【Titan FC51】初のカザフスタン大会で、キルギスの鉄腕=フィジエフ&元イヴォルブのバーンズに注目
【写真】既に計量も終え、あとは試合開始を待つだけとなったキルギスの鉄腕ラファエル・フィジエフ (C)TITAN FC
21日(金・現地時間)、カザフスタンはアルマタイのアルマタイ・アリーナでフロリダ・ベースのフィーダーショーTitan FCが、51度目のイベントとなる「The Battle of Kazakhstan」を開催する。
中央アジア一の格闘技大国、柔術も盛んでMMAではAlash PRIDEというイベントが2011年にプロモートを開始し40回近い数の大会を行なってきたカザフスタンにタイタンFCが進出することとなった。これはアメリカン・トップチームでトレーニングをするカザフスタン人ファイターのベイビッド・ナザロフが同イベントに昨年から出場するようになり、プロモーターのレックス・マクマホンが現地視察を行い、現地のトップMMAジムであるアレム・ジムとパートナーシップを締結、合同興行に至ったからだ。
今回はメインで、そのベイビッド・ナザロフが暫定ライト級王座を賭けてマーチン・ブラウンと対戦し、セミでもカザフのカズベク・アシモフがジュアン・プエルタとフライ級王座決定戦を戦うことになっている。
ただし、最も注目されるのはお隣キルギスから出場するラファエル・フィジエフであると断言できる。タイガー・ムエタイ所属のフィジエフは、ロードFCライト級トーナメント最終予選に出場し、キム・スンヨンにアッパー一閃4分23秒で沈めるも、拳の負傷でトーナメント本戦出場を逃した。再起戦は昨年12月、ソウル在住の豪腕モンゴリアン=ムングトスズ・ナンディンエルデンを相手にここでもハイキックから左アッパーにより、僅か58秒でKO勝ちを手にしている。
ロードFCでの3戦目は今年の5月の北京大会でバオ・インカン戦が決まっていたが、中国とキルギスの関係悪化でビザが下りず、試合はキャンセルされた。その後、7月にダナ・ホワイト・チューズデーナイト・コンテンダーシリーズのメインでジョーイ・ゴメスと戦う予定が理由は発表されないまま欠場に。
今回の試合で1年振りの実戦を行なうフィジエフは、ロードFCでの勝利以外の3つの白星も含め、キャリア5勝が全てが1RKOという恐るべきパンチ力を誇る。UFC行きは間違いないと思われたフィジエフの仕切り直しが中央アジアのタイタンFC。対戦相手はカザフのナルザン・タツカエフという5勝3敗の選手だが、フィジエフがどのように勝つのかという焦点で見るべき試合か。
また元イヴォルブMMA所属で、ONEフェザー級戦線で王者候補に目されていたブラジル人ファイター、エウベウ・バーンズが6年振りにONE以外の大会で戦う。元々、9日にオクラホマで開催されたプライマスFCでジェイソン・ソアレスとのマッチアップが決まっていたが流れ、今大会出場が決まった。そんなバーンズの対戦相手はエル・ティグレ(ザ・タイガー)の異名を持つ前Titan FCフェザー級王者ルイス・ゴメスだ。
フロリダではキューバ系住民の大きなサポートを受けるゴメスは、4月にバーンズがプライマスFCで戦うはずだったジェイソン・ソアレスにRNCで敗れ、ベルトを失っている。カザフでは姿が見られないソアレスの影が感じられるこの一戦、ONE流の計量&階級が合わなかったジルベウト・ドリーニョの実弟にとって北米規定のフェザー級戦でかつての勢いを取り戻せば、タイトル戦線に急浮上ということも考えられる。
■ Titan FC51対戦カード
<Titan FC暫定ライト級王座決定戦/5分5R>
ベイビッド・ナザロフ(カザフスタン)
マーチン・ブラウン(米国)
<Titan FCフライ級王座決定戦/5分5R>
ジュアン・プエルタ(米国)
カズベク・アシモフ(カザフスタン)
<ライトヘビー級/5分3R>
アレクサンダー・ポペック(ドイツ)
ニリス・ファンノード(オランダ)
<フェザー級/5分3R>
ルイス・ゴメス(キューバ)
エウベウ・バーンズ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
マイク・グレイブス(米国)
グレッグ・エリス(ジャマイカ)
<フェザー級/5分3R>
ナルザン・タツカエフ(カザフスタン)
ラファエル・フィジエフ(キルギス)
<ウェルター級/5分3R>
ウスラン・カムザエフ(カザフスタン)
イゴール・ペステレフ(ロシア)
<バンタム級/5分3R>
ファリド・アビババザデ(アゼルバイジャン)
サラウアト・ベイゼンカノフ(カザフスタン)
<フライ級/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
ミラザミジン・パジロフ(キルギス)