【Gladiator035】久保健太と暫定フライ級王座戦、熊崎夏暉「ベルト以上に強い外国人と戦っていきたい」
【写真】下の計量台の写真と比較してほしい。これが塩抜き・水抜き前の熊崎(C)MMAPLANET
明日28日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator035 「~10周年記念大会~」で、熊崎夏暉がGLADIATORフライ級暫定王座決定戦で久保健太と戦う。
Text by Manabu Takashima
UFCが目標――契約でなく、UFCで勝つことを目指す熊崎は、昨年11月にフィニッシュ勝利している久保との暫定王座決定戦に対して「燃えてない」とハッキリ口にした。さらに強い外国人選手と戦ってこそ、ベルトの価値を上がるとも。
久保を落としているわけでも、グラジへの不満でもない。26歳の若者が純粋に強さを求め、どうすれば強くなれるのかを思い悩む言葉と取れることができる。
そんな熊崎は分かっている。ケージ内のパフォーマンス、そして結果が自身を――なりたい自分に導くことを。
今井選手とベルトを掛けて戦うとか、今は思っていないです
――今回、暫定フライ級王座決定戦で久保健太選手と戦います。この顔合わせは、正直驚きました。当初、チャンピオンの今井健斗選手に挑戦するという話で進んでいたという話も耳に入ってきていたので。
「そういう話だったんだと思います。僕としては去年の11月に久保選手に勝ったので、2月大会で挑戦するつもりでした。ただ、その11月で今井選手がケガをしたから2月はできないということだったんです。で、次の大会は6月だと聞かれて、『じゃあ6月で』と。
そうしたら今井選手がRoad to UFCのスタンバイ・ファイターになったから、またやれないって言われて。正直、なんだよと。補欠で試合ができるかどうか分からなくて、タイトルマッチをしないって逃げてるんじゃないかって、そういう風に思いました。もう、そんなヤツとやっても面白くない。なら、他で戦おうかとか、色々な感情になっていました」
――まぁ、過去に計量失敗をしている選手もいましたし、千載一遇のチャンスに賭ける気持ちも分かります。ただXで現地の様子をアップしていて、トーナメント出場選手からは「観光気分でいるんじゃないよ」とか、「絶対に話しかけてくるんじゃねぇぞ」という声は実際に自分も聞きました。
「あぁ、アレは僕も……。でも、もう本当に今井選手とベルトを掛けて戦うとか、今は思っていないです。宮田(和幸)先生と話して、上を目指すためにもチャンピオンにはなろうと。それが暫定であってもという風に思って……。
そうしたら前の試合でフィニッシュした久保選手が相手だっていうことで……『これ、意味があるのか』と正直、思いました。タイトル戦って燃えない相手と戦うとかあるのかなって」
――久保選手もあの試合以来の実戦で、リマッチがタイトル戦ですしね。でも戦うと決まったので、気持ちはしっかりと創ってきたかと思います。
「そうですね。久保選手は前回の負けがあるから、本当に全力で、それこそ前と違うモノをぶつけてくると思います。だから、燃えないとは言ってもやるべきことはやってきました。僕がこの間に成長した姿を見せて、この前以上の内容で勝てば良い。そういう練習をしてきました」
――昨年11月の試合が、ジョン・オルニド戦で初黒星を喫してからの再起戦。そして初のフライ級でのファイトでしたが、実際に戦って見てフライの肉体はどのように感じましたか。
「動きは悪くなかったです。全然、動けると感じました。バンタム級の時は水抜き分だけの減量で戦っていたので、フライ級で戦うことに不安もなかったですし」
――減量も問題なかったですか。現時点(※取材は15日に行われた)でも、もう頬がこけています。
「今、62キロぐらいですね。だからバンタム級の計量時と同じぐらいで。これから塩抜きで2キロ、そして水抜きで4キロ落とす感じになります」
――塩抜きで2キロも落ちるものなのですね。
「普段から塩分は多く摂るようにしています。カリカリ梅を夜に食べて、朝は浮腫んでいることもあって」
――それって体に良いことなのでしょうか。
「梅なんで、体に悪くないかなって。それに練習でかなり汗をかいて水分だけでなく、塩分も多めに補給しないといけないだろうし。それに僕は自炊で外食はしていないので、そこまで塩分の過剰摂取はしてないと思います」
――押忍。
「以前より5キロほど落とす幅は増えたけど、試合中に疲れることもなかったですし、打撃も力がちゃんと伝わっているように感じました」
僕がグラジに出たいと思ったのは、モンゴル勢が出ていたからです
――以前から目標はUFCという熊崎選手ですが、グラジのベルトを手にRoad to UFCという同門の南友之輔選手と同じルートでUFCを狙おうという青写真を描いていますか。
「UFCで戦いたいという気持ちは変わっていないです。ただ、Road to UFCとUFCはレベルが違います。Road to UFCをしっかりと勝ち抜ける力がないと、UFCでは苦戦を強いられると思います。
そして、今の僕はRoad to UFCでそういう勝ち方を3試合連続でできるまで力をつけていない。もっと強くならないといけないと思っています。だからONEやRIZINで、UFCで戦える力をつけるのも良いかなって」
――いやRIZINからすると「お前、誰だ?」ってなりますよ(笑)。その上から目線は?
