【UFN253】勢い&スピードで上回ったテミロフが、オクタゴン2勝目。ジョンソンの連勝を4で止める
<フライ級/5分3R>
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
チャールズ・ジョンソン(米国)
ジョンソンは即スイッチしサウスポーに構え、テミロフがオーバーハンドを振ってスピニングバックを繰り出す。大きく踏み込むテミロフは左ボディショット、ローに右を合わせる。姿勢を崩したジョンソンは低い姿勢のままシングルレッグでスタンドに戻る。テミロフは引き続き、力強い右オーバーハンドを繰り出し、スピニングバックキックにつなげる。蹴りをキャッチされてパンチを狙われる展開にも、ジョンソンは右前蹴り、左ミドルを狙う。
そして右ミドルに右を合わされ、再び尻もちをついたジョンソンだが、ややテミロフの動きに慣れてきた感もある。ワンツーでジョンソンが前に出ると、スピニングバックフィストを合わせようとしたテミロフはワンツー。続いて左ボディショットを入れる。スピードで上回るテミロフはジョンソンが前に出てくると左に回り、ステップインに右を合わせようとする。終盤もテミロフは回転計の蹴りを繰り出した。
2R、回りながら一瞬のステップインでパンチを伸ばすテミロフ。ジョンソンも迎え打ち、シングルレッグへ。テミロフが切り、両者が離れる。テミロフは左リードもオーバーハンド気味で、勢いがる。その勢いのあるオーバーハンド系でなくジャブを当てるテミロフだが、ジョンソンも踏み込んで右アッパーを振るう。と、蹴り足を掴んで倒したテミロフは立ち上がり際を狙うが空振りに。
テミロフはボディを殴り、大きく左に回る。オーソで追いかけるジョンソンに右を伸ばし、飛び蹴りもキャッチする。すぐにリリースしたテミロフは踏み込んでの右が空を切り、空振りも増えてきたか。そのなかでジャブを当てるテミロフに対し、ジョンソンは右エルボーを繰り出し、直後に右ショートをヒットさせた。残り30秒、ジョンソンが組んでケージにテミロフを押し込みヒザ、続いてヒジを入れて離れた。
最終回、開始直後に左を伸ばして前に出たジョンソンは、ここも蹴り足を掴まれる。離してスピニングバックキックのテミロフだが、外したジョンソンが圧を高める。左の相打ち後にテミロフが初めて組んでテイクダウンを奪う。ヒザ立ちからスクランブルのジョンソンが、右をヒット。続いてボディを入れるジョンソン。テミロフはヒザを返し、近い距離での打撃の交換に。疲れが見えるテミロフのサークリングに対し、ジョンソンは前に出てボディから顔面とショートをまとめる。
テミロフはテイクダウンのフェイクも、ジョンソンが右カーフから右を振るう。テミロフはここに右を合わせるが、ジョンソンの前進は止まらない。右を当て、ボディを連打したジョンソンはジャブが目に当たったか一瞬気にする表情を見せたが、パンチで前に出てクリンチ&ヒザを腹に突き刺す。テミロフの左腿を殴って離れたジョンソンは、ワンツ―を当てられても組んでヒザ蹴りへ。体を入れ替えたテミロフにワンツーを見せ、テイクダウンをジョンソンが狙ったところでタイムアップに。
初回はテミロフ、最終回はジョンソン。2Rはどのように判断されるか。結果、ジャッジ3者とも29-28をつけ、テミロフがオクタゴン2勝目を挙げ──ジョンソンの連勝は4でストップした。