【PFL Europe2025#04】PFL欧州大会で2つの世界王座決定戦――以上に注目はアビホハ&アムバルギャ!!!
【写真】ここから、どこまで行くのか。そんな視点で楽しみな アビホハとアムバルギャだ(C)PFL
13日(土・現地時間)、フランスはリヨンのLDLCアリーナでPFL Europe2025#04「2025 Final」が開催される。2025年のPFL欧州リーグの最終戦はバンタム級とライト級の決勝が行われる。とはいえ2つファイナルはイベントの中盤に組まれており、メインとコメインはPFL Euroで初めて世界戦、ダブルクラウンが実施される。
Text by Manabu Takashima
各階級でPFL世界王座の制定が進み、今回はヘビー級と女子フェザー級という男女最重量級の王座決定戦が実現するが、いわば活動を停止したBellator CS的要素が加わったリヨン大会とえる。
ヘビー級王座決定戦は元Bellator世界ライトヘビー級王者ワジム・ネムコフがPFLバナーの下、3戦目となるヘビー級マッチで、2023年のPFLヘビー級を制したヒーナン・フェヘイラとベルトを賭けて戦う。
ネムコフは2024年2月のPFL vs Bellatorで、2021年PFLヘビー級シーズンを制したブルーノ・カッペローザを破った過去を持つ。対してフェヘイラは同大会でライアン・ベイダーに勝利し一戦限りのクロスオーバーショーのベルトを巻いた。
その後、昨年10月にフランシス・ガヌーとPFL Super Fightsヘビー級王座を賭けて戦い初回でTKO負けを喫して以来の再起戦がPFL世界王座決定戦となった。ちなみにネムコフは2016年4月のRIZINで喫した黒星依頼、9年間で負けなしの13連勝を誇っている。
初代女子世界フェザー級王座決定戦に挑むのは女帝クリス・サイボーグとサラ・コリンズの両者。サイボーグはBellator世界女子フェザー級王座を5度防衛、昨年10月のPPVショーでラリッサ・パチェコを下し、Super Fightsのベルトを手にしてから1年振りの実戦となる。
そのサイボーグは2008年の米国進出以来、Strikeforce世界女子フェザー級、Invicta FCフェザー級、UFC世界女子フェザー級、上記のBellator世界女子フェザー級とPFL Super Fights女子フェザー級王座と5つのメジャータイトルを獲得しており、40歳を迎えて6つ目のベルトを獲りに行く。
そんなキャリア28勝2敗のサイボーグに対し、コリンズは7戦目で初めてMMAの世界王座に挑む35歳の豪州人ファイターだ。世界柔道3度出場、豪州柔道界を代表するコリンズは4度の豪州王者にも輝いている。ヒザやアキレス腱の負傷で柔道のキャリアに終止符を打った彼女は、同じ豪州柔道ナショナルチームメンバーのダニエル・ケリーのMMAでの活躍を目の当たりにし、2019年に29歳でMMA転向を果たす。
その直後にコロナ・パンデミックが起こり、コリンズは2度目のケージインまで2年以上待たねばならなかった。そして2023年にBellatorと契約し、ここまで6連勝3つの一本勝ちで、今回のタイトル戦を迎える。
そんな2つの初代世界王座決定戦以上に注目したいのがライトヘビー級のボリス・アムバルギャ・アトンギャナ×ギレルミ・ソアレシュ戦とウェルター級のパトリッキ・アビホハ×ケヴィン・ジョセ戦――いや正確にはボリス・アムバルギャ・アトンギャナとパトリッキ・アビホハという2人の褐色のベルギー人ファイターだ。Team SENDOのチームメイトである両者、アムバルギャは7勝0敗で6KOと1つの一本勝ち。
アビホハも7勝0敗で6つのKO勝ちと判定勝ちが1試合という戦績を残している。加えてアムバルギャが8勝0敗、アビホハが21勝6敗と揃ってアマチュアMMAでも経験を積んでおり、後者は2023年にIMMAFの世界王者に輝いている。欧州で台頭するアフリカン・ニューパワーの代表格が揃って連勝を8に伸ばすのか。2026年に戦う舞台がどこになるのか――そんな今後への期待を含めて、見逃せないアムバルギャとアビホハの揃い踏みだ。
また第2試合ではIMMAF世界3連覇、バーレーン国籍のブラジリアン女子サブリナ・ソウザがPFL2戦に挑む。
プロ5戦0敗のサブリナの相手は、昨年のPFL欧州女子フライ級王者パウリナ・ヴィシニエフ。真価を問われる一戦といっても過言でないだろう。
■視聴方法(予定)
12月14日(日)
午前0時45分~U-NEXT
■PFL Europe2025#04計量結果
<PFL世界ヘビー級王座決定戦/5分5R>
ワジム・ネムコフ: 241.9ポンド(109.72キロ)
ヒーナン・フェヘイラ: 258.8ポンド(117.38キロ)
<PFL世界女子フェザー級王座決定戦/5分5R>
クリス・サイボーグ: 144.6ポンド(65.58キロ)
サラ・コリンズ: 144.6ポンド(65.58キロ)
<ウェルター級/5分3R>
パトリッキ・アビホハ: 171ポンド(77.56キロ)
ケヴィン・ジョセ: 170.5ポンド(77.34キロ)
<バンタム級/5分3R>
テイラー・ラピルース: 135.9ポンド(61.64キロ)
リアム・ジティンス: 136ポンド(61.69キロ)
<PFL Europe 2025バンタム級決勝/5分5R>
ディーン・ガーネット: 134.9ポンド(61.18キロ)
バリス・アディギュゼル: 134.8ポンド(61.14キロ)
<ライトヘビー級/5分3R>
ボリス・アムバルギャ・アトンギャナ: 205.5ポンド(93.21キロ)
ギレルミ・ソアレシュ: 204.9ポンド(92.94キロ)
<PFL Europe 2025ライト級決勝/5分5R>
コナー・ヒューズ: 154.7ポンド(70.17キロ)
アレクサンデル・チゾフ: 154.6ポンド(70.12キロ)
<バンタム級/5分3R>
グスタボ・オリヴェイラ: 136ポンド(61.69キロ)
モブサル・イブラヒモフ: 135.6ポンド(61.5キロ)
<女子フライ級/5分3R>
パウリナ・ヴィシニエフスカ: 125.9ポンド(57.1キロ)
サブリナ・ソウザ: 125.4ポンド(56.88キロ)
<バンタム級/5分3R>
ハイアン・バルバリ: 135.2ポンド(61.32キロ)
リーヴァイ・バチェラー: 135.9ポンド(61.64キロ)
















