【ONE168】手塚は連勝ストップ。右を効かせたフィティケフがバックコントロールで削り勝つ
【写真】5連続フィニッシュを続けていた手塚にとって、タフファイトを見せたものの、ここで黒星は苦しい(C)ONE
<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
イシ・フィティケフ(豪州)
Def.3-0
手塚裕之(日本)
プレスをかけるフィティケフに左ジャブを突く手塚。フィティケフのワンツーに対し、下がって右カーフを蹴る。左に回りながら左ローを放った手塚だが、フィティケフの右クロスをもらって腰を落とした。一気に攻め立てるフィティケフを、手塚がカウンターでテイクダウンした。ハーフガードのフィティケフは手塚の左足に足を巻きつけたが、手塚は左腕を枕にして逆サイドに動く。フィティケフがブリッジからガードに戻すも、すぐに手塚は一本足を越えた。パンチで削りながら、背中を向けたフィティケフからバックを奪い、腕を首に回す。しかしフィティケフが立ち上がった。
両者スタンドに戻り、左ジャブを突き合う。手塚がインサイドから右ストレートを打ち込んだ。フィティケフは手塚のシングルレッグをスプロールして、立ち上がり突き放す。右から左フックを打ち込むフィティケフ。さらにフィティケフの右が手塚のテンプルをかすめる。手塚が入ろうとしたところに右を合わせたフィティケフは、手塚の体が起きると左ジャブを突き刺す。右スピニングバックキックをかわされた手塚が、フィティケフのパンチをもらう。ラウンド終了間際、ダブルレッグをスプロールした手塚の顔面を、フィティケフの右が襲った。
2R、左ジャブの突き合いからフィティケフがシングルレッグで飛び込んだ。手塚はスプロールできずケージに押し込まれる。フィティケフが顔面にヒザ蹴りを狙った。立ち上がった手塚がフィティケフをケージに押し込み、離れる。フィティケフのパンチを受けながらも、手塚がまたも組んでドライブする。しかしフィティケフは離れ、パンチを受けた手塚が足を滑らせた。すぐシングルレッグで組んだ手塚がケージ際で揺さぶるも、フィティケフがプッシュで突き放した。
手塚は距離を取って左に回り、ボディロックで組みつきグラウンドに持ち込む。即パスを狙ったところでフィティケフが体を起こすと、右腕を取って十字を仕掛けたが極めることができず。立ち上がったフィティケフにケージへ押し込まれてしまう。パンチを振って離れたフィティケフに対し、距離を詰めていく手塚。ニータップはカットされ、ワンツーを浴びる。残り1分でフィティケフのダブルレッグをスプロールした手塚は、スタンドで右腕を差し上げ、ケージに押し込んでいく。ここもフィティケフが切り返して離れた。
最終回、手塚が右カーフで先制し、シングルレッグで飛び込んだ。フィティケフに尻もちを着かせ、バックに回る。立ち上がり、正対したフィティケフにシングルレッグで組み直した手塚だが、フィティケフがバックに回った。ボディロックからグラウンドに引きずりこんだフィティケフに対し、手塚は立ち上がる。再び足をかけて揺さぶるフィティケフ。バックコントロールから正対した手塚だが、明らかに疲労が見られる。グラウンドに引き戻したフィティケフは、再びバックコントロールへ。背中を見せる手塚をパンチで削り、そのまま試合を終えた。
裁定はフィティケフのユナニマス判定勝ち。手塚のONE連勝は5でストップした。