＜ミドル級／5分3R＞
ボー・ニコル（米国）
Def.3R2分24秒 by KO
ホドルフォ・ヴィエイラ（ブラジル）

サウスポーのニコルと前手を触り合うヴィエイラ。左に回るヴィエイラに対し、ニコルは左のフェイントからワンツーを伸ばす。ローの交錯後、左ストレートから組んだニコルはバックに回り、ヴィエイラをリフトしてマットに叩きつける。亀になったヴィエイラにパンチを連打するニコル。立ち上がったヴィエイラに、バックコントロールから右ヒザとパンチを打ち込む。正対して切り返したヴィエイラがニコルをケージに押し込んだ。ニコルがウィザーで耐えると、ヴィエイラが離れる。

ケージ中央でニコルの左ハイをかわしたヴィエイラだが、ケージに押し込むと首を抱えられてしまう。そのままギロチンでグラウンドに持ち込んだニコルは、固執せずトップに。ヴィエイラはバックエスケープから正対すると、ニコルが離れる。左目尻から出血が見られるヴィエイラに、ニコルがパンチと蹴りを上下に散らす。フェイントと右ジャブでヴィエイラを中に入れさせず。左に回るニコル。左前蹴りで距離をつくり、左を伸ばす。ヴィエイラの右ミドルに右フックを合わせたニコルは、そのまま自分の距離を保って初回を終えた。

2R、ヴィエイラが前に出て右ストレートを伸ばす。ヴィエイラのパンチをヘッドスリップでかわすニコルは、左ミドル、ワンツー、右関節蹴りで相手を中に入れさせない。ヴィエイラは左カーフを打ち込む。ニコルは左オーバーハンド、左ストレート、ワンツーと徹底して距離を保つ。左ストレートをボディに伸ばすニコル。出血が激しくなったヴィエイラは、右を当ててシングルレッグで組んだ。ドライブしてボディロックでケージに押し込むヴィエイラに対し、差し返したニコルは離れる。

ケージ中央でニコルが左ストレートを突き刺し、ヴィエイラをグラつかせた。すぐにヴィエイラが反撃すると、ニコルは深追いせず。ヴィエイラのダブルレッグをスプロールし、ガブってバックに回り、ケージに押し込んでラウンド終了を待った。ヴィエイラの顔面は出血で真っ赤に染まっている。

最終回、ヴィエイラが右オーバーハンドでニコルを下がらせる。ニコルも左ストレートを上下に散らし、やはりヴィエイラを近づけさせない。フェイントをかけながら見合う両者に対し、場内からブーイングも飛ぶ。ニコルが左ストレートからニータップで飛び込むも、バックステップしたヴィエイラを追うことはない。このままニコルが流して試合を終えるのか、と思われた瞬間、ニコルがワンツーから一瞬置いて左ハイ一閃。この一撃でヴィエイラの意識を断ち、強烈なKO勝ちを収めた。

レスリング全米王者からMMAに転向したニコルは今年5月、ライニア・デリダーを相手にMMA初黒星を喫する。その再起戦をKO勝ちで飾ったニコルは、試合後のインタビューで「前回負けても、ここに来た。僕はコレで生きて、コレを愛しているから。モチベーションを持ち続けている。最高の仕事だ。妻と2人の息子に会うのが待ちきれない。声援もブーイングも気にしない。僕の試合を見てくれ。初めて負けて、もっと自分を信じるようになった。今回は自分のテストだった。自分がどれだけできるか、しっかりと見せることができたと思う」と答えた。

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