「えっ、いえ、そんなつもりは……。RIZINのフライ級はレベルが凄く高いし、チャンピオンになればUFCでもやっていけるだろうということが言いたくて(苦笑)」
日本には他にも世界を目指せる選手がいるんだというのを見せたいです
――ベルトを持っていようが、無敗だろうが。とにかく、それだけではRoad to UFCで勝てないことは明白になりました。DEEP、修斗、パンクラスのベルトを総なめにする。あるいは熊崎選手が言われたようにRIZINでトップになるぐらいの力がないと。そして、そのどちらも色々な意味で簡単なことではないかと。
「そうですね。色んな団体を行き来するのは、現実的にないですよね。でも、やっぱり国際戦をして経験を積みたいとは思っています。僕がグラジに出たいと思ったのは、モンゴル勢が出ていたからです。あと、僕がBreakthrough Combatで戦ったジョン・オルニドも元々はGladiatorに来ていた選手なので。ある意味、ベルト以上にそういう強い外国人と戦っていきたいです」
――実際問題としてモンゴル勢のうちシャンダスMMA勢はLemino修斗に日本での活動の場を移しました。今、グラジが呼ぶ外国勢は韓国人ファイターが主流です。
「韓国人選手でも強い選手なら戦いたいです。あのモンゴル人選手のような。そうですね……ZFNに出ているような強い選手と戦ってみたいです。そういう選手と戦えないなら、Eternal MMAでフライ級チャンピオンを目指すとか。絶対的に豪州やニュージーランドの選手は強いので。
もちろん、そういう選手をGladiatorが呼んでくれるなら、絶対に戦いたいです。強い選手を呼んでくれて、その強い選手に勝つからベルトにも意味があると思うので」
――今大会でブラジル人選手がやってきますし。そのルートでフライ級の選手も招聘する可能性もありますね。
「そうなれば、凄く戦ってみたいです。とにかく強い選手と戦いたい。僕も、もう26歳ですし。そんなに時間は残されていないので。今、まだ5勝1敗で。これまでの相手を考えても、Road to UFCでぶっちぎりで勝てる自信はないです。だから、これからのキャリアの積み方として、国際戦を戦っていきたい。強くなりたいです」
――それだけの気持ちがあり、言葉にもした。説得力を持たせるのは、ケージの中のパフォーマンスになります。
「まずは今回の試合で、去年の11月の自分と今の自分が全然違うので、レベルの差を見せます。以前は組みと打撃が別々で、打撃の選手には組みにいっていました。でも、今は打撃で圧を掛けて組みに行けるし、相手が圧を受けて組んできても組み勝てる。
打撃でも倒せて、寝技でもパウンドアウト、一本を極めることができるようになってきています。5分3R、5分5Rのなかで相手で疲れさせて仕留める。打撃単体でもなく、組み単体でもない。混ぜてトータルで勝つ。これから強い選手と戦う時も、そういう戦い方で勝てるように練習をしているので。そして、日本には他にも世界を目指せる選手がいるんだというのを見せたいです」
■視聴方法(予定)
6月28日(日)
午後12時00分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
■Gladiator035計量結果
<フェザー級/5分3R>
中村晃司:66.2キロ
田口翔太:66.2キロ
<キック 70キロ契約/3分3R>
荒尾裕太:69.7キロ
アラウージョ・マリーニョ:69.9キロ
<ウェルター級/5分2R>
倉岡寿美津:77.3キロ
遠塚浩希:77.3キロ
<バンタム級/5分2R>
梅永海世:61.3キロ
上荷大夢:61.6キロ
<バンタム級/5分2R>
原田康平:61.0キロ
古賀琉斗:61.5キロ
<フライ級/5分2R>
マルザヘンペーソク:56.8キロ
荒木凌:57.0キロ
<ライト級/5分2R>
八木敬志:70.4キロ
乾裕次郎:69.9キロ
<ストロー級/5分2R>
諸井友祐:52.5キロ
JORKER:52.3キロ
<バンタム級/5分2R>
土本暉弘:61.6キロ
ケイタッチ:61.5キロ
<バンタム級/5分2R>
セイヤ:61.3キロ
佐藤基樹:61.2キロ
<フライ級/5分2R>
塩川玲斗:57.0キロ
平賢二郎:57.1キロ
<フライ級/5分2R>
谷口隆元:56.4キロ
竹野海佑:57.2キロ※再計量
<フェザー級/5分2R>
そのまんまたなか:66.2キロ
稲田光佑:65.9キロ
<NGF ライト級/5分1R>
前田塁:70.4キロ
金谷有祐:69.7キロ
<NGF フェザー級/5分1R>
佐々谷大仁:66.2キロ
HIROTO:63.2キロ
<NGF ライト級/5分1R>
鴨川恭平:70.2キロ
伊藤幸真:70.3キロ
<NGF バンタム級/5分1R>
矢野星凪:61.1キロ
吉川幸大:59.7キロ
<NGF フライ級/5分1R>
デンジャラスダイスケ:56.8キロ
片山和希:57.0キロ
<NGF ストロー級/5分1R>
田中優輝:52.4キロ
ニコ・アリザ:50.9キロ























