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【Shooto2025#09】エルナニ×住村竜市朗と関口祐冬×亮我のW世界戦、そして新井丈×田上こゆるも決定!

【写真】新井丈と田上こゆるがフライ級で対戦。年内最後の後楽園大会は豪華カードが並んだ(C)SATOSHI NARITA/MMAPLANET

11月16日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#09の主要カードが発表された。年内最後の後楽園大会では2階級の世界王座戦、そして現役王者×元王者によるスーパーファイトと言えるカードが組まれた。
text by Takumi Nakamura


7月大会でソーキに勝利して世界ウェルター級暫定王者に就き、修斗・DEEP・パンクラスの3団体制覇を成し遂げた住村竜市朗は正規王者エルナニ・ペルペトゥオとの統一戦に挑む。エルナニは2012年4月に王座を獲得し、2023年11月のShooto Brazil120では田村ヒビキをペダラーダからのパウンドアウトで下し、王座防衛にも成功している。

2023年2月から6連勝をマークしている住村だが、外国人選手との対戦は2019年12月のジョン・タック戦以来、約6年ぶりとなる。VS日本人相手には組み&クリンチワークの強さで押し切ることが出来る住村がエルナニ相手に自分のファイトスタイルを貫けるか。一方のエルナニも田村戦を最後に試合から遠ざかっており、その田村戦も約4年ぶりのMMAと試合間隔が空いている。エルナニは田村戦では左ストレートでフラッシュダウンしており、打撃の反応も含めてどれだけいい仕上がりやコンディションを作るかも重要になってくる。

もう一つの世界戦は今年1月に安芸柊斗に一本勝ちし、世界フライ級暫定王者となり、5月に正規王者に昇格した関口祐冬の指名試合=ランキング1位・亮我を迎え撃つ防衛戦だ。挑戦者の亮我は2023年に新人王を獲得し、翌年のインフィニティリーグでは須藤晃大に初黒星を喫したものの、その後は自身の練習環境とファイトスタイルを見直して3連勝している。

テイクダウンを軸に思い切りのいい打撃で試合を組み立てる亮我。対する関口は安芸との王座戦では1・2Rはやや劣勢の展開のなか、3Rから徐々に盛り返して4RにRNCでフィニッシュし、試合運びの上手さを見せた。世界戦=5分5Rの長丁場において、同じペースで攻め続けることは難しい。すでに5Rマッチを経験している関口に対し、亮我がどんな攻撃のカードを持って戦うか。両者の技術や戦い方の引き出しの多さが求められる試合になりそうだ。

そして9月のニューピアホール大会で山上幹臣の挑戦を退けた世界ストロー級王者の田上こゆるが連続参戦。対戦相手は元世界ストロー級&フライ級王者の新井丈に決まった。この試合は田上がフライ級にチャレンジする形で組まれた一戦だ。

当初、新井は5月に関口とフライ級王座統一戦を行う予定だったが自身の怪我で欠場。関口が指名試合で防衛戦を行うなか、一階級下の世界王者・田上とのスーパーファイトに臨む形となる。新井・田上ともに軽量級離れした攻撃を誇るが、新井がその攻撃力・前進力を活かした試合運びをするのに対し、田上はステップやスイッチを駆使してスピードとタイミングで効かせるスタイル。種類が異なる“倒せる”選手同士の試合に注目したい。

■Shooto2025#09決定カード

<修斗世界ウェルター級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]エルナニ・ペルペトゥオ(ブラジル)
[暫定王者]住村竜市朗(日本)

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]関口祐冬(日本)
[挑戦者]亮我(日本)

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
田上こゆる(日本)

<インフィニティリーグ2025ストロー級/5分2R>
旭那 拳(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<インフィニティリーグ2025ストロー級/5分2R>
黒部和沙(日本)
田口惠大(日本)

<2025年度新人王Tフェザー級準決勝/5分2R>
飯野雄斗(日本)
本松 要(日本)

<2025年度新人王Tフェザー級準決勝/5分2R>
垂水稔朗(日本)
辻 純也(日本)

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