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【UFC207】スモルカのスクランブルゲームを遮断したボーグが快勝も……

<129.5ポンド/5分3R>
レイ・ボーグ(米国/13位)
Def.3-0:30-27.30-26.30-26
ルイス・スモルカ(米国/12位)

ボーグが減量失敗でキャッチウェイトになった一戦。距離の取り合いから、接近戦になると首相撲の攻防。離れたボーグが左を入れるも、続く左ハイでバランスを崩す。距離を詰めたスモルカ、スクランブル戦のなかでダースを仕掛けられ、逃げたところでバックを許す。サクバックで背中を取ったボーグは、スモルカの立ち上がり際にダブルを合わせてトップへ。

そのままマウントに入ると、腕十字→オモプラッタへ。スモルカは立ち上がってボーグを跨いで腕を抜きにかかる。バックを取ろうとしたスモルカに対し、ボーグが立ち上がり、向き返ると同時にパウンド。スモルカが得意のスクランブル戦をサクバックで遮断したボーグが初回を取った。

2R、ボディロックからテイクダウンを狙ったボーグは、スモルカのスクランブル戦を今度はボディロックからテイクダウンダウンで潰す。初回同様、マウントを取ったボーグに対し、スモルカはシザースから足関節へ。背中を向けたまま鉄槌を入れたボーグは、足関節を続けるスモルカの正面からパウンドを落として、パス。マウントを狙い、スモルカがワキを差してくると腕関節を狙いつつトップキープしたボーグが肩固めへ。ハーフからの仕掛け。

ボーグがリリースすると、スモルカは左腕を差し上げてスクランブルへ。先手でダブルレッグの態勢に入ったボーグは、スモルカのギロチンを防ぎ、腕十字にパンチを落としていった。

最終回、すぐに組み付いたボーグ右エルボーからローシングル、ボディロックに切り替えしっかりと上を取り切る。スモルカのオモプラッタを潰してバックに回りこんだボーグ。スモルカが上を向くと、肩固めを狙っていく。スクランブル戦を封じ込まれたスモルカは、肩固めは耐えたもののマウント、サイドと抑え込まれ続ける。ケージを蹴って立ち上がったスモルカに対し、ボーグは慌てずダブルへ。

スモルカのギロチンを防いで、ボディロックからバックに回る。背中に飛び乗ろうとして失敗したボーグだが、直後にダブルを仕掛ける。スモルカは跨いで距離を取り直し、最後の打撃戦へ。左サイドキック、掛け蹴り、左エルボーを見せたスモルカは、スピニングバックエルボーに合わせてバックに回ったが、ここでタイムアップ。

判定は当然ボーグ。「僕のことを知らなった皆、これが僕なんだ。このままフライ級で戦い、DJに挑戦したい」と語った勝者……素晴らしいパフォーマンスを見せたが、体重を落としていない一点において、評価は難しいものとなる。


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