【UFC FOX30】ポイエ―✖エディ、再戦。殴り勝つのではなく、打ち勝つのはどっちだ?!
【写真】この戦い方があるからこそ、ファンの支持も高いポイエ―とアルバレス (C)Zuffa LLC/Getty Images
28日(土・現地時間)、カナダはカルガリーのスコシアバンク・サドルドームでUFC on FOX30「Alvarez vs Poirier2」が開催される。メインは大会タイトルにある通り、エディ・アルバレス✖ダスティン・ポイエ-の再戦だ。
この両者は昨年5月に対戦しノーコンテスト、勝負預かりとなっている。左ミドルでアルバレスの距離にさせなかったポイエ―は、左フックを当ててラッシュをかける。サンドバックのように殴られたアルバレスだが、右フックを打ち返し撃に転じるとポイエ―の動きと止めてテイクダウンに成功した。
スクランブルでバックを譲ったポイエ―がマットに手をついて、ヒザ蹴りが許されないポジションを取るが、アルバレスがヒザを2発頭部に入れ、さらに両手とマットをついているにも関わらず、ヒザ蹴りを続けた。レフェリーが試合を中断させ、ポイエ―は試合続行不可能に。当然、彼の反則勝ちかと思われたが、ノーコンストの裁定が下った──のが前回の対戦だ。
2017年規定を取り入れていなかった前回大会、最初の2発のヒザも反則で、新規定を取り入れていたとしても最後の一発は完全にイリーガルアタックだ。試合後、アルバレスはポイエ―に詫びを入れ、ポイエ―も再戦をアピールして終幕となった。
あれから14カ月、アルバレスは反則のヒザに関しては触れずに「ポイエ―はもう止めたがっていた。ノーコンテストはラッキーだった」と発言している。確かにアルバレスはKO負け直前のピンチから、反撃に移りテイクダウンを奪った。ただし、そこまでの展開はポイエ―の右ジャブが見えず、左ミドルで腹を効かされ前に出る力を失っていたことは否定しようがない。
ポイエ―が足を止めて、アルバレスのパンチが届く距離で戦ったからこそ──の反撃であった。このノーコンテスト後にそれぞれジャスティン・ゲイジーとの乱打戦に勝利している両者、殴り勝つことこそが自らの価値を高める一戦であることは間違いなく、ワールドタイトルとは別にアンダーグラウンドキングというもう一つの勲章が掛かった試合でもある。が、MMAとしてポイエ―は再戦に関して「我慢」というキーワードを持って臨む。
ジャブとミドルの距離で戦い続けるとすれば、アルバレスは喧嘩ファイトでない部分でポイエ―に打ち勝つ必要がある。
■ UFC FOX対戦カード
<ライト級/5分5R>
エディ・アルバレス(米国)
ダスティン・ポイエー(米国)
<フェザー級/5分3R>
ジョゼ・アルド(ブラジル)
ジェレミー・スティーブンス(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
ヨアナ・イェンジェチック(ポーランド)
ティーシャ・トーレス(米国)
<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
オリヴィエ・オバメルシエ(カナダ)
<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・メイン(カナダ)
アレックス・モロノ(米国)
<フェザー級/5分3R>
ハキーム・ドワード(カナダ)
オースチン・アーネット(米国)
<ライト級/5分3R>
イスラム・マカチェフ(ロシア)
ケイジャン・ジョンソン(カナダ)
<ライトヘビー級/5分3R>
カジムラッド・アンデグロフ(ロシア)
イオン・クテレバ(モルドバ)
<ライト級/5分3R>
ジョン・マクデッシ(カナダ)
ロス・ピアソン(英国)
<女子フライ級/5分3R>
アレクイス・デイヴィス(カナダ)
ケイリン・チューケイギアン(米国)
<フライ級/5分3R>
ダスティン・オーティズ(米国)
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
<女子ストロー級/5分3R>
ランダ・マルコス(カナダ)
ニナ・アンサロフ(米国)
<ライト級/5分3R>
デヴィン・パウウェル(米国)
アルバロ・エレーラ(メキシコ)