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【POUNDOUT02】イ・イサクが腸炎で来日不能。三上ヘンリー大智と4度目の正直――も実現せず

【写真】 もう両者が拳を交え、膚を触れ合うことはないかもしれない……(C)MMAPLANET

17日(月)にGグローバルより22日(日)に千葉市中央区のTKOガーデンシティホール千葉で開催されるPOUNDOUT02のメインで三上ヘンリー大智と対戦予定だったイ・イサクが腸炎を患い、試合不出場となり両者の一戦は中止されることが発表されている。
text by Manabu Takashima

プレスリリースでは胃腸炎のよる入国不可という説明書きが見られるが、つまりは体調不良で試合・来日がともに不可能になったとみるべきだろう。

POUNDOUT関係者にイ・イサクの欠場の申し出があったのが、14日の土曜日。ビザが間に合わないので、韓国での代替選手を探すという選択はなく、国内でキャッチ戦も見据えて代替選手探しが続いていたが、結局ヘンリーの試合もなくなり、山本琢也✕葛西和希のライト級戦がメインで実施されることとなった。

ヘンリーとイ・イサクの両者は過去にGladiator Challenger Series、Gladiatorで複数回対戦の話が挙がっていたが、流れ続けた過去がある。

まず2024年2月のGladiator Challenger Seriesで対戦が決まったが、正式発表前にイ・イサクのTUF出場が濃厚となり出場を控えたいという連絡があり、「世界を目指す」というスローガンを掲げる大会運営陣はこれを了承。ヘンリーは代役のアン・ジェヨンと戦いパウンドアウトしている。

その後、イ・イサクのTUF出場は絶ち消え5カ月後の昨年7月のGCS02で再度両者の試合が決まった。この時はヘンリーが負傷で同大会を欠場することに。ならばと9月20日にGladiatorミドル級王座決定戦をGSC03で組むという話もあったが、同大会は会場の都合がつかず未開催となる。

引き続き両者のタイトル戦は10月のGladiator本戦にスライドする案も検討されたが、ヘンリーの負傷が長引き、イ・イサクはアギラン・タニとタイトルを賭けて戦う方向で調整が入った。しかしながらバジェッドの関係で両者のタイトル戦は実現せず。結局、10月にBreakthrough Combatの旗揚げ戦で韓国×マレーシアの国際戦が組まれることになるも、今度はタニの負傷で延期。両者は12月の第2回大会で対戦し、イ・イサクはプロ初黒星を喫してしまう。

ヘンリーも翌月にフランスのヘクサゴンMMAでマチュー・デュクロを相手にプロ2敗目を経験。このようにイベントを跨ぎ、時期も3度変わった両者の対戦がいよいよ、4度目の正直としてPOUNDOUTで実現するかと思われた。が、上記になるように今回も流れることとなった。

体調不良、ケガはつきもののMMA興行とはいえ、層の薄さ故に両者の対戦は周囲もこだわりを持ってきたが、このすれ違いの連続に……さすがにもう実現に向けて動くことはないかもしれない。


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