【UFC207】消耗戦制したキム・ドンヒョン、サフィジーヌをスプリットで破る
<ウェルター級/5分3R>
キム・ドンヒョン(韓国/9位)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
タレック・サフィジーヌ(ベルギー/12位)
積極的に前に出るドンヒョンは、サークリングのサフィジーヌを捉えて組み付く。しかし、支え釣り込みで投げを打ったサフィジーヌがバックを取る。払い腰で投げたドンヒョンは、すぐに立ち上がられてもケージに押し込んでいく。体を入れ替え離れたサフィジーヌに対し、ドンヒョンはワンツーから前に出る。ドンヒョンは左を伸ばすが、右を被弾。サフィジーヌはガードを上げて、ドンヒョンの前進にワンツーを合わせていく。
既に口を開き、肩で息をしているドンヒョンは組み合いから離れると、体が伸び切ったような右アッパーで前に出る。そのまま組んでクリンチ戦、離れた直後に空振りで上半身が大きく乱れるドンヒョン。出足払いでバランスを崩してしまうなど、バタつきの目立つ初回となった。
2R、打撃の距離から頭を下げてクリンチにいくドンヒョン。体を入れ替えたサフィジーヌが離れる。スピニングバックフィストもタイミングが合わずとも、ドンヒョンはパンチを振るって前に出続ける。サフィジーヌは右ハイを狙うが、彼もまた動きにキレがない。ドンヒョンはクリンチから左エルボーを狙い、離れるとサフィジーヌに左ローを蹴られる。
ひたすら組みつくドンヒョンだが、スタミナを切らしており普段の組み強さが感じられない。サフィジーヌも相当疲弊しており、両者とも動きの少ないラウンドとなった。
最終回、足を止めての打ち合いの中でアッパーを入れたドンヒョン。サフィジーヌもハイキックを蹴っていく。すぐに打撃戦は終了し、ドンヒョンがクリンチへ。ダブルレッグを切られ、シングルへ。サフィジーヌのスイッチを防いだドンヒョンが離れる。前に出てきたサフィジーヌに左アッパー、即テイクダウン狙いのドンヒョンが、シングルで尻餅をつかせる。
しかしサフィジーヌはすぐに立ち上がり、シングルを切る。ケージ中央で右を差して、押し込んだドンヒョンがダブルッグ、シングル&大内刈りでテイクダウン。ここもサフィジーヌが直後に立ち上がる。離れたサフィジーヌが右ミドル、そしてヒザをボディに突き刺す。
残り1分、サフィジーヌがダブルレッグも腰砕けに。ドンヒョンもバックを伺うが、取り切れずサフィジーヌが立ち上がる。最後にドンヒョンはスイッチを潰してバックへ。起き上がりながらシングルに出たサフィジーヌを跨ぐような形で、ドンヒョンがトップを取ったところでタイムアップに。
疲れ切った表情の両者、判定をモノにしたのはドンヒョンだった。