【写真】スタンドよりも、最後のトップコントロールからのパウンドが勝因となったか(C)KEISUKE TAKAZAWA

＜修斗✖パンクラス王者対抗戦ウェルター級(※83.9キロ)／5分3R＞
手塚裕之（日本）
Def.3-0
エルナニ・ペルペトゥオ（ブラジル）

長身の修斗王者、初来日のペルペトゥオが鋭い右ローを見せる。そのローにワンツーを合わせる手塚は左ハイからフックをまとめられる。ダブルレッグを切ったペルペトゥオはスピニングバックフィストから、後回し蹴りを回転系の打撃を繰り出す。自分の距離で戦えない手塚が、踏み込んでワンツーも続くステップインに左フックを被弾する。それでもボディをコンビでえぐった手塚が圧力を高めていく。

ケージを背負ったペルペトゥオは左に回りつつ、左ミドルを蹴り込む。さらに左フックをかわして左フックを逆に打っていく。手塚も再びボディを入れ、効かされたペルペトゥオに追撃を狙う。ハイで突き放したペルペトゥオだが、終盤は明らかに余裕がなくなっていた。

2R、左ボディフックのペルペトゥオ、手塚は右を当てるが右をフックに合わされ下がる。ダブルレッグを余裕で切ったペルペトゥオは左ジャブを入れ、豪快に回転バック拳を空振りする。ワンツーを当てたペルペトゥオに、右を返す手塚が踏み込んで左フックも互いにクリーンヒットはない。左ボディフックを当てた手塚、上に拳を当てたい時間帯だ。飛び蹴りもあたりが浅く、もう一歩踏む込めない打撃戦がこの回は続いた。

最終回、ペルペトゥオが左ジャブを伸ばし、手塚のフック後に右を打ち込む。ローを受けて体が一回転したペルペトゥオは、左ハイをブロックし、右ハイをダックでかわす。それでも前に出るのは手塚で、その踏み込みにペルペトゥオがパンチを合わせようとする。残り3分、蹴り足をキャッチした手塚がテイクダウンに成功する。クローズドガードを取り、手塚の頭を引き寄せるペルペトゥオは守りに徹するファイトに。手塚も勢いのあるパンチを落とせなかったが、ヒジを真下に打ちつける。さらに上体を少し起こして鉄槌を連打した手塚は起き上がってパンチを入れるも、ここでカカトを頭に受け、尻もちをついてしまう。ペルペトゥオはグランド状態で蹴りを続け、レフェリーが試合をストップ。

再開後、必死でパンチを落とす手塚に対し、ペルペトゥオが蹴り上げで距離を取ろうとした攻防でタイムアップに。打撃を効かせた数はペルペトゥオ、手数とトップからの攻撃は手塚という中、ジャッジは手塚がの勝利を支持した。

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