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【Pancrase353】4月27日、立川で仕切り直しの透暉鷹✕カリベク&押忍マン✕佐藤。リベイロ戦、眞藤に注目

【写真】ここを超えて、再び── (C)MMAPLANET

1日(土)、4月27日(日)に東京都立川市の立川スステージガーデンで開催されるPancrae353の対戦カードが発表された。2025年もパンクラスの3月、4月はビッグショー。今月9日(日)の横浜武道館大会に続き、2階級のタイトル戦が他6試合と共に明らかとなっている。
Text Manabu Takashima

2階級のタイトル戦のうち一つは昨年末大会で一度は発表されながら、両者が負傷欠場→延期となっていたバンタム級KOPC=チャンピオン透暉鷹✕挑戦者カリベク・アルジクル・ウルル戦だ。


カリベクはキャリア11勝1敗、ACAの人材育成大会=ACA Eagleで5勝1敗。母国のEFC Globalでは負け知らずの3連勝でバンタム級のベルトを巻いている。その後、昨年9月に初来日をはたし、井村塁をわずか75秒で撲殺している。

対して透暉鷹は昨年のRoad to UFC準決勝敗北からの再起戦となる。日本が中国に敗れた日──から8カ月、仕切り直しの一戦に向け、透暉鷹はバンタム級での調整面も含めケージに入る以前にMMAへの向き合い方を見つめ直す必要があった。

RIZINのラジャブアリ・シェイドゥラエフ、ONEのアクバル・アブドゥラエフとアジアのMMAに旋風を巻き起こすキルギスMMAファイターたち。シェイドゥラエフやアブドゥラエフと同様にフィニッシュ率が高いカリベクは、Road to UFCで敗れたチィルイイースー・バールガンを凌駕する力の持ち主かもしれない。それ故に世界を目指す意志の強さと、資格を見せつけるファイトが要求される透暉鷹だ。

もう一つのベルトが賭けられた試合は、押忍マン✕佐藤生虎のウェルター級王座決定戦だ。両者は昨年9月にも同王座を賭けて対戦している。一度はTKO勝ちを宣せられベルトを巻いた佐藤のパウンドが後頭部だったことで一転、ノーコンテストとなっていた。そんな仕切り直しの一戦は、前回は巻き返される局面はあったが全体的に力強く、攻勢だった佐藤の自信か。あるいは圧されても反撃に出た押忍マンの執念か。開始直後から気持ちの勝負となる。

他6試合で注目はフライ級の眞藤源太✕ラファエル・リベイロのフライ級マッチだ。

去年は大塚智貴に敗れたものの上田将年、浜本キャッチ雄大との競り合いを揃ってスプリットで制し勝負強さを見せてきた。

対するリベイロは逆にパンクラス初戦となった濱田巧戦を1-2で落としている。

伊藤盛一郎、濱田の名前が聞こえてこないパンクラス・フライ級戦線2025年の春──眞藤にとって、ランキング以上に大切なモノを手にすることができる国際戦となるだろう。

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