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【UFC322】劣勢にも淡々と戦い、勝負を賭けないコピロフが0-3でホドリゲスに敗れる

<ミドル級/5分3R>
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ロマン・コピロフ(ロシア)

慎重な立ち上がりの中、サウスポーのコピロフが右ロー。そこにホドリゲスが右を合わせようとする。右をまず当てたホドリゲスが、再び右をヒットさせる。コピロフは右ミドルを蹴られ、なかなか中心線を取れない。サウスポーを苦にせず、パンチから蹴り、そしてシングルレッグを見せたホドリゲスが離れたところで、コピロフが左ストレートを届かせる。右ミドル&右ストレート、さらに右を決めたホドリゲスが接近戦でも右フックを振るう。

間合いを取り直したコピロフだが、ミドルを蹴られリズムをつかめない。ホドリゲスは右インローを蹴り込み、右ハイを狙う。と踏み込んでヒザ蹴りから、組んでいく。払い腰で投げたコピロフは自らスタンドに戻り、寝技に応じることなかった。

2R、距離を詰めるホドリゲスに対し、左を当てたコピロフは蹴り足をすくってテイクダウンを決める。ホドリゲスは足関節を仕掛け、スクランブルを誘うと立ち上って右を当てる。圧を掛け続けるホドリゲスに対し、コピロフは間合いを外すためにサークリングを多用する。右ミドルをキャッチしたコピロフが細かいパンチを入れるが、ホドリゲスが離れると待ちの姿勢で追いかけない。

前に出るホドリゲスが頭を抱えて腹を殴り、ジャブやワンツーのコンビで攻勢を続ける。コピロフはジャブから右ストレートを被弾するなかで、右ミドルを押し返す。バランスを崩したホドリゲスは立ち上がると、すぐに右を当ててコピロフをケージ際に追い込む。左ハイを見せたコピロフは、殴られた鼻を気にした。

最終回、ボディ、ジャブをまず入れたホドリゲス。さらに右をヒットさせ、序盤にペースを握りにかかる。と、コピロフは左フックをヒット。ホドリゲスは足が泳ぐが、コピロフの追撃はない。ジャブで組み立て直すホドリゲス。コピロフは勝機に攻勢に出ることなくもったいない試合運びだ。その後も左フックを決めるなど、ホドリゲスが手数と精度で上回る。

ポイントでリードを許していても、淡々と戦うコピロフ。ホドリゲスはカウンターでボディを殴り、ストレートから右ミドルを蹴る。コピロフは残り30秒を切り、左ハイから前に出ると、最後の10秒でショートのコンビ、右ハイ、スピニングバックフィストを見せるもクリーンヒットはなかった。フルマークとはならなかった、ジャッジは3-0でホドリゲスを支持した。


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