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【UFC264】再出発、ジルベウト・ドゥリーニョ─01─「ワンダーボーイが距離を取れないほど積極的に」

【写真】インタビューが15分遅れたことを謝る──律儀なドゥリーニョ (C)Zuffa/UFC

10日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるUFC264「Poirier vs McGregor3」のコメインでジルベルト・ドゥリーニョ・バーンズが、スティーブン・トンプソンと対戦する。

2月に元チームメイトのカマル・ウスマンの持つUFC世界ウェルター級王座に挑戦にして敗れたドゥリーニョは、2度目の挑戦権奪取は最初の時よりも難しいことを自覚した上で、もう1度、尊敬してやまない友人への挑戦を目指す。

ベガスでのファイトウィークの様子とともにウスマン戦、ワンダーボーイとの戦いについてドゥリーニョに尋ねた。


──ドゥリーニョ、インタビューを受けていただいてありがとうございます。

「ブラザー、いつでも大歓迎だよ。それより、インタビュー時間に遅れてしまって申し訳ない」

──いえいえ、たった15分じゃないですか。それはブラジル人にとってはオン・タイムですよ(笑)。

「アハハハ。その言葉に喜んで良いのものか……」

──大昔ですが、ミノタウロをBTTで8時間待ったことがありました。『今、空港だから』って電話があって。『どこの空港?』って尋ねると、『バイーアだ。ガハハハハ』と(笑)

「WOW……。それはクレイジーだ(笑)。それは、酷い。酷すぎるよ(笑)。そりゃあ15分ぐらい、何ともなくってしまうね」

──全く大丈夫です(笑)。そんな話はこれぐらいにして。土曜日にスティーブン・トンプソンとの試合が控えています。

「パンデミックがあって3試合連続でファンのいない会場で試合をしてきたから、このビッグショーで皆の前で戦えて本当に嬉しいよ。これまでコナー・マクレガーと同じイベントで試合をしたことがなかったからね。彼が戦うショーこそ、UFCでも最大級の大会だと思ってきた。友人、ファミリーもベガスの会場に大勢やってくる。凄くエキサイトしているよ」

──フロリダは新型コロナウィルス感染に関して、随分と以前の姿を取り戻したようですが、オーディエンスが会場にやってくるベガスはどうですか。

「フロリダはもう殆どマスクはしてないかな。95パーセントは以前のようだよ。ただ、ベガスにやってきてからはUFCのバブルのなかで過ごしているし、PCR検査を引き続き行っている。以前のように戻りつつあるけど、フロリダとは違うね。

隔離措置も取られているけど、今回は日曜日にベガスに入って月曜日にはPIでトレーニングできている。随分と楽だよ。今日の夜は外には出ることができず、ホテルでトレーニングだ。明日はまたPIに行ける。

結構リラックスできているかな。僕はホテルの部屋で過ごすことがストレスにならないから。練習と休息を繰り返している感じだ。とても調子は良いよ」

──徐々に日常を取り戻していますね。

「そうだね。ただ僕はまたワクチン接種をしていないんだ。試合が決まっていたから、副反応が起こるのを避けていた。でも試合の翌週には接種するよ。どちらにしても、僕はもう知っての通り陽性になっているし、かなり気楽に構えている。米国は去年と比べると、ウィルスをコントロールできているし、普段の生活からリラックスできているようになったよ」

──そのような状況で5カ月振りのMMA復帰ですね。カマル・ウスマンに挑戦して勝負には敗れましたが、試合後の2人の様子など素晴らしく感動的でした。

「人生でも凄く特別な瞬間だったよ。ずっとチャンピオンになるために、この人生を捧げてきた。初回にダウンも奪い、夢に手が届く直前までいった。でも、そこで感情的になってしまってミスをたくさん犯した。

カマルのことをずっと尊敬してきた。彼がなぜチャンピオンで居続けることができるのか、僕は理解している。そして、あの夜の彼は僕より強かった。試合をしても、互いへの尊敬心は何ら変わりない。本当に勉強になる試合だった。僕らはケージで戦ったけど、敵だったわけじゃない。試合前も、試合後もずっと彼を尊敬している。

試合が壮絶になったのも、互いがリスペクトし合っていたからだよ。カマルとオクタゴンを共有して、僕は成長できた。結果として、競技者である僕はケージに足を踏み入れるマーシャルアーチスト全員を尊敬しているってことだよ。それはカマルも同じはずだ。だから、また彼と戦いたいと思っている」

──2度目の王座挑戦に向けて、ワンダーボーイというタフな相手が土曜日にはドゥリーニョを待ち受けています。

「2度目の挑戦は、1度目より難しいことは理解している。だから僕は1位の選手と戦いたかった。それでダメなら2位の選手と。そこも戦えなくて、3位の選手をリクエストした。そうやって4位のワンダーボーイが対戦を受けてくれたんだ。

彼はタフだよ。本当にテクニカルな空手ストライカーだ。でも、自信はある。僕は自分が何者か分かっている。この階級で誰と戦っても勝てる。それを土曜の夜に証明するよ」

──ワンダーボーイは距離の魔術師です。特にドゥリーニョのようなアグレッシブなファイターと戦う時は。

「そうだね、今回の試合でも距離を取って来るだろう。そして、長い距離からサイドキックやジャブを仕掛けてくる。そうやって僕にフラストレーションを感じさせるファイトをするんだ。僕がミスするようにね。それがワンダーボーイの戦い方だよ。

なら、彼が距離を取れないほどアグレッシブに戦うよ。そのうえでスマートに戦う。規律を守ってね。そこをしっかりと考えてトレーニングしてきた。しっかりと距離を潰してテイクダウンする。そのために十分な準備をしてきたんだ」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
7月11日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC264対戦カード

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
コナー・マクレガー(アイルランド)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
スティーブン・トンプソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(米国)
グレッグ・ハーディー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
ヤナ・クニツカヤ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー(米国)
クリス・モウティーニョ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン(米国)
カーロス・コンディット(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
ミシェウ・ペレイラ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ライアン・ホール(米国)
イリャ・トプリア(ドイツ)

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)
トレヴィン・ジレス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
ジェシカ・アイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
ブラッド・タヴァレス(米国)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)
ジェローム・リヴェラ(米国)

<ミドル級/5分3R>
アレン・アメドフスキー(マケドニア)
フ・ヤオゾン(中国)

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