【Bellator144】ISAOに一本勝ち、ゴイチ・ヤマウチ<02>「黒帯柔術家と優秀な黒帯柔術家は全く別」
【写真】自らのスキルに絶対の自信を持っていることが窺えるゴイチ・ヤマウチ(C)KEITH MILLS
10月23日(金・現地時間)にBellator 144でISAOに一本勝ちしたゴイチ・ヤマウチ、インタビュー第2弾。日本生まれのブラジリアンであるゴイチが、敗北によって学んだこととは。そして、ベラトールの頂点に立つ自信の程とは。
Text by Keith Mills
<ゴイチ・ヤマウチ インタビューPart.01はコチラから>
──一本負けと判定負けだと、受け止め方が違うことは?
「変わらないよ。負けは負け。そこを認めるのは困難だけど、時間が解決し成長につながると思っている」
──つまり初めての敗北を認めることで、ゴイチは成長したということだろうか。
「試合前のトレーニングが十分じゃなかった。あの試合は凄く接戦だったんだ。大会自体、なんだか色々と馬鹿げた要求が多くて。初めて、選択をミスしたと思った。そして、負けたことで色んな反応もあったけど、本当に人間関係が築けている友人たちは僕は負けていないと言ってくれた。僕は勝っていた。ホント、負けにされてたまらなかった。もうあんな思いをしないために、ずっと多くの練習をするようになったよ。あの試合で、どういう状況で戦うことはいけないのか学べたんだ」
──その後、2013年9月のBellator99で初めて米国で試合をしたね。
「まるで映画を見ているかのようだった。何もかも、ブラジルで経験してきたイベントとは違っていたよ。夢が叶ったと感じた。まるで自分が有名人になったかのような、待遇だった。あれを経験すると、また頑張るって思えるよね」
──試合自体もブラジルで戦う時とは違うような感じだったのかい?
「それまでの試合よりナーバスになっていた。でも、自信もあった。僕の力を世界中に見せようと思って戦ったんだ。しっかりと技術で勝てたし、良いパフォーマンスだったはずだ。ワールドステージのMMA大会の流れも掴めたよ」
──連勝後、3試合目のウィル・マルチネス戦で判定負けを喫したね。
「ちょっと青かったよね。あの試合後、打撃を磨きフィジカルも精神力も少しは強くなったかな。それは判定勝ちだったけど、マイク・リッチマン戦でも感じていたことだよ」
──そのリッチマン戦からパンクラス王者だったISAOに勝利まで3連勝を果たした。フェザー級世界王者パトリシオ・フレイレのことはどう思っている(※インタビュー時はチャンピオン)。
「パトリシオは対戦相手に敬意を払わない男だ。でも、それとは関係なく強いし、尊敬している。ただね、戦う機会が巡ってきたら、間違いなく勝つのは僕だよ」
──彼は柔術でも黒帯を巻いているね。
「黒帯柔術家と優秀な黒帯柔術家は全く別なんだ。僕は柔術を実際に戦ってきた。彼は違う。何も試合中に自分の技術の高さを証明しようとかっていう考えはないよ、ただ勝ちたいから戦っている。でも、これまで自分の立ち技の全てを試合で発揮してきたわけじゃないし、パトリシオを戦うことになったら打撃も寝技も僕の方が上だと証明することになるだろう」
■ Bellator146対戦カード
<ミドル級/5分3R>
加藤久輝(日本)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・パーソンズ(米国)
バッバ・ジェンキンス(米国)
<ウェルター級/5分3R>
リッキー・レイニー(米国)
チディ・ンジョグアニ(米国)
<ライト級/5分3R>
ブランドン・ガーツ(米国)
デレック・カンポス(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
ヒューストン・アレクサンダー(米国)
ギルヘルミ・ヴィアナ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
ザック・ロソル(米国)
アロンゾ・メニフィールド(米国)
<140ポンド契約/5分3R>
スティーブン・バナザク(米国)
ジョージ・パクラリオ(ルーマニア)
<フェザー級/5分3R>
トレストン・トミソン(米国)
クリス・ジョーンズ(米国)
<バンタム級/5分3R>
イラ・タメズ(米国)
ロショーン・ジョーンズ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ジャスティン・パターソン(米国)
ショーン・ホールデン(米国)
<195ポンド契約/5分3R>
ロバート・マクダニエル(米国)
ケン・ジャクソン(米国)
<フェザー級/5分3R>
マーク・ディックマン(米国)
イスラエル・ジーロン(メキシコ)
<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
ホベルタ・ホウジョ‘ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ベン・レイテル(ペルー)
フランシスコ・フランス(ブラジル)
<女子フェザー級/5分3R>
アーリーン・ブレンコウ(豪州)
ガブリエル・ホロウェイ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
アンドレ・サントス(ブラジル)
ジョシュ・ニアー(米国)