【UFC318】淡々と、着実&堅実にミドルを入れて、右を打ち抜いたコスタが打撃でコピロフに快勝
<ミドル級/5分3R>
パウロ・コスタ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ロマン・コピロフ(ロシア)
右ローを蹴るコスタ。サウスポーのコピロフは左を伸ばす。互いに間合いを測る展開のなかで、コピロフのステップインに右を合わせたコスタが右ミドルを蹴る。コピロフも左ミドルを返し、左インロー。コスタは右ローを蹴って、ダブルジャブも届かない。ローに右を合わせに行ったコピロフも左ストレートは距離が合わず、コスタが左アウトローを蹴る。
コピロフは左をヒットさせ、コスタは右ボディストレートから右ハイを蹴っていく。さらに右インローをつけたコスタが、ガードの上から右ハイ。直後にローを蹴るなど、手数でコピロフを上回る。そのコピロフが左ハイ、ブロックしたコスタはインローから左ジャブ、右ボディストレートを決める。続くコピロフの右に、右のカウンターを打ち込んだコスタ。マウスピースを吐き出したコピロフはヒザ立ちの状態から立ち上がる。コスタは右ミドルを入れ、残り10秒になると――このタイミングで――レフェリーがブレイクを命じ、コピロフにマウスピースを渡した。
2R、左アウトローのコスタが、右ミドルを蹴る。互いに前手を潰し合う喧嘩四つのなかでコスタが右ミドルを続ける。間合いを測る展開、コスタのステップインにコピロフがショートを纏めようとする。コスタは引き続き右ミドルを蹴り、ボディフックをダブルに決める。さらに右ストレートでコピロフの腰を落とす。腹打ちからアッパー、前蹴り、そして右ストレートと精度の高い打撃で攻めるコスタは対し、コピロフも右ジャブをヒットさせる。コピロフは左ボディ、コスタが右ミドルと腹攻めを続く。コピロフは打ち回し蹴りを繰り出すが、この回もコスタが取った。
最終回、コピロフが右ジャブをヒット。コスタは左右のローから左ジャブを当てる。コピロフは左ロング、コスタは左ジャブ。そのジャブと蹴りで距離、タイミングを掴んでいる感のあるコスタは、ミスが少なく攻撃をあまり受けない。そしてカウンターを合わせ、右ミドル&ボディショットと淡々と攻める。コピロフはここで右をヒット。左でボディを狙い、コスタは右を返す。
左ミドルも当てたコスタは、コピロフの前進にサークルアウト。コピロフはケージを背負ったコスタにコンビネーションもガードに阻まれる。それでも左をヒットしたコピロフに対し、コスタはボディを殴りジャブから右を打つ。テイクダウンを2度ほど織り交ぜたコスタが右フック、さらにボディを攻めたて試合終了を迎えた。
勝利予想を覆した勝利にコスタは「今日は立ったまま戦い、テイクダウンを見せるというものだった。次? 皆、僕がチマエフのことが嫌いなのは知っているよね。チマエフ、俺はノンストップでお前を追い続ける」と話した。