【UFC311】「このベルトが欲しければケージに来い」マカチェフが代役モイカノにダースを極めて王座防衛
<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラム・マカチェフ(ロシア)
Def.1R4分05秒 by ダースチョーク
[挑戦者] ヘナト・モイカノ(アルメニア)
当初、マカチェフはアルマン・ツァルキャンと対戦予定だったが、大会前日にツァルキャンが欠場。同大会でベニール・ダリューシュと対戦予定だったモイカノが急遽マカチェフに挑戦することとなった。
サウスポーのマカチェフに対し、モイカノがインローと右ミドルを蹴る。マカチェフも左ストレートから前に出るが、モイカノは」左フックを返してインローを蹴る。マカチェフは左ストレートと左ハイ、モイカノはやはりインローを蹴る。マカチェフは右手を細かく動かして左ミドルにつなげる。モイカノも左を返してインロー、マカチェフは左ストレートを伸ばす。
マカチェフが右・右フックから左ストレートで前に出ると、モイカノが右ストレートから左フック。これで尻餅をついたマカチェフだが、すぐに立ち上がって左ストレートからのニータップでテイクダウンを奪う。モイカノの右足を超えてハーフガードでトップキープするマカチェフは細かくパンチを入れる。モイカノも足を戻して距離を取り、体を起こして立ち上がろうとするとマカチェフがモイカノをがぶって右腕を深く入れてダースチョークへ。これでモイカノからタップを奪い、マカチェフが一本勝ちで王座防衛に成功した。
試合後、マカチェフは「いつもフィニッシュを狙っている。口だけじゃない。対戦相手が少しでも隙をみせれば、そこをつく。1日前に対戦相手が代わることも気にしない。この体重にして、ケージの前に立ち塞がる人間と戦う。このベルトが欲しければケージに来い」とベルトを肩にかけてコメント。敗れたモイカノは「1日前じゃない。人生のなかで、得た機会だ。この時のために生きてきたから、とても悲しい。今日、イスラムは僕よりずっと良かった。色々と話すことはあるけど、今じゃない。僕は終わらない。また、このようなチャンスが巡ってきたらベストを尽くす」と語った。