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【ADWP2017】77キロ級、細川顕が挑む階級にはムンジ準優勝が2人&ノヴァの古豪が参戦

Hosokawa【写真】細川はアルジェス、ナジミが出場確定の77キロに挑む(C)MMAPLANET

18日(現地時間・火)から22日(同・土)にかけて、アラブ首長国連邦アブダビのザイード・スポーツシティ内のIPICアリーナにて、アブダビ・ワールド・プロフェッショナル柔術チャンピオンシップ2017が開催されている。


高額の優勝料金、システム変更により一カ国から出場選手の上限が2名となった面となったワールドプロ、今回は強豪ひしめく男子黒帯77キロ級の見どころを紹介したい。

Arges【77キロ以下級】
ブラジル人本戦出場枠を持つのは、昨年の優勝者ガブリエル・アルジェス(グレイシー・バッハ)。昨年ホベルト・サトシに完勝して世界を驚かせたこの若者は、続く世界柔術でもクラウジオ・カラザンスから膝十字で一本を取るなど大活躍、同門のオターヴィオ・ソウザとミドル級をクローズアウトしてみせている。今回の大会も大本命といえるアルジェスの飛び抜けたスイープと極めの力は大注目だ。

もう一つのブラジル人枠を賭けた前日予選のエントリーリストには、昨年の雪辱を狙うホベルト・サトシ(ボンサイ・ジャパン)、今年のパン大会でホムロ・バハウから殊勲の星を上げたイサッキ・バイニーズ(アリアンシ)、昨年の本大会で不可解な判定ながらルーカス・レプリを倒し、今年のヨーロピアンでは岩崎正寛に完勝したルアン・カルバーリョ(ノヴァウニオン)、ホドリゴ・カポラル(アトス)ら強豪の名がズラリと並んでいる。

残り一つの出場権を賭けて──本戦よりも厳しいという見方もできる、贅沢な予選となりそうだ。

Najimiさらに米国人1位枠として本戦出場を決めているのは、跳び三角等の強烈な極めを持つエドゥウィン・ナジミ(グレイシー・バッハ)。前日には、もう一つの米国人枠をマルセロ・ガウッシアの弟子のジョナサン・サタヴァ(アリアンシ)と、グラップリング界きってのトラッシュトーカー、AJアガザーム(グレイシーバッハ)が争うことになる。

10年前にIFLでは世界フェザー級王座を獲得しているファビアーノ(C)IFL

10年前にIFLでは世界フェザー級王座を獲得しているファビアーノ(C)IFL

もう一つオールドファンに嬉しいのは、カナダ人枠にあのレオ・サントスの兄にして、MMA選手としてWEC等でも活躍した大ベテラン、ヴァグネイ・ファビアーノ(ノヴァウニオン)の名前があるところだ。

スブービオ柔術の末裔には田村彰敏に肩固めを極め、フレジソン・パイシャオンに競り勝った実力の健在ぶりを、ぜひとも示してもらいたい。

そんな強豪ひしめく本戦に、日本から出場を決めているのは細川顕(カルペディェム・ホープ)。直前のジャパニーズ・ナショナルズのライト級を制して勢いに乗る細川が、世界の名だたる強豪たちと渡り合う姿に注目だ。

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