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【UFN111】序盤にカマチョのビッグヒットも、無類のタフネス=リーが逆転判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
リー・ジンリャン(中国)
Def.3-0:29-27.29-27.28-27
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島)

一回り大きく、贅肉の少ないリーに対し、カマチョは右を当ててぐらつかせる。組みに来たリーにアッパー、さらに左右のパンチを入れたカマチョは右アッパーを狙う。無類のタフネス振りを発揮するリーは左フックも、左を被弾し組みは切られる。クリンチのリーにボディ、エルボーを入れたカマチョは、組まれても右腕を差し上げてテイクダウンを奪取する。

スタンドで待ち受けたカマチョは、ローの連打にも右を打ち込む。腰が落ちるが、倒れないリーが左を返す。さらにダブルからバックに回ってスラム、立ち上がったカマチョのバックを制し前方に崩しにかかる。テイクダウンからRNCを仕掛けたところで時間となり、この回はカマチョが取った。

2R、ショートノーティス出場でスタミナに不安が残るカマチョに対し、リーが右ロー。カマチョはワンツーを入れるも、シングルでケージに押し込まれる。ダブルに切り替え、執拗にテイクダウンを狙うリーも、カマチョを逃し疲れた表情を浮かべる。そのリーが右を当て、間合いを取り直す。勢いのある右ローを蹴っていくリーは、左ジャブから右前蹴り、左右のローを蹴る。カマチョも右フックを返すが、息が荒い。リーは左ハイをガードの上から蹴り込み、ローにつなげる。ジャブを当て、右をヒットさせたリーが流れを掴む。

カマチョはそれでも右ショートを当て、前に出る。リーは右アッパー、右前蹴りで圧力を掛ける。シングルを切られたリーがラウンドを取り返した。

最終回、左から右を当てたカマチョにリーは左ジャブ。カマチョは左ボディを打ち込むも、リーは怯まず右ローを蹴り込む。ジャブ、ボディを続けるリーが右フック。ローを効かされ、叫び声を挙げたカマチョは右ストレートを打ち込まれる。

左を連打されたカマチョは打ち合いでも、遅れを取り厳しい局面に。カマチョは動きが止まり、右のパンチを顔面に被弾しケージを背負う。前に出るカマチョだが、口が開いてパンチは波打つほど弱々しい。リーは攻勢のままローを効かせて、タイムアップ。

逆転判定勝ちを決めたリー、あれだけ序盤にパンチを受けながら、ダメージを感じさせない彼から中国4千年の神秘を感じた。


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