【UFN77】落ち着き払ったマゴメドフ、ドゥリーニョの攻撃見切って完勝
<ライト級/5分3R>
ラシッド・マゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジルベウト・ドゥリーニョ(ブラジル)
ロシアン×ブラジリアンのATT×ブラックジリアン対抗戦。11連勝中、8KOで高いテイクダウンディフェンス能力を持つマゴメドフは、10勝1敗&6試合で一本勝ちのドゥリーニョにとって、嫌なスタイルの持ち主だ。小刻みなステップのドゥリーニョが前に出ると、右フックを放つマゴメドフ。ドゥリーニョは続く前進で、一気にテイクダウンを決める。立ち上がり際にバックを取りたいドゥリーニョが、ウィザーのマゴメドフを後方に投げる。
ここもすぐに立ち上がったマゴメドフに対し、引き込んだドゥリーニョがヒールに。足を抜いたマゴメドフが離れる。マゴメドフは軽く左ミドル、続いてハイを狙う。対照的に力が入っているドゥリーニョが左フック、マゴメドフも左を返す。引き続きミドルを続けるマゴメドフが右ストレートをヒット。ドゥリーニョの右ミドルを掴み損ねたマゴメドフだったが、最後に左ミドルを一発入れた。
2R開始直後に左ミドルを蹴っていったドゥリーニョ。続いて右を入れて離れる。マゴメドフは変わらず左ミドルを放ち、間合いを測っている。そのミドルだけでなく、ワンツーから前出たマゴメドフは、ドゥリーニョのテイクダウン狙いをケージを背にして耐え、体を入れ替える。直後にマゴメドフが逆にテイクダウンを決めたが、パウンド一発でスタンドへ戻る。と、右フックをテンプルに入れ、動きが止まったドゥリーニョに右ストレートを打ち込んでダウンを奪う。
ここも自ら離れたマゴメドフが、右ハイから右クロス。ドゥリーニョの右ローに右ストレートを合わせる。ケージまで下がったドゥリーニョは足が止まり、パンチに真っ直ぐ下がってしまう。ラッシュを掛けないマゴメドフが、後ろ回し蹴りを見せるなど余裕の展開で2Rを取った。
最終回、開始直後に組んで引き込んだドゥリーニョだが、当然マゴメドフは寝技には付き合わない。右のカウンター狙いのマゴメドフのガードの上からドゥリーニョが左ハイを蹴り込んでいく。ドゥリーニョの動きをしっかりと見ているマゴメドフは飛びヒザも食わない。直後に組んでボディロックまで持っていったドゥリーニョがケージにマゴメドフを押し込むが、テイクダウンできずに体を入れ替えられてしまう。
口を開けてスクリーンを見やるドゥリーニョは引き込んで、シッティングガードと完全に柔術家、判定負けへの道程を進んでいる。ブレイク後、右ミドルハイを蹴ったドゥリーニョに対し、余裕のマゴメドフは右ストレート&左ミドルを決める。残り40秒、ケージの周囲を回るドゥリーニョの飛びヒザは届かない。それでも距離を詰めて首相撲からヒザを突き上げたドゥリーニョに対し、最終回を流したようにも見えたマゴメドフは、最後に後ろ回し蹴りを空振りしてタイムアップを迎える。
結果マゴメドフがフルマークの判定勝ちを手にした。