【UFN280】アルマバエフ戦。チャールズ・ジョンソン「日本大会のメインはジョンソン×タイラだっ!!」
【写真】オクタゴン8勝6敗、ここから綺麗なレコードになる可能性は十分にある実力者だ(C)MMAPLANET
27日(土・現地時間)、アゼルバイジャンはバクーのミリ・ギムナスチカ・アレナシでUFN280「Fiziev vs Torres」が開催され、チャールズ・ジョンソンがアス・アルマバエフと戦う。
Text by Manabu Takashima
LFAでは堀内佑馬、カルロス・モタら日本のファンにも馴染みのファイターに勝利し、フライ級のベルトを巻いてUFCにステップアップを果たしたジョンソン。その後は8勝6敗と勝ち負けを繰り返しているが、ジョシュア・ヴァンを3R0分20秒、ロナー・カヴァナを2R4分35秒でKOしている。
安定性は欠けるものの、その実力は絶対と言っても過言でないジョンソンをアルマバエフ戦に向けてインタビュー。そして思いもしない、凄まじい日本♡をジョンソンの口から発せられた。
アルマバエフはファイトとして勝つというよりも、ポイント計算をしてどうすれば競技に勝てるかが分かっている
――今週末、UFCバクー大会でアス・アルマバエフと戦います。MMAPLANETで前回、インタビューをさせてもらった時は上海大会でした。そして今回はアゼルバイジャンでのファイトです。
「バクーへのフライトは19時間で、上海も同じようなモノだった。UFC上海では僕のキャリアの中で最高の勝ち方ができたし、ファンの反応も凄く良かった。だから上海は試合も、旅も凄く良い印象が残っているんだけど、バクーも同じように素晴らしい体験ができそうだ。
バクーの近代的なビルは凄いよ。それでいて旧市街は歴史的な建物が残っていて、眺めが凄く良い綺麗な街だ。夜中の1時に空港に着いたんだけど、そんな時間帯でも人々が親切で素晴らしかった。
今回のフライトはフランクフルト経由で、妻の家族はスウェーデンに住んでいるから、帰りはホンの少しの間、1日でも良いから彼らと会えればなぁ――なんて思っている」
――地球を東に向かうフライト、つまり米国からだと大西洋を越えるフライトと西回り、太平洋を横断するフライトは体へのダメージが違うとも聞きますが、チャールズは何か違いを感じますか。
「上海へのフライトは本当に長かった。今回はフランクフルト経由だから、一度のフライトはそこまで長くなかった。ただ、体調は問題ない。先週の木曜日にこっちに来たけど、本当に調子は良いよ。
時差も今回の試合は米国の午前中スタートだから、フロリダのオーランドでハードなスパーリングをしている時間と同じ時間帯だ。その時間に僕の体は時差に関係なくしっかりと動くだろう」
――ミシガンでなく、フロリダでキャンプを行っているのですか。
「そうだね。以前はミシガンで色々なジムを回り、UFCの試合前もミシガンでキャンプをしてきたけど、今回はオーランドのヒュージョンX-Celで準備をしてきた。リカバリーやコンディショニングは別の場所にも行くけど、MMAのトレーニングはヒュージョンX-Celだけでやってきたよ」
――上海のカヴァナ戦は2RでKO勝ち。しかし今年の1月にはアレックス・ペレス戦では初回に左フックを被弾し敗れ、3月にブルーノ・シウバにスプリット判定勝ち。勝ち負けを繰り返している状態ですが、ランキングアップを考えるとペレス戦を落としたのは勿体なかったです。
「MMAはやるべきことが多く、本当に強いメンタルをキープしていないといけない。Aクラスで戦う相手は、優れたチャンピオンクラスのファイターばかりだ。ランク外だって、強いファイターがゴロゴロしている。
それにラマザン・テミロフに負けたけど、ヤツは禁止薬物のトリメタジジンが検出されて出場停止処分を受けている。それなのに僕の負けはNCとならなかったのは、アンラッキーだよ。
アレックス戦は僕にとってはMMAだけでなく、ボクシングやキックボクシング、ムエタイ時代を含めても過去最大の試合だった。そこで、キャリア初のKO負けをした。アレックスも連敗中だったし、神の御加護があったんだろう。
それでも僕は自分の旅を続けるだけだ。UFCには『可能な限り、すぐに試合をしたい』と伝えていて、2カ月強でブルーノと戦った。試合中に足を折ったけど、試合には勝つことができた」
――足を折って、最後まで戦い抜いたのですね。
