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【Pancrase275】日沖発<02>「横山選手はMMAの必須事項をしっかりと習得、実践できている」

Hatsu Hioki【写真】戦う本人は周囲と違って強いプレッシャーを受けるからこそ、リラックスムードの日沖の話を聞くことができた(C)MMAPLANET

31日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase275。同大会でパンクラス初参戦を果たす日沖発インタビュー後編。

横山恭典と対戦する日沖に、参戦決定前に感じていたパンクラス同級王者アンディ・メインの印象や、4年8カ月振りとなる日本での試合での調整方法などについて尋ねた。
<日沖発インタビューPart.01はコチラから>

──12月13日、デカゴンからパンクラスのファンに挨拶を行いました。セコンドで会場に行くことは多くなってはいましたが、改めて自分が戦うと決まったパンクラスの会場、どのような印象を受けましたか。

「う~ん、意外と歓迎してくれたように感じました。ブーイングが起こるとまでは思っていなかったのですが、パンクラスでは戦ったこともなかったですし、パンクラスというイメージは僕にはなかったと思っていたので。でも、お客さんも歓迎してくれたようで良かったです」

──日沖発が挨拶をして、まさか『帰れ』とか言われないでしょう(笑)。

「でも、有り難いことです。緊張もありますが、楽しみです。久しぶりの日本での試合ですし」

──横山選手の印象は?

「距離を取って自分のタイミングで打撃やテイクダウンを狙っていく──今のMMAの選手の必須事項をしっかりと習得し、試合で出すことができる選手だと思います」

──そもそもパンクラスで戦うと決める前にパンクラスのフェザー級戦線をどのような想いで見ていたのでしょうか。

「自分が戦うというイメージでなく、純粋に楽しんで見ていました。アンディ・メインとナム・ファンの試合とか……アンディ・メインはもともとTUFに出ていた時のイメージが強かったのですが、パンクラスで戦うようになって自分の強い部分、得意なグラップリングをMMAに落とし込めていますよね。

そのグラップリングの技術も相当、向上しているように感じます。久米が確か、彼が独立したばかりの時にニュージャージーで一緒に練習しているんですよね。糸通しから三角絞めとか見事でした」

──純粋に日沖選手とのMMAグラップリングが楽しみです。

「う~ん、糸通します(笑)。ミートフックから三角、面白いですよね。ナム・ファンに何もさせず、ああいう試合ができるんだって感心させられました。

グラップリングだけ見ても、僕より先を進んでいるようにも思いますし、僕自身は皆が思ってくれているほど寝技が強いのかって疑っていますし(笑)」

──自分を信じられなくなっていませんか。

「バッチリです(笑)」

──いやいや……。

「ただMMAなので。付き合わないのもMMAですからね。それに今も調子良く、練習できているので」

久米 バッチリですよ。しっかり走りこめているし。

「久米トレーナーもこう言ってくれています(笑)」

──その調整も4年8カ月振りの日本の試合ということで、逆に違和感は生じないでしょうか。

「当日になってみないと分からないですけど、ファイトウィークなんかはUFCよりは楽に過ごせると思うので最後の調整はしやすいと思います」

──ただ、UFCでは計量の4日や5日前に現地入りし、そのままホテルで過ごせることが多かったではないですか。もちろん自宅ではないですが、日本ではまだまだ地方の選手も計量当日からしか東京に入れない事例が多いです。

「戦極では計量当日ということはなかったですけど……そうですね、ホテルにずっといられるのは試合に向けて集中はできますね。新幹線に乗るのは体重を落としてからっていうのは大変ですし、計量の前日から東京に移動しようかとは思っています。計量の日にホテルで水抜きができるのは大きいですからね。

当時はそれほど水抜きをしていたわけじゃないですけど、ドライアウトの状態で2時間だとか3時間の移動はきつかったです。でもビッグプロモーションじゃないと首都圏在住の選手は宿はないですし、計量の日に電車で1時間とか1時間半移動している選手もいましたしね。計量会場とホテルが近いことを願っています」

──確か久米選手も4月のパンクラス参戦時は計量先日から東京に来ていましたね。

久米 ハイ、特別な計らいがあり……ピカッとマネーが発動しました(笑)。ただ、ちょっと計量会場まで遠かったので、そこはピカッとの采配次第ですね。

「酷いなぁ、鈴木先生に対して言いすぎだよ(笑)。まぁ、現時点では基本的、大筋の部分で調整方法はUFCで戦っていた時も今回も変わりないですね」

──とにかく多くの日本のファンにとって、日沖選手の試合を会場で見られる久しぶりの機会です。しっかりと調整が進み、良い体調で横山選手と戦えることを期待しています。

「頑張ります」

──もう一言(笑)。

「バッチリ創っていきます」

──いや、顔を創っているだけで言葉は全く増えていないですよ(苦笑)。

「若い世代の横山選手のことを軽視するなんてことは全くないですし。プレッシャーも感じています。でも、しっかりと研究し、練習していきます!! 応援よろしくお願いします!!」

■Pancrase 275対戦カード

<フェザー級KOTP/5分5R>
[王者] アンディ・メイン(米国)
[挑戦者] 牛久絢太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
日沖発(日本)
横山恭典(日本)

<フェザー級/5分3R>
矢地祐介(日本)
ロドルフォ・ルビオ(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
ホゼ・アルディ(メキシコ)

<ミドル級/5分3R>
佐藤光留(日本)
セルゲイ・マルティノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
高木健太(日本)
ビスラン・エトレシェフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
太田駿平(日本)
バイザット・ハトホフ(ロシア)

<フェザー級/3分3R>
川那子祐輔(日本)
中原由貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
アラン・ヒロ・ヤマニワ(ブラジル)

<ライト級/3分3R>
林源平(日本)
上田厚志(日本)

<ウェルター級/3分3R>
手塚裕之(日本)
川和真(日本)

<バンタム級/3分3R>
神田T800周一(日本)
CORO(日本)

<フライ級/3分3R>
井島裕彰(日本)
加藤直之(日本)

<バンタム級/3分3R>
小宮稔大(日本)
狸瑪猿シュン(日本)

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