【UFC207】ビックリ!! ヒザ固めまで見せたディラショーがリネケルを寄せ付けず。「俺のベルト取り返す」
<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国/1位)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
ジョン・リネケル(ブラジル/2位)
低い姿勢で構えを変えつつ距離を詰めたディラショーが、左ハイを狙う。同じタイミングで組んでいったリネケルが離れ、続くローをキャッチ。すぐに離れた両者、ディラショーはハイキックをキャッチされて倒されるも、すぐに試合はスタンドに戻る。ディラショーの右アッパーに対し、リネケルは左フック。離れたディラショーがダブルレッグで一気にテイクダウンを決める。
ハーフでパンチを受けたリネケルが右腕を差して立ち上がろうとする。潰したディラショーは細かいパンチを落とし、右エルボーから鉄槌、パンチの回転数が上がる。ハーフから潜って立ち上がったリネケルは、パン利力を生かす距離が取れない。そのままカウンター狙いに転じたリネケルは、ディラショーの前進に左ボディフックを当てる。終盤、自ら前に出たリネケルを迎え撃ったディラショーが近距離でも打ち負けず初回を取った。
2R、左ボディフックで前に出たリネケル。バックステップでかわしたディラショーは、ここも一気にテイクダウンを決めて、スクランブルのなかでバックへ。前方に落とされると、すぐに立ち上がったディラショーに対し、リネケルのパンチが大きくなる。左ミドルを行かせた直後にスッとダブルレッグでテイクダウンを奪ったディラショーのペースで試合は進む。
ハーフからパンチ、エルボーをコツコツと落としたディラショーは、初回同様に一気に回転数を速めたエルボー、鉄槌、パンチを集中させる。リネケルは苦し紛れのヒザ十字にもパンチを落とされマウントを許す。足を戻されようが落ち着いてパンチを落とすディラショーの一方的な展開になってきた。
蹴り上げにも立ち上がることができないリネケルは、またも足を狙う。右パンチを続けるディラショーがエルボーの連打へ。そして左右のパンチ、起き上がって右の拳を落とす。レッグドラッグからパンチを入れ続けたディラショーが、2Rをビッグラウンドとした。
最終回、フィニッシュしか勝利のないリネケルが左右のフックの機会を伺うような動きを見せると、ディラショーがテイクダウンを奪取。リネケルの動きのままにスタンドに戻る。「来い、来い」と挑発するリネケルの左フックにディラショーは簡単に見えるほど、完璧なタイミングでダブルレッグを合わせて、今度は寝技へ。
足を抜きつつパンチ、背中を見せたリネケルを後方から殴りつける。バックを取られてスリーポイントを選択したリネケルの臀部や腿にヒザを入れ、ヒザ十字を察知するとなんとヒザ固めへ!!
起き上がってエスケープしたリネケルにバックを許さず立ち上がったディラショー。ここでリネケルのボディフックが連続で決まる。サークリングで距離を取ったディラショーは、笑顔を見せてタイムアップを迎えた。
「タフなことは分かっていた。エルボーでかなり深くカットしたんだけどね。スマートにレスリングを使った。ドミニク・クルーズはビッチだ。俺のベルトを取り戻すぞ」とディラショーは激しい口調で語り、「どっちが勝とうが、構わない。クルーズは俺を怖がっている」とドミニクとの再戦に拘ったコメントを残した。