【RIZIN Y.E.S.P.Festival】Fight&Life#112より。AKA帰りのベイノア「MMAは雑さと繊細さがどちらも大事」
【写真】LFAでは打撃とテイクダウンをミックスした試合運びで勝利を掴んできたベイノア。大晦日に進化した姿を見せられるか (C)TAKUMI NAKAMURA
23日(火)から発売中のFight&Life#112に、31日(水)に埼玉県さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催される「RIZIN 師走の超強者祭り」で雑賀“ヤン坊”達也と対戦する“ブラックパンサー”ベイノアのインタビューが掲載されている。
Text by Takumi Nakamura
当初今大会ではイルホム・ノジモフと対戦予定だったベイノアだが、ホベルト・サトシ・ソウザの挑戦者=野村駿太が負傷欠場→ノジモフがサトシに挑戦することになったため、対戦相手が雑賀に変更された。
Fight&Life#112ではワイド特集「世界に挑む日本代表」として、対戦カード変更前のベイノアにインタビューし、AKAでのトレーニングでどうMMAへの向き合い方が変わったかについて話していた。ここではその部分を抜粋して掲載したい。
──以前、ベイノア選手を取材したときにジェレミー(・メンデス)コーチから「アメリカでしっかりスパーリングをやるんだから、日本では簡単なドリルとかフィジカルをキープする練習をしておけばいい。色んなジムで練習する必要がない」と言われたと言っていましたが、それを実践する、と。日本人の感覚からすると、もう少し試合前まで対人練習や技術練習をする選手がほとんどだと思うのですが、そこに不安はないですか。
「不安がないと言ったら嘘になりますけど、調整方法は10人いたら10通りあるじゃないですか。僕はキャンプのスパーリングでしっかり感覚を作ってきたんで、あとはスタミナとコンディションだけかなって感じです」
──ベイノア選手自身、日本で対人練習・技術練習するとAKAでやってきたこととズレが生じるという感覚はあるのですか。
「ありますね。めっちゃ矛盾するんですけど、MMAって雑な部分と繊細な部分がどちらも大事だと思うんですよ。『なんか距離が合わないな』とか『なんかテイクダウンディフェンスの反応が悪いな』とか、そういう繊細な部分はちょっとでも乱れるとなかなか戻すのが難しい。それは体の調子やメンタル的な自信、そういうものも影響すると思っていて、そこをいかにベストに持っていくかは本当に大事だと思ってます。逆に『細かいことを気にしすぎてもしょうがない。試合までの食い物がどうとか対戦相手がどうとか関係ねえんだよ!』と思えるヤツが強いとも思うんですよね。
──繊細さと雑さ、両方の目で見ることが大事だと。
「以前アメリカから帰ってきて、久々に日本で練習すると『俺、強くなってるな!』って確認はできるんですよ。でも日本で練習を継続していくと、今度はなんか(アメリカでやってきたことと)違うなという違和感が出てくる。当然アメリカで練習したことを日本で試す・確認する作業はやらなければいけないのですが、それをやるのが試合前である必要はないんですよね。せっかくアメリカで試合のためにいい感覚を作ってきたんだったら、その感覚のまま試合を迎えた方がいいわけで、そこに乱れや迷いが生まれる練習はしない方がいいじゃないですか。だから僕は繊細に大事にするところは繊細にしつつ、自分に迷いを作らないことを意識していますね」
今年2戦したLFAでの試合の振り返り、約1年ぶりのRIZIN参戦、そしてアメリカでの活動も含めた2026年の展望をベイノアが語ったインタビューが掲載されたFight&Life#112は23日(火)より発売中です。
■視聴方法(予定)
12月31日(水)
午前11時~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!
■RIZIN Y.E.S.P.Festival対戦カード
<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)
[挑戦者] 朝倉未来(日本)
<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] イルホム・ノジモフ(ウズベキスタン)
<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 井上直樹(日本)
[挑戦者] ダニー・サバテロ(米国)
<RIZIN女子スーパーアトム級選手権試合/5分3R>
[王者] 伊澤星花(日本)
[挑戦者] RENA(日本)
<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
扇久保博正(日本)
元谷友貴(日本)
<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
<フェザー級/5分3R>
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)
久保優太(日本)
<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
安藤達也(日本)
<フェザー級/5分3R>
新居すぐる(日本)
秋元強真(日本)
<バンタム級/5分3R>
後藤丈冶(日本)
ホセ・トーレス(米国)
<ライト級/5分3R>
雑賀“ヤン坊”達也(日本)
“ブラックパンサー”ベイノア(米国)
<バンタム級/5分3R>
芦澤竜誠(日本)
ジョリー(日本)
<RIZIN甲子園決勝フライ級/5分2R>
須田雄律(日本)
ヤマザト・エンゾ・マサミ(ブラジル)
















