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【UFC302】スタンドで鉄槌、疲れたモロノにアッパー&テイクダウンを決めたニコ・プライスが判定勝ち取る

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレックス・モロノ(米国)

互いにジャブで様子見のなか、プライスが右を被せていく。モロノは前蹴り、ワンツーを繰り出す。右ローを払ってテイクダウンを決めたプライスは、モロノの腕十字狙いにヒザを腰に押し付けて防御。と、モロノはオモプラッタからクラークプラッタを仕掛ける。絞めをセットさせず、スクランブルに持ち込んプライスだがバックを許す。すぐに胸を合わせたプライスは、腰を切られた状態で腕を引き抜きスクランブルでダースを狙う。

頭を抜いたモロノが、足を止めてパンチを交換する。右を当て、ジャブを入れるが、逆に右ストレートからスピニングバックキック、そしてコンビを受ける。アッパーで前に出るプライスに対し、右から左ジャブを入れたモレノは息が既に荒くなっているが、手を出し続ける。プライスも左右のフックを被弾しながら前に出てスピニングバックフィスト後に、ヒザを顔面に突き上げる。モレノは体の軸が乱れてきたが、最後まで打撃戦に応じた。

2R、モロノが右ストレートを入れ、インローを蹴られても荒いロングフックを振るう。ただしモロノはバランスを崩しがちで、プライスがボディを纏めて前へ。右ストレート、ウェービングから右を入れたモロノだが、直後にパンチをまめられる。プライスはダブルレッグを決め、ギロチンから逃れるとパウンドを連打する。腕十字狙いは、すぐにヒジを抜くプライスはスクランブルでダブルレッグへ。モロノはギロチンも、頭を抜いたプライスがパンチを纏める。

鉄槌を落とされ、腕十字を防がれたモロノはスクランブルでバックを取られるが、スイッチして逆にバックへ。プライスは胸を合わせて、体を入れ替えケージにモロノを押し込む。続くダブルレッグに、モロノはまたギロチンへ。スラムで防いだプライスがエルボー、パンチを落としてリードを広げた。

最終回、直ぐにジャブを当てたプライスが、右オーバーハンドを入れる。モロノも右を返す。両者ラフなパンチを繰り出し、モロノは口を空けて完全にガスアウト状態か。体が揺れるモロノは、それでもパンチで前に出る。プライスはスタンドで鉄槌と、得意の変則ファイトへ。いよいよスラッピー、かつラフ、そしてワイルドな打撃戦になると、プライスが右アッパーを決める。直後にダブルレッグに、まるで反応できず下になったモロノは、反転してシングルもバックを取られそうになる。

プライスも疲れる組みに固執せず、打撃戦を望んでモロノをリリースする。跳びあがるように左フックを当てたプライスは、近い距離でエルボーを入れる。手が出なくなったモロノにアッパー、ボディを決めたプライスが前に出る。残り10秒、思い切りパンチを振るった両者──タイムアップとともにプライスは勝利の雄たけびを挙げた。結果、プライスが3-0の判定勝ちを収めた。


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