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【UFC302】マカチェフがポイエーのTDディフェンスに苦しむも最終回にダースチョークで一本勝ち

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラム・マカチェフ(ロシア)
Def.5R2分42秒 by ダースチョーク
[挑戦者]ダスティン・ポイエー(米国)

サウスポーに構える両者。ジャブの差し合いからマカチェフが左ストレートから右フック、ダブルレッグで組み付いてケージに押し込んでテイクダウンする。ハーフガードでトップキープするマカチェフは細かくパンチを入れながらキムラへ。ポイエーの動きに合わせてバックにつくとパンチを入れながらRNCを狙い、この態勢のままラウンド終了となった。

2R、ポイエーが左ローを蹴ると、マカチェフがそこにシングルレッグを合わせてテイクダウンを狙う。ここはポイエーが足を抜いてディフェンスし、試合はスタンドに戻る。打撃のプレッシャーをかけるポイエー。マカチェフはシングルレッグに入り、そこからクリンチしてアッパーを突き上げる。距離が離れるとマカチェフは左ストレートとヒジ、ポイエーはジャブを当てて、左につなげる。

マカチェフもジャブを返し、左ストレートから右フック、シングルレッグでポイエーをケージまで押し込む。ポイエーはそれを切ると、互いにクリンチした状態からアッパーを打ち合う。離れるとポイエーがジャブを細かく当てて左につなげる。マカチェフは首相撲も狙いつつ、前に出て左ストレート。マカチェフも左ストレートを返し、首相撲からポイエーにケージを背負わせてテイクダウンを奪う。

3R、ジャブのフェイントから前に出るマカチェフ。ポイエーもジャブを返すが、マカチェフは首相撲からヒザ蹴り、そして左アッパー。再び組んでヒザ蹴りを入れると、そこから両差しでポイエーをケージに押し込む。マカチェフはテイクダウンを仕掛け、バックにつく。両足をフックしたマカチェフはマウントに移行すると、ポイエーはケージを蹴って脱出を試みる。マカチェフは左腕に腕十字を狙うが、ポイエーは左腕を抜いて立つ。

試合がスタンドに戻るとポイエーがワンツー。マカチェフも右を当てる。ポイエーはジャブとワンツーで前に出ていく。マカチェフはワンツーを返し、ポイエーはジャブを打って左ストレート、左ミドル、左カーフキック。マカチェフは右を細かく打って左ストレート。ポイエーは左目を気にする素振りを見せる。ポイエーはジャブから詰めて左フック、右アッパー。マカチェフも右フックを返す。

4R、ジャブから出ていくポイエー。マカチェフはそこに左をかぶせ、右ボディから左ストレートにつなげる。ポイエーも右ボディを打ち返し、マカチェフのテイクダウンを切ってワンツー。マカチェフは組んでからのヒザ蹴り、テイクダウンを織り交ぜて離れると右フック、左ストレートを2連発。ダブルレッグで組んで、持ち上げてテイクダウンを仕掛け、前に崩して後ろに回り込む。ポイエーは足をフックさせず、腰を上げてマカチェフを前方に落とそうとする。

ポイエーもスイッチからマカチェフをケージに押し込みつつヒジ、マカチェフが首相撲にとらえるとボディを打ち込む。距離が離れると前に出るポイエーに、マカチェフが右アッパーと左ヒジ。ポイエーも右ヒジを返す。マカチェフはジャブとワンツー、ポイエーはワンツーから右アッパーにつなげる。マカチェフがダブルレッグでポイエーをケージに押し込み、ポイエーはニンジャチョークを狙った。

5R、マカチェフがジャブから細かくパンチをまとめる。ポイエーもパンチで打ち合って左のカーフキックを蹴る。マカチェフはシングルレッグでテイクダウンを狙うが、ポイエーは倒れない。マカチェフは細かいパンチからヒザ蹴りを狙い、ポイエーはそれを突き放す。パンチとヒザ蹴りで攻めるマカチェフ。

ポイエーもワンツーを返すが、マカチェフがシングルレッグに入って足を引くようにテイクダウンし、ギロチンを狙う。そこからマカチェフがグラウンドに持ち込むと、ポイエーは自分の肘を立てて寝かされないようにするが、ダースチョークに移行し、自分の両足でポイエーの足を刈るような形でポイエーからギブアップを奪った。

3度目の防衛に成功したマカチェフは「ダスティンは凄い良いファイトキャンプができていたんだと思う。しっかり準備をしてきて、テイクダウンを防がれたタフなファイトになった。彼はチャンピオンで、このスポーツのレジェンドだ。ありがとう、ダスティン。このチョークは得意技の一つ、どれだけ疲れていたもいつでも極めることができる。2つ目のベルトを賭けて戦いたい。それが僕の夢だ。防衛した、次は新しいベルトが欲しい」とコメント。

敗れたポイエーは「彼はチャンプだよ。6週間の準備で、テイクダウンディフェンスは良かった、スタンドに戻れた。でもローシングルからアンクルピックで足を持ち上げられて、お手上げだったよ。ベストファイト―と競い合い続けてきた。もう50回も戦ってきた。これが最後の試合になるとは断言できないけど、ここまでの僕の人生を支えてくれた人々に感謝している」と家族に感謝の言葉を述べたあと「素晴らしい日々だった」と締めた。


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