「そうだね。あの試合に関しては、自分を誇りに思っている。そして今回の試合を迎えた。この試合はトップ10を目指すためにも、自分の全てを賭けて戦うつもりだ。MMAを続けるって、正解を求め続けているようなもんなんだ。精神的に強く、そしてポジティブにいるように心がけてきた。そこが問題なければ、何でも可能になるように」
――今回対戦するアルマバエフは、ソリッドで難攻不落というイメージがあります。ファンが喜ぶ試合より、勝つことに集中できる。今時、珍しくなってきたタイプかと。
「その通りだね。同時に、それができるのも技術力があるからだ。最高にエキサイティングな試合ではないけど、勝利に徹している。アルマバエフはファイトとして勝つというよりも、ポイント計算をしてどうすれば競技に勝てるかが分かっている。試合に勝てるように、戦っているんだ。でも、ファンが求めることは用意していない。
僕がやるべきことは、そんなアルマバエフとファイトすること。そして、マーシャルアーツを戦ってファンに満足してもらう。そのために僕はファイトする」
皆が求めている試合をする。僕自身、ファイトを楽しみたい。それが可能になる技術は、身につけている
――ファンが喜ぶ試合になれば、チャールズのモノ。不満を持てば、アルマバエフの試合だと?
「そうだね。でも、多くの人が僕の柔術の奥深さが分かっていない。アルマバエフはレスリングで、相手を封じ込もうとするけど、僕はレスリングも柔術もできる。だから、どういう展開になろうがエキサイティングな試合になる。少しでもファンが求めているエキサイティングな試合に持っていける。まぁ、それがUFCが求めていることだからね。この試合に向けては、しっかりと準備ができているよ」
――グラウンドに持ち込まれても、構わないですか。
「問題ない。どうなるのか、楽しみなのはスタンドの展開だよ。でも、寝技になっても十分に対応できる。寝技に自信が持てるようになってから、打撃もよりパワフルになった。僕と寝技がしたいのか、立って戦いたいのか。相手が選ぶことだよ。僕はどっちでも戦える。
それも4年前、UFC初戦でムハマド・モカエフというこの階級で最高のレスラーと戦ったからだ。あの試合で、どれだけレスリングが重要かを学んだ。2度とあんな試合にならないよう、ずっと練習を続けてきた。それからも負けた試合は、相手が時間を使ってきた時ばかりだ。勝負に出ず、試合を固めて。そういう風な試合をする相手とも、エキサイティングな試合ができるように組み技を必死で学び、凄く成長している。
前回の試合、足を折っても全てのテイクダウンを防御した。どう対応するかは、体が覚えている。僕は自分がベストになれることを証明するために、オクタゴンでベストを尽くす。そして時間を無駄にしない戦い方を身につけた。僕の試合はバスケットボールのように、何も起こらない時間がないファイトになっている。時間を無駄にしたくないんだ。それが今の僕の試合だよ」
――そういう戦いをするために、アルマバエフを相手にした場合チャールズのアドバンテージはどこにありますか。
「タイミング。タイミングを見究める能力だ。きっとアルマバエフは確実な手段をもって、まずはコレ。その次は、コレ。そして、コレを仕掛けるという風な試合をしてくる。でも、僕の方が自分の試合をするために必要なツールを多く持っている。ファンが喜ぶエキサイティングな試合をするために、動きを創り出す。その機会を見逃さない。クリエイティブな動きができる機会こそ、勝機になる。だから、この試合で勝つのは僕だ。
僕らしく、皆が求めている試合をする。僕自身、ファイトを楽しみたい。それが可能になる技術は、身につけている。僕のMMA好きという性格が、試合に表われることだろう」
――押忍。ではこの試合に向けて、日本のファンに一言お願いできますか。
「まず、インタビューをしてくれてありがとう。そして、この試合に勝って、僕は日本に行きたいと思っている。最高の食事をして、相撲が見たい。横綱の相撲を見て、色々と学びたいんだ。日本の文化を知りたいし、可能なら日本で試合がしたい。UFCが日本大会を行うことを楽しみにしている。日本大会があるなら、絶対に僕の試合を組んでもらう。UFCにそう伝えるよ」
――そのように言ってくれることは、本当に嬉しいです。ただし平良達郎選手と堀口恭司選手が敗れたことで、日本大会実現の可能性が低くなってしまったと言われています。
「何を言っているんだ!! タツロー・タイラは素晴らしい試合をした。キョージ・ホリグチの強さも疑いようがない。試合に負けようが、彼らが偉大なファイターであることは間違いないじゃないか。カイ・アサクラの勝利を見ただろう?
