【Awards】MMAPLANET MMA Awards 2017─08─ UFC : ベストファイト部門15位~11位
【写真】男顔負けという表現自体が、彼女たちへの尊敬心がない。世界最高峰のMMAが日本で見られた (C)KAORI SUGAWARA
2018年のMMAも、すぐに本格的にスタートが切られる。僅かなウィンターブレイク期間中に2017年のMMAをMMAPLNET視線で振り返ってみたい。UFC、UFC以外の海外プロモーション、国内MMAプロモーションから、MMAPLANETが試合レポートを掲載した試合限定のMMA Awards 2017。
KO、サブミッション、ドミネイト、ベストシーン、ベストファイト、ブレイクスルーファイター、そしてMVPの7部門をそれぞれ選び、MMA史のマイルストーンとしたい。第8回はUFCよりベストファイト部門、11位から15位までの発表となります。
<UFC Best Fight 部門15位>
9月23日 UFN117
<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-26.30-25.
クラウジア・ガデーリャ(ブラジル)
2年振りの日本大会のセミファイナル。大会毎にローカル色が強まるなかワールドクラスの女子MMAマッチが堪能できた。そして、この時点でヨアナ・イェンジェチックを最も苦しめたファイターのガデーリャに対して、アンドレジがテイクダウンで自分のペースに持ち込み、打撃でも圧倒していく。世界レベルでの女子MMAの成長を誰もが確認できた。
<UFC Best Fight 部門14位>
12月1日 TUF26 Finale
<女子フライ級/5分3R>
ローレン・マーフィー(米国)
Def.2-1:29-28.29-28,28-29
バーブ・ホンチャック(米国)
リリース後、他で試合を挟むことなくTUF出演が決まったマーフィーだが、シーズン中に思わぬ敗退を喫しています。計量失敗の欠場者が出て、シーズン26本命も準決勝で敗退したホンチャックと急遽対戦することに。打撃、テイクダウンと一進一退の攻防も最終回のバックマウント奪取で競り勝ったマーフィーは、さっそく世界王座挑戦をアピールした。
<UFC Best Fight 部門13位>
10月21日 UFN118
<ライト級/5分3R>
マーチン・ヘルド(ポーランド)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ポーランドの足関キング。BellatorよりUFC転出後の期待も高かったヘルドだが、ディエゴ・サンチェスに足関を封じ込まれ、ジョー・ローゾンにはテイクダウン勝負で優勢も不可解な判定に屈した。ダミア・ハゾヴィッチ戦では2Rを先行も、最終回に悪夢のヒザ蹴り逆転KO負け──を経て持ち味を融合させて、嬉しいオクタゴン初勝利を挙げた。
<UFC Best Fight 部門12位>
<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.48-47.48-47
ホーリー・ホルム(米国)
ランキングがない階級、フェザー級で勝利のないホルムの挑戦もサイボーグのフェザー級へ掛ける想いが整合性をもたらした。豪腕&荒々しいイメージの彼女が実力者と対戦すると戦術家であり、テクニシャンであることを示した。そして根底にある気迫、試合後にインヴィクタ王者の名前を出したことでも、彼女は女子MMAを背負っていることが伺えた。
<UFC Best Fight 部門11位>
<フライ級/5分3R>
佐々木憂流迦(日本)
Def.2R3分19秒by RNC
ジャスティン・スコッギンス(米国)
初回のスクランブル戦からワンツーでダウンを喫した憂流迦は、スコッギンスのパウンドの餌食になる。スイープも潰され、厳しい展開で初回を終える。2Rも勢いに乗って打撃も好調なスコッギンスに対し、憂流迦はボディロックからテイクダウンを決め一気にバックに回り込む。千載一遇のチャンスをモノにした憂流迦が、劇的な逆転勝ちを決めた。