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【PFL SF01】顔は傷だらけでも、効果的な攻撃を見せたサイボーグがパチェコを下しベルトを巻く

<PFL SF女子フェザー級選手権試合/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
Def.3-0:49-46.49-46.49-46
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)

まず左リードを当てたサイボーグが、続いて左ボディを入れる。前に出るパチェコに組んだサイボーグがクリンチから離れてワンツー。パチェコもフックを振るうが、ステップインにダブルレッグを合わされテイクダウンを取られる。そのままサイドで抑えたサイボーグは潜るパチェコをリリースし、立ち上がり際に右ハイで顔を蹴る。直後に右を当てたサイボーグがクリンチからヒザ、ヒジを打ち込む。

右フック、左エルボーを打って離れたサイボーグは、パチェコの左フックにここもダブルレッグへ。パチェコはギロチンに捕らえるが、ハーフバタフライで絞める。サイボーグは上体を起こしつつ頭を抜くと、パウンドを落とす。ニーシールドからエルボーを打ったパチェコに対し、サイボーグは立ち上がって待ち受ける。パチェコがスタンドに戻ったところで時間となった。

2R、パチェコが圧を掛け、ジャブを当てる。サイボーグは大振りの右で前に出るが、目尻から流血も見られら右を被弾する。明らかに動きが落ちているサイボーグは、強烈な右ローから左ローでパチェコのバランスを崩す。右で前に出るパチェコはダブルレッグを切るが、ケージに押し込まれる。右エルボーの空振りから、そのままバックフィストを入れたサイボーグ。間合いを取り直すと、前に出てくるパチェコからボディロックテイクダウンを決めた。

動きが落ちたが、しっかりとポイントを抑えるサイボーグがハーフでトップをキープする。残り1分を切り、パンチを纏めて立ち上がったサイボーグは省エネモード。最後の30秒の打撃戦でパチェコが右をヒットさせ、サイボーグはローを返した。

3R、ポイントをリードしているにも関わらす、右目じりをカットし左目の上が腫れているサイボーグ。距離を取るサイボーグに対し、「来い」とパチェコが挑発する。これに乗らず、より距離を取ったサイボーグは間合いが近づくと右フックを2発振るうが空振りに。詰めるパチェコがワンツー、サイボーグの右フックに距離を取る。と、サイボーグは右ローに右ストレートを被弾して後方に倒れる。クローズドガードのサイボーグに対し、パチェコは左ヒジを押しつけ、右でワキ腹を殴る。サイボーグはケージを押して、頭を中に入れようとするがパチェコが許さない。ガードの中でエルボー&パンチを落としたパチェコが、初めてラウンドを取った。

4R、サイボーグがジャブから右ロー。パチェコが右カーフを返す。さらに左インローで前足を削っていくパチェコはサイボーグの右フックを受け流すと、余裕を見せて打撃戦を続ける。サイボーグは粗いパンチを振るうも、ハイの直後に右を被弾するなど精度でパチェコが上回る。パチェコももっと手数が欲しいところだが、距離を詰めたサイボーグが右を見せ、反応したパチェコの後ろに回ってパンチを纏める。パチェコは暫く背中を見せ、印象を悪くする。

残り1分、右ミドルに右を当てたパチェコ。ここからの追撃が欲しいところだが、一定のリズムを守って戦っているのか。と、サイボーグが右の空振りから左ロングフックを当てる。さらに右を打ちながら前に出たサイボーグは、最後にテイクダウン狙いからワンツー。パチェコもパンチを返し、右ハイを見せて試合は最終回へ。

5R、様子見の展開が続き両者が踏み込んで右を放つ。サイボーグはジャブを続け、パチェコが右カーフを蹴る。前蹴りからワンツーのパチェコに対し、逆にラッシュをかけたサイボーグがテイクダウン狙いを切りサイドバックからパンチを纏める。立ち上がったパチェコは右カーフ、サイボーグはロングのワンツーを空振りする。一瞬の交錯のなかでパンチの強さを見せるパチェコだが、その攻撃を持続することはできない。

ポイントをリードされているなかで、攻勢を続けないと挽回は難しいパチェコだが右カーフを蹴って距離を取り直す。サイボーグは右オーバーハンドを当て、ジャブを続ける。と、ニータップでテイクダウンを決めたサイボーグはスクランブルで上を取ると間合いを取り直す。レフェリーがパチェコをスタンドに戻すと、強振はあるが連打のないパチェコは右前蹴りで突き放され時間を迎えた。

残り3試合を宣言して今回のタイトル戦を迎えたサイボーグが、3-0の判定勝ちでベルトを巻いた。


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