日本には世界のトップファイターが3人もいる。レイ・ツルヤもそう、リンヤ・ナカムラも素晴らしい才能の持ち主だ。他にどんなファイターがUFCと契約していたっけ?」
――女子ストロー級ランカーの井上魅津希選手、Road to UFC優勝の中村京一郎選手。それとバンタム級の風間敏臣選手ですね。
「それで8試合組める。日本大会をやるには十分じゃないか。なんといっても日本にはMMAを愛する、あれだけ多くのファンがいるのだから」
――ありがとうございます。実は私も日本のファイトマガジンに、今の日本人ロースターと韓国人ファイター、元RIZINファイターとRoad to UFC決勝戦があれば、2万人規模のファンが集まるという自論を展開したばかりなんですよ。
「そりゃあ、そうだろう。タツロー・タイラは世界戦で負けただけだ。次の試合だって、メインで戦えるファイターだよ!!」
――ハイ。日本の大会の夢想ラインナップとして、チャールズ・ジョンソン×鶴屋怜というカードも明記させてもらいました(笑)。
「なんだって? ノー!! 俺が日本に行って戦うのはタツロー・タイラだよ。いいかい? UFC日本大会があれば、俺がメインでタイラと戦う。絶対にそう思わせるファイトを、今週末に日本のファンに見てもらう。UFC日本大会のメインはチャールズ・ジョンソン×タツロー・タイラだっ!!」
■視聴方法(予定)
6月28日(日・日本時間)
午後10時00分~UFC FIGHT PASS
午後9時45分~U-NEXT
■UFN280対戦カード
<ライト級/5分5R>
ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)
マニュエル・トーレス(メキシコ)
<ミドル級/5分3R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
<ライト級/5分3R>
ナジム・サディコフ(アゼルバイジャン)
マテウス・カミーロ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
チャールズ・ジョンソン(米国)
<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・フェヘイラ(ブラジル)
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
<ミドル級/5分3R>
アブス・マゴメドフ(ドイツ)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)
<ウェルター級/5分3R>
ファルマン・ハサノフ(アゼルバイジャン)
エリック・ノーラン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
アブドゥルラクマン・ヤキャエフ(トルコ)
ジュリアス・ウォーカー(米国)
<ミドル級/5分3R>
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)
アンドレイ・プリエフ(ロシア)
<フェザー級/5分3R>
カーン・オフリ(豪州)
ハビエル・レイエス(コロンビア)
<ウェルター級/5分3R>
ダニイル・ドンチェンコ(ウクライナ)
テオドール・ベリグレン(スウェーデン)
<バンタム級/5分3R>
ベクザット・アルマカーン(カザフスタン)
ジアン・マツモト(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
タヒール・アブドゥッライェフ(アゼルバイジャン)
ジェフィソン・ナシメント(ブラジル)














