が描いている格闘家像になるために、リスクを冒して勝負をしたい……というのがあります。相手云々より、自分との戦いをしっかりとこなしたい。本当に自分自身との戦いに勝つ。そうすれば自然と結果もついてくると思います」
――格闘家を目指した時の原点回帰のような?
「ハイ。去年の11月の試合も、最後にバックから腕十字を続けたのは極めようとしていたのではなくて、守りに入っていたからです。それまでも勝っていると、『このまま固めて逃げ切ろう』としたりして。自分がなりたかった格闘家は、そうじゃない。全然違う。勝利を求めると、どうしてもそうなってしまう」
――試合中も漢を貫きたいと。
「ハイ。小川(徹)さんとやった時もそう。イ・ジュンヨンと戦った時もそう。負けるのが怖かったです。で、試合が終わる。そして、後悔する。その後悔が続く。それを15年間、繰り返してきました。次こそ、次こそと思いながら、続けてきてしまっているので。そういう自分を打ち破らないと、一生やりきれないままで終わる。絶対に後悔することになります。そこを取り除くために、今回の試合は自分との戦い。バーサス自分になります。今回こそ、自分に勝つ戦いを貫きたいです」
■視聴方法(予定)
6月28日(土)
午後3時45分~ Lemino
■Lemino Shooto Torao 対戦カード
<フェザー級/5分3R>
TOMA(日本)
田中半蔵(日本)
<バンタム級サバイバーTリバイバル2026準決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
青柳洸志(日本)
<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
打威致(日本)
<フェザー級/5分3R>
ネイン・デイネッシュ(インド)
久保村ヨシTERU(日本)
<ストロー級/5分2R>
緑真作(日本)
梅木勇徳(日本)
<フェザー級/5分2R>
本松要(日本)
柿原昇汰(日本)
<フェザー級/5分2R>
山田稜真(日本)
深町拓海(日本)
<フライ級/5分2R>
高宮諒(日本)
竹本蒼天(日本)
<ストロー級/5分2R>
真生(日本)
佐野光輝(日本)
<ストロー級/5分2R>
脇輝男(日本)
高井悠人(日本)


















