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【UFC286】肉弾戦でない打撃戦の評価は──ゲイジーがフィジエフにマジョリティ判定勝利

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
Def.2-0:29-28.29-28.28-28
ラファエル・フィジエフ(アゼルバイジャン)

まず左ローを蹴ったフィジエフに対し、ゲイジーが思い切り右カーフを蹴り込む。スイッチして左ミドルのゲイジー、フィジエフも左ミドル、右前蹴りを繰り出す。フィジエフは左ミドルからパンチに繋げ、左を当てる。頭が揺れたように見えたゲイジーは、パンチを打ち返すが左ミドルを蹴られる。

中盤、間合いを測る両者。ミドルにゲイジーが左を当てる。素早い左ミドルからワンツー、ガードの受けからだが、キレのある攻撃を見せるフィジエフが左フックを決める。さらにワンツーのフィジエフは、右アッパーをボディに入れ左ミドルをまたも蹴り込む。サウスポーでミドルを蹴ったフィジエフだが、ゲイジーが組みのフェイクから右をヒット。残り10秒でステップインからヒザを入れたフィジエフ、ゲイジーが左右のフックを返した。

2R、サウスポーのフィジエフがローをかわして、オーソに。サウスポーからの左ミドルを受けたゲイジーは、右のヒザ&左フックを打たれる。組んでもヒザを突き上げ、離れてはスピニングバックフィストを見せたフィジエフは、アイポークがあったとアピールし試合は中断される。再開後、エルボーで飛び込んだフィジエフに、ゲイジーがハイキックを見せる。フィジエフは右ロー、目を気にする仕草を見せながら左ミドル、ヒザ、アッパーと攻撃を纏めた。

ゲイジーは左ローを空振りし、左ミドルにガードの上からワンツー、スリー&フォーとパンチを打っていく。フィジカルもヒザを織り交ぜて接近戦へ。ここでゲイジーは右アッパー、フックを入れる。フィジエフがリードフックを入れ、前蹴り。さらにショートのワンツーフックを見せ、右ローを蹴る。ゲイジーの右は届かず、ローを蹴って右に回る。前蹴りを顔に狙ったフィジエフは空振りに終わると、ゲイジーの右ハイをかわして左ミドルを蹴る。ゲイジーが逆襲のパンチを振るおうとしたところでタイムアップに。

最終回、右を当てたフィジエフ。頭を下げてパンチを振るうゲイジーに、右フックを打ち込む。右ストレートで飛び込んできたフィジエフに対し、ゲイジーが左で迎え撃つ。フィジエフは左ミドル、クリンチでヒザを突き上げて離れる。ゲイジーのアッパーはクリーンヒットせず、パンチを纏めるなかでシングルレッグへ。ヒザ蹴りに切り替えたゲイジーは、離れて左ジャブを当てる。右オーバーハンドで距離を詰めたフィジエフは左ジャブを被弾する数が増えてきたか。

ゲイジーは右オーバーハンドを入れ、右アッパーを突き上げる。フィジエフが左を返し、いよいよ試合は肉弾戦の様相に。左ミドルから右フック、左ローを入れたフィジエフはジャブを打たれる。左ジャブ、右アッパーを決めたゲイジーが、左を纏めて右アッパー。続いて左リードフックからワンツーフック、右アッパーとゲイジーがフィジエフを圧倒する。残り30秒、ゲイジーが右からヒザ、ゲイジーが左フックと右アッパーを当てるとダブルレッグでテイクダウンを決め試合終了。ゲイジーはケージからバック宙を見せた。

そのゲイジー、3Rは確かに取っている。しかし、2Rはフィジエフ。初回は蹴りでリードを許したことも考えられるが、ジャッジは29-28が2人、28-28が1人でゲイジーに凱歌が挙がった。


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