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【UFC ESPN69】バックリーをTD&削り続けたウスマンが1年8カ月振りのオクタゴンで3年7カ月振りの勝利

<ウェルター級/5分5R>
カマル・ウスマン(米国)
Def.3-0:49-46.49-46.48-47.
ジョアキン・バックリー(米国)

サウスポーのバックリーがケージ中央へ飛び出した。右ジャブ、右アッパーを繰り出すバックリーに、ウスマンがダブルレッグで組みつく。粘るバックリーに背中を着かせたウスマン。ハーフガードのバックリーに対し、左腕を枕にして左にパスを狙う。ウスマンが下から抱えて来るバックリーの腕を振り払い、ヒジを落とした。右側に足をまたいだウスマンは、立ち上がろうとするバックリーの両足をすくい上げて、再び背中を着かせてパウンドとヒジを打ち込む。再び左側にパスを狙いながら、パウンドとヒジを連打していった。

2R、バックリーが左ミドルを放って左に回る。左ストレートから突っ込むも、これはウスマンがかわした。ウスマンはガードを固めてプレスをかける。バックリーが左を繰り出そうとしたところで組みつくも、これは跳ね返された。互いにテイクダウンのフェイントをかけるなか、ウスマンがバックリーにケージを背負わせる。跳び出すように離れるバックリー・ウスマンは右ボディストレートを決めたあと、ニータップで飛び込みテイクダウンを奪う。

両足をすくって頭をおっつけたウスマンは、クローズドガードのバックリーのボディにパンチを落とし、顔面にはヒジを浴びせていく。バックリーはケージウォークを試みるも、ハーフガードを強いられる。さらにマウントを奪われ、右目じりを出血するラウンドとなった。

3R、半身で構えたバックリーが右サイドキックを繰り出す。追ってくるウスマンに右カーフ、ワンツーと打っては離れる。ウスマンは右ミドル。バックリーのパンチをダッキングでかわす。ケージを背負ったバックリーが左アッパーから後ろに回った。ウスマンがバランスを崩すが、体勢を立て直して向かい合う。バックリーの右を食らったバックリーがフラつくも、すぐにニータップでクリーンテイクダウンに成功した。

場内からはブーイングが聞こえるも、ウスマンにとって勝利への道はこれしかないか。右のパウンドとヒジで削り続けるウスマン。腰を起こしたバックリーに、ボディロックで再び尻もちを着かせた。バックを狙いつつマウントに移行したウスマンは、パンチとヒジの雨を降らせてラウンドを終えた。

4R、バックリーが左ハイを当ててパンチで攻め立てる。ウスマンが距離を詰めると半身に構え、右サイドキックを放った。左ボディから右フックを返すバックリー。ウスマンのシングルレッグをかわして距離を取り、スイッチして的を絞らせない。さらに左ボディストレート、右アッパー、右ヒザ、左ストレートと徹底してウスマンを打撃で突き放す。しかしウスマンが強引に飛び込み、ダブルレッグでドライブした。右腕を差し上げて耐えるバックリーの両足をすくって倒す。ブーイングの中、ウスマンはパンチとヒジで削り続けた。

最終回、バックリーがワンツーから左ハイに繋げる。右アッパーを突き上げたバックリーは右に回って右ジャブを突く。距離が詰まるとウスマンがシングルレッグで組んだが、これはバックリーが切った。ケージ中央で再び組みに行くウスマン。バックリーが離れてパンチを伸ばすも、それはそれで逆転を狙うことができない展開だ。

ウスマンがダブルレッグでドライブしたが、切るバックリー。再びダブルレッグで飛び込んできたウスマンに対し、バックリーはスプロールから右アッパーを当てる。接近戦でフック、アッパーを連打するバックリーに組みついたウスマンが、左腕を差し上げてケージに押し込んだ。離れるバックリー。パンチの連打でウスマンをフラつかせるが、最後は距離を取られて試合終了となった。

裁定はウスマンがユナニマス判定勝ち。1年8カ月振りのオクタゴンで、2021年11月以来の勝利にウスマンも感極まっていた。


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