【ONE100】ラウンド毎にバックグラブを取り合った激戦、久米が松本に競り勝ちパンクラスが先勝
【写真】流血の久米、最終回にバックを制した(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<修斗✖パンクラス王者対抗戦ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
久米鷹介(日本)
Def.3-0
松本光史(日本)
左ジャブを出し合う両者、久米が右ローを蹴る。右の相打ちから、さらに久米が右ストレートを当てると松本の腰が一瞬、落ちる、すぐに組んだ久米は、ケージ際から離れる。再度、クリンチで押し込んだ久米は松本が離れると左フックを伸ばす。松本も沈み込むような動きがパンチを繰り出し、久米は掛け蹴りのようなキックを放つ。近距離でフックを当てた松本に組みついた久米、松本が体を入れ替えてケージに押し込む。
右オーバーハンドを入れて離れた松本に久米が右ハイを狙う。ここでレフェリーが久米の左目じりにカットを認め、試合を中断する。再開後、ダブルレッグから背中に乗った久米はエルボーを連打しRNCへ。背中をマットにつけて、アゴの上から絞める。極めきれないと判断した久米が腕十字を仕掛けるも、松本がクラッチをしっかり組んで時間まで耐えた。
2R、左フックを振るって組んだ久米だが、松本が体を入れ替える。右腕を差して崩そうとした松本、久米はオーバーハンドで耐える。離れてからの打撃戦──と思いきや、久米がダブルレッグでテイクダウンも松本が起き上がりながらバックに回る。両足をフックした松本、今度は久米が耐える番だ。久米の返り血で松本の左腕が真っ赤に染まる。体をずらし後方にパンチを入れた久米だが、両足をフックされたままラウンド終了を迎えた。
最終回、ダブルレッグでテイクダウンを奪った久米が、松本の左足を取り、頭を抱えてヒザを顔面に連続で蹴り込む。10発以上のヒザを入れた久米が、初回に続きバックグラブ&RNC狙いへ。手首を掴んで耐える松本は四の字フックにはまり、胸を合わせることができない。残り2分強、パンチを連打し絞めの機会を伺う久米のコントロールが続く。
殴られて腹這いになった松本は、腰を上げて久米を前方に落とそうとしたが、立ち続けることができない。それでも後方へのパンチを打ち、ほとんど落としきった松本だったが、残り試合タイムは10秒に。このままタイムアップを迎え、3-0で久米が勝利──パンクラスが先制した。