【UFC307】プレッシャーをかけ続けたバックリーが、ジャンプイン&右フックでワンダーボーイをKO
<ウェルター級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
Def.3R2分17秒by KO
スティーブン・トンプソン(米国)
サウスポーのバックリーに対し、左回りのトンプソンはワンツーに組みつかれてダブルレッグでテイクダウンを許す。トンプソンはケージを使って立ち上がると、ワンダーボーイ・チャントの後押しを受ける。右を振るって離れたバックリーが圧を掛けるが、トンプソンはワンツーで前に出る。スリップしたバックリーが立て直し、トンプソンがハイキックを狙う。ステップインを捌き切れないトンプソンだが、右ミドルで距離を創ろうとする。構わず組んでケージにトンプソンを押し込むバックリーはボディを殴る。
このタイミングで回って距離を取り直したトンプソンは、バックリーの前進に右を合わせていく。バックリーはワンツーのコンビからダブルレッグで、テイクダウン。ヒザ立ちから起き上ったトンプソンをリリースも、常に圧をかける。回って外したトンプソンが右ハイキックを繰り出し、怒涛のダブルレッグ&ドライブにも倒されずに初回を戦い終えた。
2R、スイッチしたトンプソンが右リードフック、オーソに戻して右ショートのカウンターを繰り出す。スピニングバックキックをダッキングでかわしたバックリーが右を当てる。その右を振ってシングルに出たバックリーだが、頭部にエルボーを連打されて頭の位置を上げる。トンプソンは離れるが、ニータップで尻もちをつかされる。すぐに立ったトンプンに対し、バックリーはエルボーで流血に追い込まれているか。体を入れ替えてwんつー、離れて前蹴りのトンプソンが、カウンターで右を差す。バックリーの動きが見えてきたトンプソン、対して疲れたかバックリーの圧が弱まる。それでも左を当てたバックリーが、ワンツー、スリー&フォーで前に出て組みつくとバックに回る。
後方に倒さてたトンプソンが、即バックアップ。ここでバックリーのヒザが急所に入り、試合が中断される。直ぐに再開され、右ハイからサイドキックのトンプソンが、左ローを蹴る。と、手をマットについて左の蹴りを見せたバックリー。トリッキーな動きにもトンプソンは動じなかった。
最終回、すぐに前に出たバックリーが右フックから左フックを当てる。さらに右を振りながら前に出るバックリーに対し、トンプソンがハイキックを繰り出す。ケージに押し込まれた状態から脱したトンプソンは、右ハイをガードの上から蹴って行く。直後にパンチをふるいながらステップインしたバックリーが、まるでジャンプをするように飛び込んで右を放つ。この一発がトンプソンの顔面を捕え、勝負が決した。
勝者は「タイトルショットまであと1試合。カマル・ウスマンと戦いたい」と話した。