＜UFC世界ウェルター級選手権試合／5分5R＞
イスラム・マカチェフ（ロシア）
Def.3-0;50-45.50-45.50-45.
ジャック・デラ・マダレナ（豪州）

ともにサウスポー。マカチェフが左カーフで先制する。マダレナは左右フックを振りながら前に出る。オーソドックスにスイッチして右ロー、右ストレートを見せるがマカチェフは動じず。サウスポーに戻したマダレナに対し、前蹴り、左フックを当てるマカチェフ。左に回りながらシングルレッグで組んだマカチェフが、軸足を刈って早々にテイクダウンを奪った。マダレナはハーフガードに。左腕を差し上げたマカチェフが、コツコツをパンチで削る。

体を起こしたマダレナのバックを狙うマカチェフ。マダレナもスイッチを見せるが、空中で回転したマカチェフがそのままバックに回る。バックマウントは許さず仰向けになったマダレナだが、しっかりと背中を着かされてしまう。ハーフガードのマダレナに、マカチェフが左の連打を浴びせる。マダレナの首を起こさせて左腕を回してギロチンを狙うも、ここはマダレナが頭を抜いた。マダレナはマカチェフの左足を取り、体を浮かせるもラウンド終了間際、顔面を蹴り上げてしまった。

2R開始前、レフェリーからマダレナに顔面蹴り上げに対する口頭注意が与えられる。ラウンドが始まると、マカチェフが左カーフを当てる。マダレナの右ローをキャッチすることはできず。距離を取ったマカチェフが左ハイ、右アッパーから組んだ。ケージに押し込まれたマダレナは払い腰を潰され、ボトムから腕十字を狙う。これをかわしたマカチェフは、ハーフガードになったマダレナを左のパンチとヒジで削っていく。マダレナのケージキックを潰して押さえ込み続けるマカチェフ。マダレナも上半身を起こすが潜り切ることはできず、やはり潰されてしまう。残り15秒でマダレナが立ち上がるも、ケージに押し込まれてラウンドを終えた。

3R、マダレナが右ジャブをボディに突き刺す。マカチェフは左カーフを蹴る。マダレナの左ストレートをバックステップでかわしたマカチェフは、右前蹴りで距離を保つ。頭を下げたマダレナに対し、左ハイを振るうマカチェフ。至近距離では首相撲からヒザを突き上げた。離れると左カーフを打ち込み、そしてダブルレッグへ。当然のようにテイクダウンに成功したマカチェフは、右腕でマダレナの首を抱える。マカチェフがダースチョークを狙うと、マダレナは背中を着けて回避した。

マカチェフは左腕を差し上げ、しっかりとマダレナを押さえ込む。場内からブーイングも聞かれるが、ここで動けないのはマダレナだ。マカチェフが体重をかけると、苦しい表情を浮かべるマダレナ。上半身を起こすとダースチョークが待っており、背中を着けるとパンチとヒジを受けることに。残り40秒でマカチェフが左にパスを狙うが、これはマダレナが防いだ。残り10秒、マダレナがシングルレッグで繰り返すも、マカチェフがガブって潰した。

4R、マダレナはオーソドックスに構えて前に出る。右の蹴りを上下に散らすマダレナ。マカチェフは左ミドルで迎え撃つ。フェイントの掛け合いの中、マダレナはジワリジワリと下がらされてしまう。マダレナがサウスポーに戻した瞬間、マカチェフが左カーフを蹴った。すぐにマダレナはオーソドックスに戻すも、ダブルレッグで倒されてしまう。体を起こしたマダレナからバックマウントを奪取したマカチェフは、ボディトライアングルへ。左腕も押さえられたマダレナは仰向けに。ハーフガードのマダレナを押さえ込むマカチェフ。マダレナの右腕を取り、キムラを狙う。立ち上がったマダレナを、そのままケージに押し込んでラウンド終了のホーンを聞いた。

最終回、マダレナのワンツーをかわすマカチェフ。なおも前に出て来るマダレナをダブルレッグで倒した。マカチェフはマダレナの右腕を押さえ、背中を着かせてからキムラを狙う。マダレナはマカチェフのクラッチを切るも、ハーフガードのまま防戦一方に。下からマカチェフの右腕を取りにいくが、すぐに腕を抜かれてしまう。マダレナがクローズドガードに戻すと、マカチェフは左へパス。ハーフガードのマカチェフをダースで捕らえるが、これは極まらず。マカチェフがバックを狙うとマダレナは立ち上がるも、そのままケージに押し込まれて試合を終えた。

コメインの世界女子フライ級戦に続き、一方的な展開となった世界ウェルター級チャンピオンシップ。裁定は文句なくマカチェフがフルマークの判定勝ちで、ライト級に続きウェルター級でも頂点に立った。

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