【UFC318】ダウン応酬からホロウェイが手数で勝り、判定勝利=BMF王座を初防衛。ポイエーは現役引退へ
<BMF選手権試合/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
Def.49-46.49-46.48-47.
ダスティン・ポイエー(米国)
サウスポーのポイエーが右に回る。左を伸ばすホロウェイに対し、左ストレートを伸ばした。ホロウェイも右を返す。右のダブルから右ロー、関節蹴りを繰り出すホロウェイ。左右のストレートをポイエーのボディに伸ばし、ポイエーの左ストレートに対して右ミドルを合わせた。ポイエーも距離を詰めていくが、右ストレーの直撃を受けてダウン。すぐさまパウンドを打ち込むホロウェイだが、ここで仕留めないのか。ポイエーが立ち上がった。ワンツーから右ローに繋げるポイエー。ホロウェイはポイエーのストレートに、カウンターで右スピニングバックキックを繰り出す。右オーバーハンドから左アッパーを突き上げるホロウェイ。ポイエーの左インローで足が流れるも、ワンツー、右ハイ、右ミドルで相手を中に入れさせなかった。
2R、ポイエーが一気に距離を詰める。ホロウェイは右ストレートをボディへ。体を振って距離を詰めるポイエーに対し、ホロウェイが細かいパンチからバックステップで距離をつくる。距離が詰まると、ポイエーが右ヒザを突き上げた。右ストレートから左ボディを放つホロウェイ。右ストレート、左フックを打ち込んで自分の距離を保つ。バックステップし、左右に回るホロウェイが、前に出得て来たポイエーのアゴを右で打ち抜いた。グラついたポイエーに連打を浴びせ、尻もちを着いた相手に上からのしかかるホロウェイ。バックマウントを奪取し、パウンドの連打。ホロウェイは仰向けになりハーフガードに。立ち上がったホロウェイの左足をすくうポイエー。両者がスタンドに戻ると、ポイエーのパンチがホロウェイの顔面を捕らえる。左右に回るホロウェイに左ボディを打ち込んだポイエーは、さらに右ショートでダウンを奪う。首を取ったポイエーはギロチンでトップを奪い、首を抜いたホロウェイにパウンドを落としていった。
3R、ポイエーが左を伸ばす。ホロウェイは右ハイ、左ロー。ポイエーも右ジャブ、ワンツーでホロウェイを下がらせる。ホロウェイの右ストレートに、左の打ち下ろしを合わせるポイエー。ホロウェイも右ミドルで近づかせない。ポイエーは右ジャブで削っていく。ホロウェイが右ミドルでポイエーの左を殺しにかかる。ワンツーから左に回るホロウェイに、ポイエーが右フックを見せた。ショートの連打を繰り出すホロウェイが、ポイエーにケージを背負わせた。ポイエーも右に回って脱出する。ポイエーの右に、ホロウェイが右ミドルを合わせた。この時、ホロウェイが伸ばした指がポイエーの目に入ったようだが、ポイエーが試合を続行。両者がコンタクトしてケージ中央で打ち合うかとも思われたが、ミドルを蹴り合ってラウンドを終えた。
4R、ホロウェイがワンツー。場内からは地元ポイエーにコールが送られる。互いに単発のストレート、あるいはワンツーを繰り出す展開が続く中、ポイエーが右ヒジを見せる。続いて右ジャブがホロウェイの顔面をかすめた。ポイエーはワンツーから前に出るも、クリーンヒットは少ない。対するホロウェイは手数が少なくなったが、残り半分でボディにパンチを集中させる。ホロウェイの右ミドルをキャッチしたポイエーだが、テイクダウンには至らず。そのまま下がるホロウェイを追い続ける。しかし残り1分で急激にポイエーの動きが落ちた。左目下に傷が見えるホロウェイがパンチを上下に散らす。ホロウェイも左アッパーでホロウェイのアゴを跳ね上げた。
最終回、グローブタッチからスタート。互いにジャブを突く。ホロウェイが右を伸ばす時に頭を下げると、ポイエーは右ヒザを突き上げる。ポイエーの左を交わしたホロウェイは右ストレートから左フック。ポイエーが右ジャブで追い立てると、ホロウェイはボディに連打を浴びせる。ボディを混ぜたコンビネーションがヒットするホロウェイ。ポイエーもボディは効いていないと首を振り、パンチを出し続けていく。再びアイポークが起こったようだが、すぐに試合は再開。ホロウェイが右のダブルでポイエーの顔面を跳ね上げた。ポイエーも左ストレートを突き刺す。距離を取りながら残り試合タイムを確認するホロウェイ――ということで、残り10秒になりケージ際で打ち合いに行くが、ポイエーが組みつき両腕を差し上げて試合を終えた。
裁定はホロウェイがユナニマス判定で王座初防衛に成功。ホロウェイにとっては対ポイエー戦で3度目の正直となる勝利に。ホロウェイは「ルイジアナを愛している。皆が迎えてくれたことに感謝している。この愛すべきMBFのベルトが、世界タイトルの結びつくと思っている。UFC、次に進めてくれ。もう話は終わる。これはダスティンの引退試合なんだ」と語り、ポイエーにインタビューを譲る。さらにポイエーに対し「タフな漢とやりたかった。速くて、気持ちが強くて、狡猾で。彼はチャンプだ。尊敬している。素晴らしい漢だ」との賛辞を贈った。
「ずっと戦うことだけを考えて、何も顧みずにやってきた。でも、ここで試合をさせてもらえて。ルイジアナ、仲間たち、最高の気持ちだ。皆、愛している。ガキのころからパンチ、ヒザを使って向き合ってきた。そうし続けることができた。素晴らしいよ」とポイエーが述べたあと、会場にはポイエーへの感謝を伝える映像が流れる。多くのファイターが登場した映像を視終えたポイエーは「本当に素晴らしい経験ができた。ダナ、UFCがファミリーがやってくるよう贈り物をくれた。ファン、仲間、MMA。ずっと、歩み続けてきた」と語り、グローブをマットに置いた。