【UFN119】マイアが打撃戦を仕掛け消耗。コビントンが判定勝ちで、王座挑戦をアピール
<ウェルター級/5分3R>
コルビー・コビントン(米国)
Def.3-0:30-27.29-27.29-28
デミアン・マイア(ブラジル)
右ジャブを伸ばすコビントン、マイアは左ストレートを3度当てる。コビントンのパンチをバックステップでかわし、左を当てるマイアがボクシングで優位に立つ。マイアが組みつくと、コビントンはウィザードで防ぐ。打撃戦を続けるマイアに対しロー、パンチと攻撃の精度が上がるコビントンが前に出る。
組まないマイアは左フックを受け、打撃の応酬で頭が下がって来る。回るようになったマイアは威勢を乱しながら左を当て、右アッパーを狙う。残り30秒でダブルレッグに出たマイアだが、コビントンはスプロールする。スタンドに戻ったマイア、ここで意外な試合展開となった初回が終わった。
2R開始直後にシングルレッグからダブルに移行したマイアだが、ここもテイクダウンを奪えない。コビントンの右ストレートにシングルに出たマイアは、バックに回ることもできずに離れる。完全に組みに切り替えたマイアのシングル、ダブルをスプロールし続けるコビントン、ついにマイアが引き込む。勿論寝技に付き合わないコビントンを追うように立ち上がったマイアは、パンチに体が流れる。
ワンツーから左を被弾したマイアが、アッパーを受けて下がる。コビントンはシングルレッグを切り、打撃のプレッシャーを強める。組んでは切られるマイアは引き込んでブレイクを命じられるように。踏み込みをなくパンチを振るうようになったマイアに対し、コビントンの左右の拳がその顔面を捉える数が圧倒的に増えたラウンドが終了した。
最終回、左を打ち合い笑顔を見せたコビントンが前に出る。マイアも左を返すが、やはり勢いはない。ショートを乱打され、頭が揺れるマイアのシングルは決まらない。右アッパーを入れたコビントン、マイアは動きが落ちる一方になる。組みを切られ、パンチを被弾して体が揺れるマイア。ここでマイアがヒザ蹴りを見せるが、コビントンは動じず右ジャブを打ち返す。
残り90秒、ワンツーを当てて前に出るコビントンはシングルをここでも切る。マイアは亀の状態から引き込むが、当然コビントンは付き合わない。続く引き込みにはコビントンが、ついに抑えにいく。シングルを仕掛けたマイアを潰し、パンチを打ち続けたコビントンはタイムアップと同時に、勝利を確信した表情を浮かべた。
判定勝ちを決めたコビントンはブラジルのファンの大ブーイングの中、タイロン・ウッドリー戦をアピールした。