【UFN117】何と首相撲という穴があったグーカン・サキが左一発で勝負決める
<ライトヘビー級/5分3R>
グーカン・サキ(オランダ)
Def.1R4分45秒by KO
エンヒッキ・フランケンシュタイン(ブラジル)
サウスポーからすぐにオーソに戻したサキが右を当てる。さらに左ハイから、左をヒット。前に出て首相撲に取ろうとするフランケンシュタインだが、サキは離れて左ハイ、続く左ストレートでダウンを奪う。寝技に移行せず、スタンドで待ち受けたサキはダブルレッグもケージを背にして耐える。回って離れたサキはサウスポーから左アッパー、オーソに戻して右ローを攻め手を緩めない。
さらに左ストレート、左ボディを打ち込むサキは右ローから左ローを繰り出す。目を気にしているフランケンシュタインに左フックから右フックでラッシュを掛けると、一発パンチを見せたあとはガードを固めるだけになった相手にフックを連打する。一度、間合いを外したサキは組まれても突き離す。直後に右ストレートに合わされて組みの展開を許したものの足払いでテイクダウン。
しかし、ここから立ち上がったフランケンシュタインがヒザを3発顔面に届かせる。サキはやや疲れを見せ、下がりながらのパンチへ。前に出でるようになったフランケンシュタインは、スピニングバックフィスト。これは空振りになったが、何と右ハイを当てそうになる。さらにヒザ蹴りからエルボー、フック、左ミドルとラッシュを掛けるフランケンシュタインの前にサキの動きが止まる。それでも、ガードもなくなったサキが右から左フック一閃。この一発でフランケンシュタインが後方へ倒れ。勝負は決した。
豪快なKO勝ちも、課題もかなり見えた元K-1ファイター&GLORY世界王者。「コンニチワ、トーキョー・ジャパン。また戻って来られて嬉しい。皆を愛している。もうキックボクシングを戦うつもりはなかった。ここが僕のハウスなんだ。少しハードな場面があった。ずっとクリンチのない試合をしていて。以前は99キロのときに首相撲有りの試合をやっていたけど、こんなに重くなかった。もう、次は驚くことははない。柔術、レスリングをずっと練習してきた。以前よりコンディションは良い。僕はエリートアスリートだ」と話した彼が、次戦でどのようにフィックスしてくるのか、やはり楽しみだ。