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【Invicta FC34】終始攻勢だったポルトが、4Rのアイポークでテクニカル判定勝利。フライ級王者に

<Invicta世界フライ級王座決定戦/5分5R>
ヴァネッサ・ポルト(ブラジル)
Def.4R2分38秒by Technical Decision3-0:40-36.39-37.39-37
パール・ゴンザレス(米国)

互いにローからパンチを伺うなか、ポルトの右がゴンザレスの顔面を捕らえそうになる。ジャブ、左ロー、前蹴りを両者が繰り出し、主導権争いが続く。ゴンザレスがワンツーを当て、組んだポルトがケージに押し込む。体を入れ替えたゴンザレスが両ワキを差し、ヒザ蹴りも。ポルトは押し込み返してテイクダウンに成功する。

ゴンザレスのハイガードに対し、ポルトは立ち上がってローを蹴る。さらにスタンドに戻ったゴンザレスに右を当てたポルトは、再びトップを奪う。ゴンザレスのキムラを防ぎ、ガードの中に納まったポルトが最後もハイガードに反応し初回を取った。

2R、左ジャブを見せ、右ストレートを当てたゴンザレス。ポルトは前蹴りで突き放し、構えを変えるなどゴンザレスを惑わせる動きも見せる。ゴンザレスは打撃のペース争いから組んでいくが、首を抱えられたポルトがボディロックから豪快にテイクダウンし、サイドで抑える。ここも首を抱えて防ぎに来たゴンザレスの動きに合わせたポルトがマウントを奪取する。

肩固めをタイトにさせることなくスクランブルに持ち込んだゴンザレスが、シングルレッグへ。これも潰してトップを取ったポルトがハーフから抑え、この回も制した。

3R、パンチの連打で前に出たポルトがゴンザレスをケージに押し込む。間合いを取り直しシングルを仕掛けるゴンザレスは、ヒザを受けて動きが落ちる。離れてボディ、右ミドルを蹴るゴンザレスだが、体の軸が乱れている。ポルトも自らの蹴りでバランスを崩す場面も見られたが、すぐに立ち上がり右を見せて組みつくと、ハイクロッチから持ち上げてテイクダウンを決める。

地力に勝る戦いを続けるポルトに対し、ゴンザレスは得意のガードワークも足を越えられパスを許す。ハーフに戻して下からエルボーを見せるゴンザレスだが、ポルトは勢いのあるパンチを打ちつけてから立ち上がりラウンド終了、一方的な試合展開になってきた。

4R、ゴンザレスのパンチの間合いを外し、自らは踏み込んでパンチを当てるポルト。ゴンザレスも左ジャブは届くものの右は届かない。逆に右を当てて連打でゴンザレスを後退させたポルトは、間合いを取り直して左ボディ、ローを織り交ぜて右フックを打ち込む。

さらに右ストレートをヒットさせたポルトだったが、ゴンザレスが右ヒザを放った時にアイポークがあり試合が中断する。座り込んで左目を抑えるポルト、ドクターのチェックが続き、試合続行不可能と判断される。

動揺した表情のゴンザレスだが、不可抗力とはいえ反則は反則だ。試合はここまで経過でポイントが集計され、3度目の正直でポルトが新インヴィクタ世界フライ級王者に輝いた。


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