【UFN77】マルドナド、まるで良いところなくフルマーク判定でアンダーソンに下る
<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン(米国/14位)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ファビオ・マルドナド(ブラジル/12位)
左のショートフックを見せたアンダーソン、スピードで攪乱する作戦か。左を被弾したマルドナドは慎重な立ち上がりを見せるが、最初のダブルレッグでテイクダウンを許してしまう。右のエルボーとパンチを落とすアンダーソンに対し、ハーフのマルドナドは煽って正対しつつ立ち上がる。左ミドルを蹴ってから組み付いたアンダーソンがケージにマルドナドを押し込む。離れた後の近距離での打ち合いでも優勢のアンダーソンは、ボディにパンチを受けて間合いを一旦離れる。左フックが速いアンダーソンが、その左に反応させてダブルレッグで2度目のテイクダウンに奪い、亀のマルドナドにパンチとヒザを入れた。
2R、左をヒットさせて前に出たマルドナドに対し、体を入れ替えたアンダーソンがダブルレッグでケージに押し込む。引っこ抜くようにテイクダウンされたマルドナドは、即立ち上がるもバックを譲る。執拗なテイクダウン狙いに防戦一辺倒のマルドナドはヒジ&ヒザにパンチを返すが、そこにダブルレッグを仕掛けられる。シングルからバックを窺うアンダーソン、マルドナドは胸を合わせて離れる。打撃戦でもアンダーソンは右ストレートをヒットさせ、ボディにヒザを入れる。そして、マルドナドの右に合わせてダブルレッグでテイクダウン。完全に試合はアンダーソンのペースで進んでいる。ハーフから振りかぶってエルボーを落としたアンダーソンはスタンド戻っても、首相撲からヒザを顔面に蹴り込むなど攻め立て、この回もモノにした。
最終回、アンダーソンは左右のローから右ハイ、ペースを緩めず手数を出す。マルドナドはシングルレッグをスプロール、接近戦で打ち合いに持ち込みたいところだ。その想いも届かず、続くダブルレッグでテイクダウンを許したマルドナドは亀の態勢でパンチを受け、バックコントロールでケージに押し込まれる。起き上がって胸を合わせたが、ヒザをボディに受けショートの右フックを頭部に被弾する。劣勢続きのマルドナドがパンチを振るおうとすると、アンダーソンは胸を合わせて間合いを潰す。
離れたヘンダーソンは、マルドナドの前進をクリンチからドライブ。残り90秒、アンダーソンが右ストレートを顔面に当ててダブルレッグで組み付く。テイクダウンは奪えなかったが、30秒も稼ぐことができた。一旦離れ、すぐに組みにいくアンダーソンに対し、完全に削られたマルドナドは簡単にテイクダウンを奪われ万事休す。そのままガードを強いられるとタイムアップに。良いところなくマルドナドは判定負けを喫した。