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【RFC36】我慢の時を乗り越え、トラオフと対戦=ホニ・トーレス 「良い日がくると思って続けてきた」

Ronys Torres【写真】アマゾナス州の州旗を、勝利の度に大きく誇示するホニ・トーレス (C)MMAPLANET

11日(土・現地時間)、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC36。同大会で行われるライト級$100万トーナメント国際予選にブラジルの名門ノヴァウニオンから、ホニ・トーレスが出場する。

カザフスタンのエメック・トラオフと対戦するトーレスは、33勝5敗という戦績を誇る。世界のメジャーシーンで活躍するチームメイトとは対照的に2010年のUFC進出&リリース後は、WSOFの1試合を除きブラジル国内で我慢の時を過ごしてきた。

今回はビッグショーへの復帰ということもあり、やる気に満ち溢れたトーレスの話を訊くことができた。


──2月11日、ようやく国際的な大舞台に戻ってきます。

「ずっと韓国、ソウルで戦うことが夢だった。ついに長いキャリアのなかで、その夢を実現できて本当に嬉しい」

──2010年に戦績14勝1敗でUFCにステップアップをしましたが、そこで2連敗。その苦い経験後は11連勝。しかし、WSOFという大舞台ではまたも勝利を得ることができませんでした。ブラジルでは31勝2敗、それなのに海外では0勝3敗という事実をどのように捉えていますか。

「その3つの敗北が問題だとは思っていない。なぜなら、本当に負けたのは1試合だけだからだ。見る人間が見れば、分かる。いずれにせよ、ロードFCという場で新しくなった自分の姿を100パーセント、全て見せることを約束するよ」

──このような大きな舞台で戦うのにかなり時間を要しました。過去4年間、どのようにモチベーションを保ち続けてきたのですか。

「本当に長いブレイク期間だった。でも、ずっと自分の可能性を信じてきた。そして、今でもビッグイベントのチャンピオンになる力があると確信している。ようやくロードFCのようなビッグショーで戦う機会を得ることができたので、凄く嬉しいし、やる気に満ち溢れている。僕の力をアジアで発揮するよ」

──ノヴァウニオンのチームメイトがUFCやBellatorという舞台で戦い続けてきた。それを横目で見て、ブラジル国内で戦い続けるしかなかったです。

「本音を言えば、少し寂しかったよ。でも、いつの日かまたチャンスが巡って来る。良い日がやってくると思って練習を続けてきた。その成果、このやる気を次の試合にぶつけるよ。厳しい時を支えてくれた家族のためにも。

今、3歳の娘がいるんだけど、彼女の存在が一番もモチベーションなんだ。娘、ガールフレンド、家族、そして直接的にも間接的にも応援してくれた皆のために戦う」

──現在8連勝中ですが、UFCやWSOFで戦った時と比較してどこが一番の違いだと思いますか。

「より成熟した。アスリートとしてだけでなく、人間としても。以前とは違う気持ちで──家族のことを考え、プロとして集中している。もう、あの頃とは違うファイターだよ」

──では韓国ではどのような試合を見せたいですか。

「全てを見せるよ。3R終了前に積極的に戦い、フィニッシュする。ジャッジの手に勝敗を委ねたくない。一本かKOで勝つ」

──エメック・トラオフはキャリア12勝2敗のカザフスタン人ファイターです。

「ちゃんと研究してきたよ。良い選手だ。ギロチンも上手い。でも、しっかりと対策は練ってきたし、自分の柔術を信じている。寝技で驚かせてやるよ。僕の方が強い相手と戦ってきたし、よりMMAを理解している。

トラオフは寝技に難がある。そして、僕は世界のベストファイターとトレーニングしてきたんだ。寝技でもスタンドでも、僕の方が上。絶対に勝ちたいし、勝つのは僕だ」

──では、どのような準備をしてきたのですか。

「デデ(アンドレ・ペデネイラス)の指示の下、トレーニングを積んできた。今回は僕の順番だ。韓国では100パーセントの力を発揮して、ファンが喜ぶ試合をするよ」

──トーナメントは長期戦となります。

「ただチャンピオンになりたい。以前は1年で11試合も戦ったことがあるから、1年に6試合ぐらい戦おうが全く問題じゃない。勝てば試合が決まっているという状況は、ファイターにとっては願ってもない状況だ。ずっと練習を続けて、良いコンディションを保つことが大切になってくる」

──100万ドルという優勝賞金も賭けられていますね。

「これがMMAの素晴らしいところだ。米国ばかりに注目し過ぎるきらいがあるけど、このトーナメント後に世界中のファンが韓国に注目することになるだろう。そして、韓国にどれだけの素晴らしい大会があるかを知ることになる。アジアに大きな大会があることはファンにとっても、ファイターにとっても良いことだ。

デデを始め、レオ・サントス、ドゥドゥ・ダンタス、マルロン・サンドロらノヴァの皆が日本で戦ってきた。僕もずっと東アジアで戦いたいと思っていた。皆のアドバイスを聞いて、ベストを尽くす。そして、必ず勝つ」

■ROAD FC36対戦カード

<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
キム・ネチョル(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
アルバート・チャン(カナダ)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
レオ・クンツ(米国)
ホン・ヨンギ(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
ホドリゴ・カポラル(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<女子無差別級>
世志琥(日本)
チョン・ソンユ(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
シャミール・ザフロフ(ロシア)
キム・ウォンギ(韓国)

<フライ級/5分3R>
中原太陽(日本)
ムン・ジェフン(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
ブレンゾリグ・バットムンク(モンゴル)
グレリストン・サントス(ブラジル)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
アンディ・メイン(米国)
キム・チャンヒョン(韓国)

<ライト級Tトライアル1回戦/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
エメック・トラオフ(カザフスタン)

<ライト級Tリザーブマッチ/5分3R>
イ・ヒョンソク(韓国)
パク・ヘジン(韓国)

<ライト級Tリザーブマッチ/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジョン・ジェイル(韓国)

<ライト級/5分2R>
ミン・ギョンチョル(韓国)
チョ・ヨンジュン(韓国)

<フライ級/5分2R>
パク・スワン(韓国)
ソ・ドンス(韓国)

<バンタム級/5分2R>
ソ・ジンス(韓国)
イ・ソンス(韓国)

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